ロックンロールが好きなんですね。
なるだけ3コードで。
猥雑で。
ロックンロールってセックスするときの腰の動きのスラングらしいですね。
そう、その程度なんですよ。
高尚なんかじゃない。
もっと市井の人のもん。
生活に根付いたもん。
大家族の映像見てさ、よくセックスできたなぁとか。どのタイミングでやったんだろうなぁとか。
そういうの考えるじゃにですか?
考えませんか?
ボク、考えるのね。
そういうゲスい感じ。
それが基本でね。
それと10代のあの残酷なさ、後悔しかしないような、あの季節。
あの甘酸っぱい感じ、あれと合わさってさ。
上手くいってない奴の叫びね。
そんなどしゃめしゃな気持ち。
あれがロックンロールだわね。
YouTube: Wanda Jackson / Fujiyama Mama (1957)
かっこいいじゃない。脳みそ足りてないなって思いつつ。
でもさ、ロックンロールってさ、結局は曲の良さとグルーヴだと思ってて。
それさえあればあとはいらない。
YouTube: Little Richard, Tutti Frutti
という、チープならチープなほどいい。
リトル・リチャードはさ、黒人でゲイでさ。どんだけマイノリティなんだよって思うけど、どんだけ自由なんだよって。
お前、大丈夫じゃない!?って言ってくれる。
YouTube: The Downliners Sect - Hey Hey Hey Hey
下品なリフ。
腰にねっとり絡むリフ。
更にどっしろとしたリズム隊。
腰を動かせる。卑猥に。
それからコール&レスポンス。歌えって。
ヘイ!!ってさ。
YouTube: The Seeds - Pushin' Too Hard
あんた踊れるかってさ。
あんた自由か?ってさ。
YouTube: The Litter/Action Woman
幼稚でさ。
ガキ臭い。
荒唐無稽でもったいぶってない。
小難しくない。
誰だよ?ロックンロールを難しくした奴は。
ギターでぶん殴ればいい。
YouTube: Humble Pie - Honky Tonk Women - 1973 (good quality)
この粘っこさ。このチンピラ感。
ガレージバンドはお前の不良性をあからさまにするだろう。
YouTube: Huey Lewis and the News - The heart of rock & roll
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのイメージって
映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のイメージが強いでしょ?
でも僕の中では真っ当なアメリカのバンドって側面。
古臭い?本当に。
こういうダイナミズムを忘れたくない。僕は。
YouTube: Japandroids - "The House That Heaven Built" (Official Music Video)
スプリングスティーンの遺伝子。
このバンドはよしもとのレーベルからアルバムだしている。
YouTube: Sleigh Bells - Comeback Kid
多幸感がある、AC/DCのようなタメの効いたリフに、この感じ。
これが最新型。
YouTube: The Flamin' Groovies - Shake Some Action (1976)
そうロックンロールでいつでも興奮してたい。
dnjbig@gmail.com