"これは人生  
するか しないか  
というその分かれ道で
する という方を選んだ
勇気ある人々の物語です。"

月曜ロードショーで
荻昌弘さんが
『ロッキー』の解説で
こう結んだ

猛烈に心が震える映画解説だ



映画
『鋼音色の空の彼方へ』は
傑作だ








名古屋の
続けてる芸人
タックインの三根さんが
演じる
伊藤政則さん
そこに興味あったからか

(これがそっくりすぎて大爆笑)




一緒にトークライブをやってる
酒井直斗君も漫才師役で
出演しているからなのか




はたまた
名古屋が生んだ
ヘヴィ・メタルバンド
OUTRAGE
がカッコいいからか




僕は今回この映画を
名古屋の映画会として
選んだ





大成功だった
終わった後のトークも
すごくよかった

酒井直斗君がいてくれて
本当よかった

ありがとう



大きな拍手に
大きな手ごたえを感じた



映画を映画館で観る
もしかしたら時代遅れかもしれない

一緒にみんなと映画を映画館で観る

このイベントを
コツコツ日本中でやっている





人が来なかったときは
とぼとぼ帰りながら
自分を責めるだけ



なんでこんなことしてるんやろか
もうやめればいいのに
そんな声が聞こえてくる



それは自分の心のうちから聞こえてくる声だ

聞き覚えがある

お笑い芸人なって
全然笑いが取れなくて
相方と2人帰る
やがて1人になった時
猛烈に挫けさせようとする
声が聞こえてくる

やめなって
才能ないって
むいてないって

どんなに好きでも
現実見ろよと
声が聞こえてくる



でも
やり続けた



なんでやろ
やめて行く人に沢山理由があるように
やり続けてきたことにも沢山理由がある


美しい物語ばかりじゃないさ
ロマンだけじゃ腹一杯ならないもの



俺は
だから知っている

この物語は
OUTRAGEというバンドの物語であり
今も夢見てる
夢にうなされてるそこの
若者たちの物語でもあり
そして俺らの物語でもあるのだ



俺はそんな若者たちに何が言えるだろう


軽々しく
続けるんだよ
なんて言えないよ

でも
どんな結果になろうと
どれだけ紆余曲折であろうと
浮き沈みあろうと
流行り廃りがあろうとも
夢中になっている人が
そして工夫する人が
修正する人が
俺はやっぱり1番尊いと思っているのだ



俺は知っている
だから
みんなと共有したいのだ


映画館という空間で



やるのだ
続けるのだ


それはまるで
誰かにとっては
時代遅れの
バンドマンや漫才師のように


好きなもの
夢中なもの
いいと思うこと
やり続けるだけだ


信じて
信じて信じてやり続ける



ヘヴィ・メタル映画として
または青春映画として
いやはや
名古屋のご当地映画として
いろんな語られ方があると思う

どれか一つでも
引っかかったら
どうか映画館で観て欲しい

滾る気持ちになって欲しい

滾らせひたすら生き抜く人たちへ



冒頭の
萩氏の言葉を借りるなら

これは
人生
続けるかやめるかという
その分かれ道で
続けるという方を選んだ
勇気ある人々の物語なのだ