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旧DMX Blog

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text=さかた

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前回に引き続き、プサンのアートシーンについて。

上の写真は2日目にいったキムタク主演の映画「HERO」のロケ地としても有名な「甘川文化村」。

まず驚いたのが、高台から見たこの村全域の風景。まるで、地中海のリゾート地のような雰囲気。写真で見るとここが韓国とは思えません。

もともと、ここは朝鮮戦争の時に北からプサンに避難してきた人たちが作った村。昔はバラックの家など、決して住環境が整った地域とは言えませんでした。

そんな甘川洞が変わったのは、2009年に「夢見る釜山のマチュピチュ」というアートプロジェクトが始まったことがきっかけです。

その前から、斜面に色鮮やかな家が立ち並ぶ風景や、建物と建物の間を迷路のように張り巡らされた路地など、アーティストやカメラマンなど一部の人には知られた存在だったようですが、アートプロジェクトをきっかけにプサンでも有数の観光エリアに変貌しました。

今では、世界中から様々な人が観光や視察に訪れているそうです。

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細い路地が入り組み村全体が迷路みたいに

「夢見る釜山のマチュピチュ」では、村の様々とろこにアート作品を点在させ、迷路のような路地を歩くきっかけを作りだしています。その後、いくつかの空き家を買い取り、ギャラリーやカフェを作り、今年からはアーティストが滞在制作できるレジデンススペースも完成予定。来るたびに何か新しい動きがある地域となっています。

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村のいたるところにアート作品が散らばっています。

また、このプロジェクトの特徴として、住民と一緒に作っているアートプロジェクトという点が挙げられます。アートを村に点在させ、外から人が来るきっかけを作るだけではなく、カフェなどは「何を作るのか」というところから住民と話し合って決め、アーティストが地元住民に様々なスキルを教えるワークショップを行なったり、商品開発に関わるなど積極的に地元住民と関わっています。そのため、作品のクウォリティという点では首を傾げてしまうものもありますが、日常生活の中にアートがある雰囲気が作られているような印象を受けました。

前回のブログで紹介した中央洞と同じく、その地域の固有の価値を見出し、それを軸に再生させていくということが最近のプサンの街づくりの基本方針になっているようです。

アーティストを利用しているという非難もありますが、アートの力をうまく村の再生に活用し、その土地の持つ歴史を断ち切ることなく、新たな魅力を抽出していく手法は、古い建物はすぐに壊して再開発を行なう日本が見習わなければならない点ではないでしょうか。

text=本田雄一

ただいまアジア各国を旅しています。
バンコクで友人と合流し、ジャカルタ、シンガポール、ジョホールバル、クアラルンプールと4カ国5都市を10日ほどで回る旅。

10年前大学生の頃にもアジアツアーをしましたが、自分の環境や各国の状況は大きく変わっているため、感じることも全く違っています。また、この歳になると各都市に友人・知人が住んでいるため、地元の情報をよりダイレクトに聞くことができるというのも非常に有難いところです。

今回はその中で、ジョホールバルというマレーシアの都市について書いてみます。(ほんとは面白いネタいっぱいあるんですが、一応不動産屋のブログということで・・)

ジョホールバルはマレーシアとシンガポールの国境に位置する都市で、クアラルンプールに次ぐ第二の経済都市。

マレーシア政府主導のイスカンダル計画という、20年で10兆円をかけて行う壮大な開発プロジェクトがそのジョホールバルで進められているらしいです。多くのコンドミニアムに加え、イギリスやアメリカの名門インターナショナルスクールを誘致したり、複数の大学、レゴランド・ハローキティランドといったテーマパークに、将来的には金融センターにクリエイティブスタジオまで作るという夢のある計画。

ここ1-2年ほどで、メディアも含めかなりジョホールバルの不動産投資がアツいと聞こえてくるので、寄ってみました。

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シンガポールからバスで30分ほど。税関抜けたりするのにプラス30分。税関を省略する仕組みもあるので、ジョホールからシンガポールに通えるという触れ込みだけど、結構混んじゃってます。

