
ジュニアシニアっていうグループがいましてね。
2003年ね。もうレディオヘッドこそ一番、レディへみたいなバンド目指せみたいなブーム、あとはストロークやリバティーンズみたいなロックンロールリバイバルの中ね、リズム&ブルースからホットロッド、ビーチボーイズやフィルスペクターやジャクソンファイブ、ガレージロックからディスコやヒップホップまで、とにかくあふれんばかりの音楽愛でさ、そういうものを咀嚼しまくったブリリアントポップソングとしてダンスフロアに響かせていた、デンマークの二人組でね。
2005年に大地さんとDJやるってときにイメージしたのがこの二人で。
いや本当よ、ちょっとギミック感強すぎだろうけど俺らも最初はそういう志でやってたんだよね。
で、あれはやらないだろうっていろいろやっていくうちに、ジャイアンナイトが批評的な目的で、提案としてかけていた楽曲のほうが主流になってきて。
ダンサーと振付をそっくり真似して踊る楽しいイベントみたいなだけと誤解されちゃって。
嵐の「Happiness」とかももクロはカウンターのロックンロールの一種と思ってかけているんだけど、そっちがメインでしょ?みたいな感じが強くなって。何が正しいとか何が間違いとかじゃなくて、やっぱり立ち位置だけははっきりしないと他とは違うんだって主張はしとこうって。
だからなんとか幅広く、去年あたりからちょいちょい2003年から2007年あたりに、よくかかっていたようなロックンロールナンバーなんかを混ぜてかけだしたんだけど、それがなんか休憩っていうかね、そういう受け取り方を、特に地方なんかではされて。
北海道とかでやったときもそれが顕著で。求めているものや、そういう時流に乗っかってかければ楽勝なんだけど、それだったらやる意味ないし、さすがに5時間カラオケボックスみたいなのはちょっと辛くて。もうやめようかなぁって思ってて。
それでちょいちょいテレビにも出るようになったから、11月でジャイアンやめようと。
特に大地さんは多分ちょっとつまらなさも感じてたと思うのね。そのサービスの部分で。
だけど、「バカソウル」みたいなレギュラー番組が始まったり、またもう一度音楽をシェアする、自分らなりに新しい提案できるぞと、役割としてやらなきゃダメなんじゃないかと言われてね。
カウントダウンであんなに人が来たことも衝撃で。
ただそこで他のDJがあんまり洋楽とかかけないんだなぁって思ったとき、孤独感とかより、
ここに俺らがうるさ方でいれば面白いんじゃないかって思ったんだよね。
PUNK SKA UNITYの「DESICION」を僕らがイベントで売らせてもらって。
この曲はセッションでさ、素晴らしいミュージシャンが集まって作ったんだけど。この曲を知ってもらうには、バンドは再生がなかなかできないじゃない?
でもDJならかけるだけだから、かけて気に入ってもらえば買ってもらえるかなって。
で、みんなそういう意識だと思ったの。俺。
そしたらあんまりかからないんだなぁって。売ってたんだけどなぁって。
それってただ単に知らないだけだと思うんだ。
ロックDJの人だってなんかやりたいと思ってるし、音楽が好きだし、音楽に感謝してるし、
震災に心を痛めてない人なんていないと思うのね。
ならば俺らが活動を通して提案していけばいいやって。
やっぱりその利益でライブハウスを三陸に建てようとかすごく共感できるし、
それで俺らが積み上げてきたDJというツールが役にたつなら、
利用できるならやるべきだって。
東京なんかでは独自の空間作りに成功してると自負してるしお客様にも恵まれているし。
ジャクソンファイブの「ハレルヤデイ」とかあんまり知らない曲でも対応してくれて。
あぁいうのは本当誇らしく思えて。
でも地方だと、まだまだ伝わってないなぁって。悔しかったんですよね。
いろんなDJイベントがあるだろうけど、これが好きならこっちに行って、あっちに行って、そこから一歩もでないで!ってのはちょっとさびしいじゃない。
せっかくダンスとか振付とかギミック使うならもう一回音楽愛がちゃんとでるようにしようよって。
大好きなバンドだったリディムサウンターが解散しちゃって。でもDJなら再生できるしさ。
彼らなんかもジュニアシニアにかぶるところあってね。
最近のテレフォンズとかも、いろんな要素を楽曲に反映しててさ。
前は四つ打ちばかりだったけど、彼らを通して世界中の音楽に興味を持つ人がいそうじゃない?旧来のファンはどう思うかしらないけど、その希望に賭けている人もいるんだから、少なくとも影響力がちょっとある立場だからこそ、ちゃんとやるときはやろうと。
で、もう一回。
従来のソフトコンテンツ型、コミニティイベントもプロディースしながらも、お客さんは最初は少ないかもだけど、音楽愛に溢れた、原点的なイベントをやろうって。
東京で大地さんも含む、新しいジャイアンナイトを作るために絶対やっておかなきゃいけないなぁって。
それで思い出したのがジュニアシニアだったんですね。
彼らの大名曲
「I LIKE MUSIC(W.O.S.B)」にこんなリリックがあって。
”ほんの少しだけいいものを作るために
ほんの少しでもいいものを作るために
やってやってやり続けるんだ”
<