「あの刑務所にやってきたときの映像、まるで反省してないって感じで本当ムカつきました」
うちの若手の放送作家が吼える。うーん、これは確かに救いのない、なんとも嫌な事件ではあるのだが。
それもこれもまぁメディアの一部分の映像だし、、もしかしたら真摯に反省してるかもよ、なんて言いながら。
大阪寝屋川コンビニ店員刺殺事件は、犯人の少年達の自首ということで解決したかに思える。
実行犯の19歳の男は親に連れられ自首。
モノを盗み、殺害したわけだから、強盗殺人として死刑もあったわけだから(一人では死刑にならないとの声もあるが)、
自首したことで極刑はないのかもしれない。
15歳の一緒にいた少年達もそうであろう。
ビールが飲みたく窃盗し、相手の反撃にあったら、刺しちまえばガキどもは親に連れられ自首して、国の税金で更正して、また人生を謳歌するのだ。
19歳の男は以前から周辺に万引きを咎められたらナイフで刺すからと吹聴していたそうだ。
高校時代、俺はナイフを持ち歩いていた。
学校の不良に20人くらいに囲まれこう言われた。
「生意気だから今度お前をしめるから」と言われた。
俺は次の日からナイフを持ち歩き、心で繰り返していた。
“俺に言葉をかけたあいつだけを刺して殺す”
そうすれば俺に対する嫌がらせも終わるであろう。
俺はヤンキー映画が嫌いだった。
いつも映画を観ながら思った。
なぜ主人公は因縁をふっかける奴を不意打ちでもいいから殺さないのだ。
殺せば痛い思いをもうしなくていいのだ。
そう俺らはいくら人を殺害しても、また人生をやり直せる「無敵の少年」なのだ。
ナイフを持ち歩いた噂が広まったのか、それほど大した人間じゃないというのが分かったのか、
なぜか僕に対する嫌がらせは終わった。
俺は言いたい。
ナイフを持ち歩いて誰かを刺してしまえば、一生その傷は自分に帰ってくるだけなのだ。
これは奇麗事ではない。
君に憎悪の気持ちを抱いているのはうちの若手の放送作家だけではないだろう。
日本中が君達の敵になった。
15歳のガキもネットで正体がばれていくのかもしれない。
そう簡単には舌をだせないぜ。
だって君らは面白くない。
つまらないのは罪だ。
そうなんだ。
スクリーンの中のヤンキーはいつも面白く、俺は面白くない人間だったのだ。
ナイフは笑えない凶器で、狂気なのだ。
男にはルールがある。暗黙のルールがある。
ロックとお笑いにそれはある。
「嘘」っていうやつだ。
「嘘」を共有するためには、ルールが必要だ。
それがどれだけ人生を面白くしてくれるか。
殺害された青年には正義あった。
ここには被害者の物語がかけてないか?
この被害者には、どんな未来があったのだろうか?
自分の息子を警察に突き出す勇気や実行力があるなら、そんなことを親には早くから教えてやってほしかった。
やりきれない、本当にやりきれない事件だ。
万引きして、店員に殴り殺された事件より、これは対比でだされたとしても、やりきれない事件だ。
代償は大きくして欲しい。僕にはルールを守らない人間と共存したくないという権利が欲しい。
もう一度書く。
君らは面白くない。
mixiなんかで仲良くなった人集めた村社会的なお笑いライブの数億倍つまらない。
面白い気持ちになりたいためのビールなら、飲まれるそのビールまでがかわいそうだ。
君らには飲む資格がない。
やりきれない、やりきれない事件だ。
「ナイフを持つ事よりも、鋭利でカッコ良いお笑いや音楽がいっぱいあったのになあ」と思う若手放送作家です、今回この煽りを書かされている僕に励ましの…いやいや、大谷さんにご意見ご感想のお便りを!