海老沢泰久著

『満月 空に満月』

読終







1時間ちょっとで読めました
移動中に
いやぁ
面白かったぁ



海老沢さんといえば
『美味礼賛』ですね




あれ本当好きで
傑作やなと
辻さん
辻料理専門学校作った人ですね
青春物語なんですよ
途中から
それで料理なら定義がいいなって
目の前の人を喜ばす
一番大事なのはこれみたいな

意外に目から鱗でした
芸人ってのもそれの連続かもだなぁと

まず目の前の人に喜んでもらう
その連続のことかもなぁと
この小説読んで思ったりして


堀内恒夫さんの物語のも
面白いですけど
あれ途中でちょい挫折したんですよね
なんか長いなって思って
また読み返してみようかな





これは井上陽水さんの物語ですね

井上陽水って人が
大好きなので
読み始めたんですが
井上陽水が井上陽水になる話と
『氷の世界』というアルバムが出る
辺りまでの話なんです
短いですよね
だからか意外と早く読めちゃいました


本当ね
いちいち天才なんです
陽水さん

そんでもって
異端すぎるんですね


だからゾワゾワしましたよ
これがなんでこんなアウトプットになるのって

この歌はこれがきっかけなのか!?と
それがね
全然合理的やないというか
整合性があるように
思えなくて

でも結果的に作品になったら
しっくりきて
何よりすごいポップだったんだと思う
「心もよう」のところとか
本当面白いなと




ボブ・ディランとか
ビートルズとか
なぜ自分が好きなのか
すごく腑に落ちました

井上陽水の自伝小説でそれがわかるという笑


だから言葉をかさねていくとき
韻をふんだり
日本風に言うなら
駄洒落を重ねていくような
リズムが先だったりするわけ
その心地よさが先にあったら
意味合いが後ですごい速度で追い上げる
というか
そういうところあるなって

これ大事ですよ
とても


まず気持ちいいリズム



そういう意味で
音楽の中にある
リズムが
俺はとても好きなんだなと
気付きました


歌詞の意味とか
後付けでね

遠い話だけど
「うっせぇわ」とかも
そういう曲だと
思ってて
歌詞が全てでなく
まず気持ちいいフレーズ

尾崎豊とかもそうやね
バイク盗むこといいなんか言ってない

あのフレーズが一番
メロに乗ってて気持ちいいってのが
何より大切なんだと思う
10代のなんちゃらな気持ちとか
あぁいうのは後なんだと思う

その時の尾崎豊のルックスとかに
強く関与してると思うもの



韻を踏むってそういうことなんかなと

ジョン・レノンもめちゃくちゃ
韻踏みますものね


『氷の世界』の歌詞世界の
作り方がもろそうです
あれディランだそうで
しかもそこ!???
ってのがめちゃくちゃ面白かった



一回ぐわーって行って
そこから売上が低迷するんですよね


それで80年代に
『9.5カラット』で大復活
なんですよね

僕どっちも好きですけどね

むしろ90年代の陽水さん
ほぼ聴いてなかったかも

でもあの辺のカラオケとかで歌われるナンバーも
リズムと歌詞の載せ方エグいなぁって



『アジアの純真』の歌詞なんかも
同じ感じですよね
意味ないじゃんっていう人いるでしょうけど
なぜか歌詞歌えません??
あれが大事なんですよね



マジで天才だと思う



井上陽水に恋焦がれる
大谷ノブ彦でございました