ハザマの紹介①
背は高く痩せていた。髪型は角刈りで短髪なのにフケで塗れ、いつも同じ位置に同じ向きの寝癖がついていた。頭の形は悪く、後頭部は断崖絶壁。輪郭はベース型で、肩幅に対して顔は大きすぎた。中学生とはとても思えないほど老けていた。「ハザマサトシ、五十六歳独身です」とハザマの目の前で真顔でいうのが、少し前クラスで流行った。皆そういって、大笑いをした。顔は醜く、僕に***症児のそれを思い起こさせた。額にある膿んだ赤と白と黄色のにきびが矢鱈と存在感を呈している。眉毛は繋がっていて、太いのに弱々しく垂れ下がり、目は二重瞼ではあるが極端に小さく、中心に寄っていて、緑色の目やにがついていた。顔は洗っていないだろうし、きっと歯も磨いていない。鼻は高くはないが、差別的に描かれた黒人の絵のそれのように大きかった。髭は濃く、口の周りはいつでも薄らと青い。唇は夏でも冬でも荒れていて常に割れ、真っ赤に充血していた。本来、唇であるべき範囲から、その赤色は無意味に大きくはみ出している。あらゆる部分の、いわゆる無駄毛は濃かった。胸や腋や腕やすねの毛は他の誰よりも濃かった。猫背で、いつも何かに遠慮するように、あるいは、いつも何かに怯えるように歩いた。