スピッツが好きです。




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日本人に生まれてよかったなぁって思う。
日本語ってロックに言語を乗せることが難しいですから、その悪戦苦闘の歴史を振り返るのも楽しいですね。
偉大なミュージシャンに寄って、どんどん更新されとるわけです。


スピッツの登場は明らかに更新やと思います。
乱暴な言い方だけど、
はっぴいえんどとキャロルの発明から、サザンオールスターズや佐野元春がハイブリッドにし、更にはボウイや吉川晃司のような歌謡性の高いロックを経て、更に岡村靖幸のような大喜利的な、でもとっても音楽的な身体性の高い言葉の乗せ方に昇華した、そのどれとも違うもんやと思います。

元々好きになったのは
草野マサムネさんが描く
性と死の世界です。
「青い車」や「ロビンソン」には死の匂いがプンプンします。

星になりますから。
あとは
「名前をつけてやる」
所有ですからこれ。
主従関係ね。
SとMのね。
名前をつけるってそういうことですから。
師匠と弟子もそうだけど。
でっぱりとかさ、シャツの膨らみとか。いちいちエロい。
猫がジャケットだから
名前をつけてやるとか
ペットを飼う話とか思うだろうけど、
猫被ってるって感じですね。


実はそこも含めて
多様性の肯定が本当素晴らしいと思って。

いろいろあっていいじゃんって。
だからグッとくるのです。
説教でなく素っ気ない感じが好きです。



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盟友のフラワーカンパニーズ
グレート前川さんもずっと楽屋でスピッツ褒めてましたね。
民主主義で成り立ってるって言ってた。
バンドは本来はイニシアチブを取る人がいて成り立つイメージですもの。
草野マサムネさんはそういうタイプではないんでしょうね。


初期はブルーハーツがルーツだそうです。

だからいつも
この歴史に残る名曲とこれを繋げます。




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全てのクズどものために
終わらない歌を歌おう

という価値観

クズと呼ばれても笑う
合致するのです



この肯定感が好きです。


僕は。



ブルーハーツの
「終わらない歌」は

僕や君や彼らのため
ってとこが本当泣けて泣けて。


途中で
ひとりぼっちで泣いたよる

って歌うのに
誰かのために歌おうってのがね。

気が狂いそうなやつが言うガンバレ!っていう「人にやさしく」って歌に通じる。

異様な説得力を帯びてるんです。
マサムネさんの散文、イメージをどんどん想起させる歌詞はそこにも通じてるなぁって。

個人的には
ブルーハーツのマーシー的なセンチメンタリズムを内包しとるなと。



終わらない歌で思い出しましたが

群馬のバンド
僕と大地の永遠のロックバンド
ROGUE

「終わりのない歌」


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この歌に関してはMr.Childrenの桜井さんとの話なんかも
今度ブログに書きたいです。

こういうパワーコードの歌もの。
スピッツでいうならまさにこのあたりですね。



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メジャーデビュー曲ですね。
ここから
何か始める決意の歌。
そのタイトルが
「ヒバリのこころ」



冒頭の出だしで
僕が君に出会ったのは
冬も終わりのこと

って
春だよね

やっぱり春の歌を唄う人達なんですよね。
「春の歌」とか「チェリー」とか本当名曲ですよね。
少し狂気的なフレーズが出てきたりね。
そこも好き。
全て人間の
誰もが持ち得る側面で。
人間の複雑さ
どうしようもなさ
そんなものを肯定してくれるんですよね。
それを持ち上げるんでなく
平たく見ようよって言ってるように聞こえるんですね。



"他人が見ればきっと笑いとばすような
よれよれの幸せを追いかけて"


♪桃/スピッツ



って結局これにつきますよね。

ジャイアンナイトのテーマですよね。

街歩く人は鼻で笑うだろうなって。

楽しいことしたいって気持ちは一緒なんだけどね。
それがありかなしかなんていう仕分けより
当事者でいたいよね。



『桃』って いうタイトルなのがまたいいよ。最高。

好き嫌いはあってもいいけど
誰かにとって必要な場所なら
それはあっていいんだよね。
あることまで否定するのは大反対。
そこに価値を見出すことがカルチャーじゃん。





そして


"越えて越えて越えて行く 命が駆け出す
悩んで悩んではじまるよ 必ずここから
混ざって混ざってでかすぎる
世界を塗りつぶせ
浮いて浮いて浮きまくる
覚悟はできるか"

ジャイアンナイトじゃん!
これ!


♪みそか/スピッツ





#ジャイアンナイトにおいでよ

あなたを肯定したい

スピッツナンバーで


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