◇珍しく野球評論家の評価が高い
明日より日本プロ野球のペナントレースが開幕を迎える(エスコンフィールドにて開幕の日本ハムはひと足早く本日開幕)。
2008年以来15年ぶりに監督復帰した阪神岡田監督の下馬評が高く、阪神タイガースを1位予想する野球評論家も、いつになく多い気がしている。
もちろんファンも期待度十分だ。
矢野阪神では、かなり守備軽視の傾向があり、結果的にそれが最後の最後まで足を引っ張った、と見ていい。
岡田阪神はまず守備を重視、併殺の取れない某セカンドをスタメンから追放し、また肩の弱さから中野をショートからセカンドへのコンバートを敢行した。
そしてジプシー守備の代表格だった大山を一塁、佐藤輝を三塁に固定した。
佐藤の三塁守備はまだまだおぼつかないのであるが、これについては少し長い目で見て欲しい。
セリーグ随一の投手陣は健在で、伊藤将司が開幕に間に合わない点は不安だが、昨年二軍に甘んじ捲土重来を期する秋山が、1軍先発ローテに復帰する事になった。
現役ドラフトでソフトバンクから移籍した左腕大竹の先発としてのメドが立ち、昨年に引き続き、青柳、西勇、西純、才木はケガもなく順調に調整をしている。
これらの面々に支障が出た場合、2軍から村上、桐敷、新外国人ブライアン・ケラーなどが先発候補として名乗りを上げるだろう。
中継ぎ陣も豊富で、岩貞が間に合わないようだが、WBCでも活躍した湯浅をクローザーに迎えて、岩崎、浜地の勝ちパターン投手に今期は石井大智が入りそう。ビーズリーやカイル・ケラーの外人投手に加え、加治屋、富田のW蓮などもレベルが高い。
これだけ投手陣の層が厚いのだから、各評論家が1位に推すのも分かる、というものだ。
◇森下翔太は立派な新人王候補
某国営放送のセリーグ監督6名による開幕前の座談会で、岡田監督は不敵にも原監督の前で「ドラフトでくじを外して良かった」と言ったとか。
阪神はもともと浅野翔吾を将来のために獲っておきたかったのだが、森下翔太のこれまでの活躍ぶりを見て、岡田監督も予想外に喜んでいたようだ。
彼は外国人を思わせるようなパワーヒッターで、佐藤輝とも違い、より確実性もある。
もちろん、オープン戦の成績がそのまま公式戦で発揮されるほど、プロ野球は甘くないと思うが、森下の入団時に岡田監督の言った「ライトのポジションは(彼のために)空けている」という言葉も、その時はリップサービスに聞こえたが、今は岡田監督も自信を持って「ライトのレギュラーに」と言っている感じだ。
彼がそのままオープン戦時の調子をキープできるのであれば、セリーグの新人王候補一番手だろう。
いきなり新人で4番を任された佐藤と違い、森下は大山、佐藤の陰でリラックスした打順で打つ事ができる。
シーズン当初ライバル宣言をした前川右京も虎視眈々と狙っているだろうから、森下もいい緊張感でプレイできるはずだ。
◇問題は「動かせないポジション」の選手
岡田監督も意識的にマスコミを利用しているのか、キャンプ前の「ええでええで節」から、オープン戦では「ボヤキ節」に変わり、それが関西のスポーツ紙をにぎわせた。
キャッチフレーズのような「一塁大山、三塁佐藤は固定」も、彼らの打撃成績が不振なたびに「固定は返上や」と言うようになったけれども、それは本心ではないだろう。
たとえば一塁原口、三塁渡邊諒あるいは糸原、というスタメンでは、明らかに迫力不足で、相手バッテリーにとっては怖さも何もない。
ノイジーやミエセスに一発を期待できない以上、打線の軸は大山と佐藤になってくる。
だからこの2人がこぞって不発だと、阪神優位の足元がグラつく。
ただ、「行け行けドンドン」しか策のなかった矢野前監督と違い、岡田監督は勝利に徹する人であるから、「面白くはないが、勝つための野球」を知っているはず。
2005年も、1番赤星がらみで先制点を取ってから、それを守って、後はJFKで逃げ切る、という野球だったわけで。
いよいよ阪神も優勝が近くなってきただろうか。
そんなわけで明日開幕戦は、対DeNA戦で、京セラドームから。
アレをやってもらうしかない。
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