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シンガポールとの国境にあるジョホールバル中心地。正直まだ発展してません。

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レゴランド。1日のパスが4000円超え。いやー、高い。現地物価で考えるとぶったかいけど平日なのに結構人いました。オープン直後の呼び込みでチケット無料で配ってんのかな。。

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レゴランドに隣接する商業施設でコンドミニアムを販売するエージェントがありました。


現地を案内してもらうと・・・

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これでした。いや、壮大過ぎます。こっちのデベロッパーは経営が固いのか、完全に青田売りでほぼ全戸完売してから着工するスタイルなので、模型とCGだけでここに260戸のコンドができるのを想像してくれとのこと。想像できません(笑)写真じゃわかりにくいのですが、ほんとに見渡す限り土地なので。。

エージェントによると、260戸のうち190戸はすでに契約済みで、ほぼ投資用。購入しているのは日本人、韓国人、シンガポール人、中国人の順に多いそうです。笑えます。

価格は100平米で約3600万円、つまり坪120万円ほどとのこと。
ジョホールバルという発展途上国の地方都市の郊外に、原野を切り開いて建てるマンションが福岡のそれなりのエリアと同等の価格。バブってます。

このヌサジャヤというエリアはジョホールでも最も高いらしいので、他には坪60-70万円程度のエリアや、もっと安いローカル向けの物件もあるらしいですが、それにしても強気・・。

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コピペで建てた戸建住宅群も恐ろしいほど建ち並んでいる。が、住んでいる気配なし。

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ラッフルズアメリカンスクールというインターナショナルスクール。

「物価の安いマレーシアのインターナショナルスクールに(お父さんは日本に残して)母子留学するというケースが出始めている」という情報がよく日本で(意図的に?)報道されたりする今日このごろ。

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上記は仮設の校舎で、2年後にこんな感じで完成するらしい。さらにこんなのがいくつもできるとのこと。


政府の力で2200平方キロメートルの原野に未来都市を作ることができるのか、これはシムシティのリアル版とも言うべき壮大な実験のようです。

シンガポールに隣接しているメリットを享受してほんとうに街が成長し、実現するのか。

ポイントは間違いなくソフトでしょう。
ハードなんていくらでも作れるけど、いつも質の高い住環境やサービスに慣れている先進国の富裕層が、新興国に原野に突如出演したシムシティタウンに住みたいと思えるかの分かれ目は、そこでのサービスの質であり、そこに集まる人であるはず。

人工的に作られた街は歴史がないので深みが出にくいのが気になりますが、壮大な実験の結果が見える10年後が楽しみです。

ジョホールバルに興味ある方は、この記事が参考になると思います。
text=オオサキ

福岡ってヘンな名前のお店多くないですか?

日々、自転車に乗りながら日々オモシロ物件がないか目を光らせていますが、元来ヨソ者の僕からすると、変な名前のお店、珍名店にもどうしても目が言ってしまうのです。

一見オフザケ系か?とも思うのですが、長く続いていたり、チェーン展開しているところも多いので恐らく真剣なのでしょう。

ということで、毎回自転車を停めさせられる、時にはUターンさせられるほどのインパクトがあるお店の写真を撮ってきましたので、こちらで紹介したいと思います。


まずはソフトなのから。


いちかばちか

清川にある焼肉屋さん。ギャンブル好きなオーナーさんなのでしょうか。



ぼっくり屋

住吉にあるリサイクル店。
全面に”ぼっくり”が4箇所も。よほど気に入ってる言葉なのでしょう。
「がっつり」みたいな意味なのでしょうか。



地球上で2番目にうまい店 のんき屋

ご存知の方も多いでしょう。色々とツッコミ所満載な外観は、日赤通りを通ると否が応でも目に入ってきます。とりあえず1番目がどこなのか知りたい。。



バソキ屋

バソキ屋?? ヤキソバ。。あっ。
調べてみたら県内でチェーン展開しているそうで、結構メジャーなお店のようです。関東では焼そば専門店自体が珍しいのですが、福岡にはこちらの他にも所々あるみたいで、それも結構驚きです。



