私は49歳
1972年生まれ

あの
貴花田
中居正広
木村拓哉
堀江貴文
和田一浩
大地洋輔
と同い年だ

随分
人間を生きてきた

年をとることに
ネガティブな人もいるだろう
髪が抜けていくことに
肉がつくことに
衰えていくことに
ひたすら落ち込む人もいるだろ

ただ俺は今も
どこか毎日楽しむことを
心がける
しらけてばかりの10代の時とは
まるで違う

経験は武器だ
寛容と経験は
楽しむための武器だ

随分人間をやってきた

感動とは
自分の経験を越えることだ

大きな発見は
既存の価値観を
飛び越えないといけない

美味であれ

別ネーム
グルメ谷美味彦と
人知れず名乗り
生きていく私だ

美味いものを食べたい
それは俺にとっての
美味いもの

そして感動したい
毎回美味かったと
感動したい

人生には本当に何度か
本当に数回だけ

美味いのその先にある
桁違い
段違い
圧倒的
記録破り
至高
究極
な食べものとの
出会いってのがある

そいつは突然やってくる

随分と人間をやってきた
私は
食べものを見た瞬間に
想像ができてしまう
あっこれはきっとこんな味だろうな

そしてその予想は
大概当たる

それでも
私は
美味いと言う

なぜなら美味いからだ
更に
より美味いと頭や身体に言い聞かせる

充分だ
食べれるだけでも
本当は嬉しいし
美味いものを
食べてもらいたいという
想いと自分の空腹さ加減
美味いものを食べた時の
絶対的幸福度度をしみじみ身体に
問う事で
幸せだ

そう
料理は受け止め方だ
充分に美味い

ただそんなもの
そんな複雑なこと
そんな面倒くさいこと

全部なぎ倒して
身体中に電気を走らせるような
出会いもある

そいつは突然やってくる

そしてそれは
決して
値段の高いとかではない
見栄えが高級そうだとか
他者が絶賛してるからとか
そういうこととも違うものだ

なんてことないもの

そこにあるもの

突然そいつは
そこに立っている

何年かに一回
突然そいつはそこにいるのだ

膝から崩れるほど美味いと
思ってしまう
涙が出るほど
自分の価値観を
凝り固まった決めつけを
壊してくれる

突飛なものでもない
意外なものでもないのだろう

豊橋でいただいた
ブラックサンダーあんまき





あなたはそのとき
そこにいた

なんちゅうもんを食わせてくれたんや
なんちゅうもんを




美味すぎた
美味すぎた
美味すぎた

あなたは
美味すぎた

まるで昔から
そこにいたかのように
素朴に楽屋にいた
あなたは
なんという美しさなのだろう

ありがとう
俺と出会ってくれて

ありがとう人類
地球に生まれて
俺はラッキーです

みんなおめでとう
宇宙人が侵略に来ても
闘える武器を今日手に入れました

それは
ブラックサンダーあんまきです

豊橋では至る所で食べれるそうです

またいく理由ができました