2007年の日記
僕はきっと心ある友達に自慢するでしょう。
2007年11月8日
2007年11月8日
俺は恵比寿のリキッドルームで
Perfumeのライブを観たって
素晴らしかった。
これを観て3人に恋しない奴なんているんかいな?
フロアにひしめくお客さんが素晴らしかった。
僕は以前、Perfumeこそ日本のポップスとサブカルチャーの
間で化学変化した(限りなくロックフィールドとしてのポジションでもある)
アイコンとして、合わせて最高のエンターティナーとして、
自分たちが思う以上の宿命や使命を背負わされた
最初の(そう最初のだよ)アイドルであると書いた。
道なき道を歩く、
いや歩かなければいけない運命を背負わされたであろう
彼女たちの姿にエンターテイメントのロマンを感じたのだ。
しかしそれは決して孤独で淋しいだけのものではなかったの
だろうと、今日のステージを観ながら気づいた。
彼女たちにはこの最高の空間を作り出す、最高のオーディエンスがいたのだ。
僕は彼女達だけに泣かされたんじゃない。
この空間を、この時間を最高のもにしようと、必死に彼女達を見守るお客さんの存在、それと込みで泣かされたのだ。
会場に集まったオーディエンスの優しくそして楽しく、
温かく見守りながら踊る彼や彼女に、
彼女達が歩いてきた歴史と無限の可能性を秘めた未来への悠久を
同時に感じたのだ。
もしかしたら、凄い存在になってしまうのかもしれない。
彼女たちをこんな距離で見るのは最後なのかもしれない。
もう遠くへいくんだということを一抹のさみしさを感じながら、
その成長や歴史的な目撃者としてのカタルシスも感じたりしながら。
自分なりの彼女たちへと向き合った歴史を思い返してみたり、
?彼女達の「存在」や「音楽=歌」が自分の人生にどれだけの彩りを飾ってくれたのかを感じながら、必死で懸命に、そして何より楽しみながらこの空間を作り出しているように感じた。
そんな思いに彼女達は、その磨かれた「芸」で答える。
なんて美しいんだ。
彼女達のほんわかした喋り(あーちゃんの天才的な喋りよ!!!)と
ため息すら漏れる踊り。
そのストイックとナチュラル。
冷静と情熱。
緊張と緩和。
例えばこれを舞台にあがるもの、そう全ての芸人や表現者が目撃したら
、みんなどう思うのだろうか?
最高だ。
ビリビリきてる。
アイドルっていいもんすね。
35歳で初めて知った
途中、彼女達がそんな”アイドル”という存在を、自ら批評する形での演出としてのコーナー「パフュームの掟」(掟ポルシェさんいじりした後にだよ!)をしたときには、彼女たち自身がまだ誰もやったことのないケモノ道をしっかりと歩いていくんだ、歩いていってやろうじゃねぇかっていう心強い決意と覚悟を見たようでしばらくずっと鳥肌がたちまくっていた。
曲がいい。
踊りがいい。
喋りがいい。
かっこよくてかっこよくて。
彼女たちの歌にあるパーフェクトスターとはこれのことだろう。
終演後、大きな拍手を送りながら思った。
俺、彼女たちに比べたらまだまだ頑張ってないなぁって。
レコード会社の方に乾杯挨拶の場へ誘われたが、僕と大地はTシャツ(XLがあったと大地は興奮)を購入して会場を後にした(僕はキーホルダーも購入したけど)。
まだ会って挨拶するのが気恥ずかしく、なんか失礼だなぁっと思ってしまったのだ。
まだ、俺等全然彼女達に負けてる。
生き方が、打ち込み方が、100対0で負けてる。
もっともっと自分がやるべきことを一生懸命やって初めて挨拶してみたいもんだと思ったのだ。
本社へ向かう、タクシーの中でひたすら一緒に行った
グランジの遠山と
げんき~ずのたつやと
ダイノジ大地と、
彼女たちのライブを振り返った。
遠山はミッシェルガンエレファント以来、観てる間、なんの雑念も感じなかったライブは久しぶりだったと言ってた。
たつやは亀戸時代の彼女たちを観ていた。
彼は亀戸在住だ。
そして、今の芸人としての立ち位置を彼女たちに照らして、ひたすら感銘をうけていた。
大地はかしゆかちゃんとずっと目があったとおどけながら主張していた。
俺は俺でひたすらPerfumeみたいに一流のエンターティナーになりたいと、
なぜ彼女たちが凄いのかと機関銃のように喋る。
タクシーの運転手さん笑っていた。
俺は運転手さんに言った。
「俺は2007年の今日、Perfumeのライブへ行った。そして目撃したんだ。
俺は事件の目撃者だ。
生涯忘れることはないでしょう
さぁ、頑張るぞ!!