ぶっ飛んでますね。。とりあえずインパクト大ですが、こちらもチェーン店。知人いわく、珍しくカウンター式の焼肉屋で「安くて旨い」とのこと。




以上、いかがでしたでしょうか。

実はこれらのお店、場所が清川、高砂、住吉、那の川、春吉と、なんとなくエリアが固まっています。僕の行動範囲のせいもあるかもしれませんが、天神・大名・中洲では見かけないので、偶然でもないような気もします。


ちなみに、先日東京へ行った際にこんなお店もありましたので、番外編として。

カレーは飲み物

この行列が示す通り、カレー好きな僕としては生涯トップ3に入るぐらい美味しかったので、東京へ行かれた際は是非行ってみて下さい。



将来的には福岡珍名店舗マップを作って、珍名店舗総選挙を行うのが夢ですので、他にもあったら是非教えて下さい。

text=hase

いつもならイエを買うプロセスをテーマにしたブログを連載中なのですが、今日は脱線してちょっと違う話。

赤坂にあるレトロビルで、面白い条件でリーシングを試みることになりました。

簡単にご説明すると・・。

長年住んでいた前の入居者が退去して、原状復帰前の現在はボロボロの部屋。普通ならば大家サイドで決めた(今までやっていた)内装で原状復帰をして新たな募集スタートというところですが、今回はなんと、先にボロボロの状態(これが本当にかなりくたびれた状態なんですが)で募集をして、入居者が決まった後に大家さんと借主さんで協議をしながら、可能な範囲で借主さんの希望を取り入れた内装を施しお貸し出しいたします。

ただし、注意点としては、もちろんそもそもの内装予算はそんなに高額ではありませんし限りがありますので、何でもかんでもという訳にはいきません。基本は予算の範囲内で可能なこと。

予算を越えてしまうけど「どうしてもこうしたいんです!」とかがあれば、不足額分だけ入居者で実費負担頂ければそれも検討します。

あと、希望をできるだけ考慮するとは言え、大家さんはその部屋をずっと賃貸物件として貸していかなければなりませんので、その上で極端にデメリットとなりそうなこともNGとなります。

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(現状はこんな感じ。写真よりも、もうちょっとくたびれ感はあり)

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(流し台とバスタブは入れ替えます)

今まで、セルフリノベOKを謳う物件は少ないながらもあったのですが、どうせ原状復帰するならその分の予算で一緒に内容を決めましょうというのは僕の記憶の中でも福岡では特に珍しい事例のような気がします。


柔軟な発想と広い視野で物件のことを考えられている大家さんのご理解とご協力のおかげで今回の募集に至ることとなりましたが、これは純粋に入居者の楽しい暮らしを願う大家さんの想いがあって実現できた話でもあり、新しい物件でこんなことはできません。


今回の物件は築38年、ただ家賃を下げ続け入居者を待ち続けるよりも古い物件だからこそ競合物件には無い攻めの貸し方で差別化することができます。そして借りる方にとっては、世にある味気ない賃貸物件とは違うオリジナルに近い空間を手に入れることができ、お互いにメリットを享受できる。


年代的にも日本では築30年以上のレトロビルがこれからどんどん増えていくことを考えれば、もっともっといろいろな発想で今までの賃貸物件での暮らし方の既成概念を変えてくれるような物件が増えること願います。

物件については、近々にサイトにてご紹介させて頂きますので、気になる方は是非。


text=カタオカ



DMXに入って2年半か。



ようやく春らしくなってきた今日この頃。

オフィスのバルコニーでジャイアントコーンを食べながら、僕はそんなことを考えていた。

結婚式の余興が2本という多忙を極めた4月が終わり、自分のリズムを取り戻した所為もあるのだろう。


ふと、2人の後輩が目についた。

坂田くんと、大崎くんだ。

それぞれ大きなミッションを抱え、忙しく駆け回っている。

かわいい後輩の一生懸命な姿。

それはとても清々しく、そして誇らしいものだが、同時に少し心配になったのである。




心のケアは万全か!?




