一年前の日記から



墓参りが好きなんです








祖父と祖母のお墓





故郷
佐伯から更に60分くらい車で
海岸沿いをひたすら走って
リアス式の海沿いの道
あまり慣れてないと酔いますよ
ハワイに似てるんですって
真珠湾攻撃のリハーサルが
ここだったって話です



大分の空港からだとかなり遠いところにあります



梶寄村という名前のね
鶴見の端っこになります






数ヶ月前から闘病中の母も
外出できると言われ
一緒に着いていきたいとのことで
花なんかをスーパーで買って





自分が幼児だった時
土日にこの梶寄村で過ごしてました





母親が働いて育ててくれまして
土日も働いてたので
土曜の朝に船に乗って
梶寄に行くんです

それで月曜の朝一の船に乗って戻って
学校にいくんです

つらかったなぁ

漁師町だから
同級生もいたんですが
みんな海の人間独特の野性っぷりが
半端なくて
僕は貧弱やったから
よくからかわれました

小さな町でしたから
いろんな方に可愛がってもらいましたが
子どもだけのコミニティーは意外に恐怖で

だからか
ずっと祖母のそばを離れなかったですね
祖父は船に乗って漁に出て
戻ってきてもずっと海を見ながらハイライト吸って
家では酒を飲みながら
ひたすら寡黙な人でした



僕が幼児の頃はそれでも結構人がいたと思います



盆踊りとかも20時間くらい踊るんですが
ずっと交代交代で踊ってた
小さい頃から不思議やなぁって
音楽かけるんでなく
歌ってる人がいて、ずーっと踊ってる
子どもながらになんか怖くて


海への祈りですかね



今思うとあれは観光の
コンテンツなるんやないかなと思ったりして

40年から30年前の話です


墓参りでちょくちょく帰ってます



空き家がめちゃくちゃ増えて
人も年配の方がポツポツいる感じで



それでも帰ってくると無性に懐かしい気持ちになるし海の匂いを嗅ぐと
あの漁師町の荒々しい雰囲気が
まぶたの裏に蘇ります



好きです
墓参り

両手合わせて
祖父や祖母のことを頭に思い浮かべて

まるでそこにいるような気になります

あるんです
そういうの

感謝しますね
今になって
もっとありがとうって言えばよかったなって

墓参りには
そういう気づきというか
自分が決して1人の力で
ここに立ってるんではないという
当たり前のことを思い知らせてくれる

あと歩いてたら
沢山の老人に話しかけられる笑

僕が覚えてなくても
向こうは知っててくれる

子どもの頃から親しんでくれてたんでしょうね

昨日は家に来いと無理やり引っ張られ
ついて行ったら
一人暮らしらしく
手作りのかまぼこをいただきました

老婆から引っ張られるの
その状況がおかしくて

これあとで食べたんですが
本当に美味しくて
家でかまぼこって作れるんだなと
すごい技術で
これ習いたい人
なんならこれを買いたい人いるんやないかなって思いました

とにかくめちゃくちゃ美味かった

そしてそれを僕にもたせたいって思ってくれたのが嬉しかった

ちょっと昔話も聞いて
祖父や祖母の話を聞いて
やっぱり知らない側面なんですよね
自分が見てきたところとまた違う側面

祖父の若いころ
めっちゃ怖かったみたいな話

僕は全く知らないですから

村の昔話
話し聞くだけですごい面白いです

僕もっとそこに住んでる人と
対話してみたいなって
過疎が進んでる町の
歴史を聞くっていいなと
日本中でやってみたいですね

地方都市から更に離れた
田舎町の人口流出や過疎化は
どうにもならないところもあるだろうけど
もっと話し聞いておくこと必要やないかなと
思いました

墓参りのおかげですね
こんなこと思えるのは

祖父と祖母からのメッセージかもしれん

そう
それがいいんですよ

墓参りに行って何かを感じて帰るってのが
いいんです

また行こうと思います



佐伯の三大カリスマ




富永一朗先生
どうぞ
安らかに



井脇ノブ子様!!



宗兄妹のお二人


濃いよね

そして
竹内力さんですから

佐伯っすよ
やっぱり