この間ですね
別府ブルーバード映画祭で
僕登壇しまして
そのあと
次の日に出られる
小路監督と
毎熊克哉さんに
ご挨拶に
行かせてもらいまして
私がグーなんてやるから
毎熊さん
あまりしたことないのに
合わせてもらって
なんかすいません！！
このお二人といえば
『ケンとカズ』
当時
水道橋博士さんとか
品川君とかが絶賛してて
それで観ましてね
こりゃ傑作やと
微力ですがいろんな人に薦めてね
それを監督が覚えててくださって
ただこちらが感謝っすよ
こんな面白い作品作ってくれて
当時興奮しましたね
ここに注ぐんだっていう
エネルギーも感じて
自分の最初の単独ライブとか
思い出しました
規模違うけどね
でもあんとき
俺のできること全部注ぐんだって
お客さんに伝わってるかも
わからないようなとこ
細部までこだわって
何回も何回も推敲して
やり直して
この作品にはそんな熱量も感じたんです
監督これ全部ぶつけてきよったなぁって
脚本の面白さも特筆もんやけど
ひとつひとつのカットとかも印象的な作品でしたね
その主演が毎熊さんで
当時全く無名で
何という怖い顔の人なんやろかと
思いましたもの
会うとひたすらナイスガイで
優しい顔立ちで
なんかめちゃくちゃいい男でした
この酒席に少しだけお邪魔してね
(森田 真帆様ありがとうございます)
そこで毎熊さんの事務所の社長の万代さん
この方から教えてもらった
90年代日本映画の撮影裏話が本当面白くて
僕一番映画観てた時期でね
事務所の名刺いただいたら
余貴美子さんの名前が！
僕は大好きで大好きで
当時『ヌードの夜』という
石井隆監督の作品
石井隆さんって元々はエロ漫画の素晴らしい作品描いてて
その当時はほとんどが廃刊で
のちにロッキンオンが復刻してくれるんだけど
それを横浜の黄金町ってところ
親友の松山竜造君が住んでいるところの
古本屋で見つけて
ただ高いのよ
20,000以上してたかな
当時アルバイトして生計立ててた俺には
どうしても手が届かない
何度もその古本屋の前を歩いて
本当に何度もよ
どうする？って最後諦めて
あの石井隆ですよ
その人が監督するっていうんで
『ヌードの夜』
その前作は大竹しのぶさんと永瀬正敏さん室田日出男さんの『死んでもいい』
これも何回も映画館に行って観て
山梨の大月が舞台のね
雨の中
村木と名美が出会うのよ
石井隆の作品はほとんど全部
村木と名美ってのが主人公でね
その2人が出会って
堕ちていくって話で
そしたら
当時の撮影裏話を
万代さんがしてくれて
これが抱腹絶倒
楽しくて楽しくて
『KAMIKAZE TAXI』
という原田眞人監督との
話にもなって
これも出演している高橋和也さんの
話なって
俺にとって高橋和也さんは
男闘呼組でなくこの作品の高橋さんなのよ
役所広司さんの作品で一番好きなのもこれ
その話も教えてくれて
何それめちゃくちゃ楽しいんだけどって
そしたら森田さんが
それブルーバードでやりたいですね！って
おいおいそんなことあっていいの？
俺『KAMIKAZE TAXI』
映画館で観れたら卒倒しちゃうよって
何でしょうね
当時めちゃくちゃ感銘を受けた作品たちとまたスクリーンで会えるとか夢みたいな話だなぁって
マジでオモロいから観てほしいのよね
90年代の頭だよね
世界中の映像作家の作品
貪るように観てたの
なんであんな観てたかマジで
わかんない
なんか俺もやってみたいなぁなのか
とにかく面白いからなのか
なんか引き寄せられるように
映画を観てた
俺さ
ブルーバードで出会った人でね
それこそAPUの時の生徒とか
ブルーバードでお手伝いしてる
ごとうくんとか
あぁいう若者見るとね
たまらなく嬉しくなるのよ
映画めちゃくちゃ観てる若者
間違いなくあれ俺なの
観て感じて
考えて
その感想を言葉で紡いでいこうと
して
まぁ当時の俺は誰にも聞いてもらえなかったけど笑
そういえば
毎熊君も元々は映画作りたい人だったんだとか
それがこの『ケンとカズ』で
友だちの小路監督に頼まれて作品出て
そっから見つかって役者さんになっていったんだとか
わかんないよね
人って
あっ
そうそう
石井隆監督がメジャー会社の松竹で撮ると
奥山プロデューサー(今この方吉本なのよ)に竹中直人さんが勧めて
それで竹中さんが石井さんにいつも男女の映画を撮ってる石井さんの男の映画が観たいって言って作ったのが『GONIN』なのね
たけしさんのバイク事故からの復帰作かな
とにかく最高なのよ
これが
これの主人公の名前が万代で
それ万代社長かららしい
ちなみのちなみ
私、この時
どうしてもこれに出たくて
松竹に電話して
吉本の若手芸人で社長と同じ名前の
大谷です
出してくださいって
多分頭のおかしな人だと思われたんだと思います
やんわり断られました笑