心を亡くすと書いて「忙」とはよく言ったものだが、業務と必死に向き合う中で、何か大切なものを忘れてしまうというのも事実だ。

その晩、とびきりドライなシェリーを飲んでいた僕は居ても立ってもいられず、2人を呼び出した。直感的に彼らが悩みを抱えていると感じたからだ。(あと僕がブログの当番を忘れていて、ネタにも困っていたからだ。)




俺がどうにかするしかない。




打合せと称し、深夜のオフィスへ。



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深夜、のこのことオフィスに舞い戻った2人。悩みがありそうな顔だ。




もちろん、悩みに対して直なアプローチはしない。

あくまで自然な成り行きで彼らの闇を引き出すのだ。




僕「なあ、好きな娘とかいる?」


坂田「え、何ですか?一体。」


大崎「僕、結婚してますよ。」



滑り出しは悪くない。



僕「ああ、そうだったね。でも大丈夫、俺なんかずっと嫁さんに無視されてるから。」



先輩の弱い部分を見せることで、後輩の気持ちは一気に緩む。
ちなみに僕は一度も結婚をしていない。



大崎「マジっすか!?えー、マジっすか!?」



大崎くんはどうやら人を信じ過ぎるらしく、ソッコーで僕の術中にハマっている。今度、高い壷を売りつけるとしよう。



坂田「嫁さん?片岡さん、飲んでます?」



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「なんで写真撮るんですか?」と坂田くん。ブログのネタだよ、君。




一方、つい先日、大金の入った財布を落とした坂田くんは疑心暗鬼になっている様子。
ちなみに僕は相当飲んでいる。






「後輩たらし 後編」へ続く

text=松田


前回の池編で、「福岡にこんな池があったなんて・・・」と言う反応を頂いたところで、今回は動く水、つまり川の話を少ししてみたいと思います。

上の写真はご存知、那珂川の水景。福岡にお住まいの方だけではなく、対岸のキャナルや川沿いに並ぶ屋台の姿を通して、全国的にも福岡の街を象徴するイメージの一つになっていると断言してしまっても、たぶん過言ではありません。

だからこそサイト上で、エリアごとの魅力を探る特集を組んだ際にも、この那珂川を中心として近隣の町に住む人達の姿をクローズアップさせて頂いた事もありました。

でも池と違い川には、実はもう一つ別の魅力があります。それは一つのイメージには留まらない多面性。



例えば、これは先程の写真より河口寄りの那珂川の姿です。

西に中洲という九州最大の繁華街、東に昔ながらの川端商店街。2つの異世界が、モーゼもびっくりの線引きで向かい合っている事も驚きですが、両岸から一段下げたところに作られた遊歩道や、商店街と遊歩道の両方にエントランスを設けたテナントの姿は、ランドスケープデザインなんて言葉がクローズアップされるずっと前から、川とそこに住む人々の自然な交流があった事を物語っています。

うだるような夏の日、ヒートアイランドジャングルの中で蒸し焼きになりそうな都心の人々に、自然な風を届けてくれるのも、都心の川の大切な役割。とってもありがたい。


そして流れを遡って南区へ入れば、遊歩道はもっと広く、緑地帯や公園へと姿を変えます。町名で言うと、塩原~三宅~老司あたり。

常に1列目を目指したい私達にとっては悩ましいところなのですが、「せっかくの景観なのだから、みんなで楽しもう!」とばかり大らかさは、そのまま街の気質にも通じるところがあって、独り占めしたがった自分が何だか恥ずかしくも思えてくるのです。

川に近付くほどに駅からの距離は増えますが、子育て世代にはコストのかからない河川敷で遊ばせられる得点もあるので、都心とどちらが良いか単純に比べられるものでは無いと思います。キャッチボールだけは、コントロールに自信がついてから。

本当はここから、上流である那珂川町へ歩みを進め、水源である花畑ダムまで行ってみたかったのですが、時間の都合でカット。自分の飲んでいる水が一体どこから来るのか興味があるので、いつかこっそり行ってみたいと思います。



さて、那珂川が東の代表なら西の代表は、室見川。

都心を駆け抜ける那珂川と違い、こちらは河口付近の福岡タワーやドームと言った近代的背景を除けば、ゆるゆると牧歌的な風景が続きます。

とは言えこの川には美味しい側面も。今晩のおかずに・・・と河口での潮干狩りに興じたり、初春に採れる白魚を目当てにやって来る人間に、川の生物達は「賑やかなシーズンが来たな~」とぼやいているのかも知れませんが。

人慣れしているせいか、写真右下の鴨のつがいも大して逃げることなく食事を続けていました。これも福岡ならではか・・・筑前煮の残飯らしきものを掻き分けて川底の藻を食べていたのがシュール。鴨も要らない人のゴミ、きちんと持ち帰るのがマナーです。


そうそう、福岡にはまだ他にも川があります。

左は大宰府に水源をもつ御笠川、右は河川改修工事中の樋井川です。近隣の方には怒られそうですが、木曽・揖斐・長良川の木曽三川に慣れ親しんで育った私にとって、正直この規模では少し物足りません・・・。

それでも、池か川かと言われたら個人的には川が好きです。もちろん池の持つ生態系の豊かさも捨てがたいのですが、山から海へと戻ることなく流れ続ける水の姿は、私達が歩む日々や人生の姿そのものだから。だからこそ往年の名歌にも川を歌ったものが多いのでしょう。

サイトでチェックされる時のアイコンは、くどいようですがコレ。
いい感じで流れてます。



text=さかた

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高速船「ビートル」で博多港からプサンへ

先月、人生で初めて韓国のプサンに行ってきました。福岡とプサンはとても近いとは聞いていたのですが、高速船で約3時間、飛行機なら55分と1時間を切ってしまいます。これは確かに近い。近すぎる。なぜ今まで行っていなかったのが自分でも不思議です。

初めて訪れたプサンは日本の街の清潔感とアジアの街の雑多な雰囲気が入り混じっている日本とアジアの中間という感じでした。そして何より大都会。福岡と同じぐらいの感覚でいたのですが、人口が340万人と150万人の福岡の2倍以上。正直、プサンのことを侮っていました。

今回の目的は、プサンのアートシーンの視察と福岡とプサンのアート関係者の交流・情報交換の場となっているAsia Art Producers Network Forumに参加すること。

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古くて小さなビルが立ち並ぶ中央洞エリア

まず、初めに訪れたのは、昔、プサン市役所やプサン駅があった中央洞エリア。
市役所や駅があった時代はプサンの中心地として栄えていたのですが、移転してからは寂れていき空室が目立つエリアに。また、古くて小さなビルが多い地区でもあります。福岡R不動産に載せたくなる物件がたくさんありました。

このエリアの活性化のために、プサン市は大胆な施策を行なっています。
増えた空室の対策のために、オーナーからプサン市が空室を借り上げ、その部屋をアーティストに無料で貸したのです。

アーティストのジャンルも幅広く、絵画に彫刻、音楽、ダンス、演劇、伝統芸能、映像、写真と表現に纏わるものであれば、何でも対象になり、さらに研究者も対象になることが珍しい。

期間は3年間で、全部合わせると300を超えるアーティストが所属しているそうです。

アーティストのアトリエだけではなく、作品を発表するためのギャラリーやダンススタジオ、音楽スタジオ、ミニシアター、文学カフェなどアートや表現に纏わるあらゆるものが空室を利用して整備されています。

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ギャラリー

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ダンススタジオ

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ミニシアター

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アトリエ

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木工工房

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文学カフェ

また、このプロジェクトをきっかけに中央洞エリアで文学カフェを始めた方は、物件と地域を気に入り、入居したビル自体を買ってしまったそうです。このように3年間限定ですが、その後、このエリアを気に入り留まる人が増えていけばいくほど、より魅力的なエリアになっていきます。

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文学カフェが入っているビル。ちなみに日本円で3,000万円ほどだったらしい。

そして、このプロジェクトの影響で、それまで寂れたイメージだった中央洞エリアにカフェがどんどん増えています。寂れた地域にアーティストが集まりアトリエを構え、その後、カフェやギャラリー、お洒落なショップが増えていき、人気エリアに変貌する事例は、ニューヨークのソーホーやベルリンのミッテ区など、世界中にあります。

まさに今、同じようなことがプサンの中央洞で起きています。しかも、上記の2つはアーティスト主導で結果的に人気エリアになった事例なのですが、中央洞は行政主導で行われ、成果が出始めていることは今までにあまりない事例です。

中央洞を見て回っている間、福岡でも、天神北や大宮・白金・高砂エリアなどで同じような動きができないか妄想が止まりませんでした。

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町のあちらこちらにカフェが

プサンで見聞きしてきたものは、まだまだたくさんあるのですが、長くなるので今回はここまで。この続きは、次の僕の順番で。お楽しみに。
text= 本田雄一


空室という存在

不動産賃貸市場において、空室という存在についてふと考えてみた。

賃貸住宅の空室率は全国で約20%程度と言われており、人口減少と物件供給過剰のダブルパンチで、この数字は年々増えていくものと考えられている。

スタッフ内でのたわいもない会話の中で、「空室とは活用できる資産がありながら、有効に利用していない遊休資産であり、社会にとっては悪である」という少々強引な仮説が持ち上がったことがある。

突き詰めると「(なにかに投資せずに)現金で資産を保有しているのも悪」となってしまうので、もちろんそんなことはないが、空室の存在について考えてみるきっかけにはなるというわけで。


そもそも空室というのは、賃貸市場で選択されないから空室である。

賃貸市場において、利便性、面積、スペック、環境など様々な要素と、最終的に「賃料」という値札で相対的に比較され、多数の競合物件の中から選ばれる物件が借りられていく。

逆に、相対的にイケてない物件は選択されず、空室のままである。

ちなみに、オーナーが貸す気がなかったり、前入居者が退去したばかり(健全な入れ替わりの期間)というケースは除くとして。


空室を埋める方法

で、そんな選ばれない(イケてない)空室が選ばれるための手段は大きくこの2パターン。
(この場合も、外部要因で類似物件がすべて借りられてしまい、イケてない物件しか残っていない、という他力本願なケースは除く)

1つは、賃料を下げる。
もう1つは、改装などのバリューアップを施し、新たに賃料を正しく設定する。

仮に賃料10万円の物件があったとして、どうやら相対的にイケてないらしく、ずっと空室のままだとする。
それを、賃料5万円にすれば、まず借り手は現れる。
あくまで最終的には賃料という値札で相対的に判断されるため、賃料が半額になるということは、価値が倍になるということで、いきなりイケてる物件になるのだ。

もう1つの、改装によりバリューアップというのは商品の改善である。このケースも価値が上がり、イケてる物件になりえる。
(バリューアップについては以前下記に書いています。)
戦略的リノベーション論~入門編~
戦略的リノベーション論~数字大好き編~


空室は悪か?

前提の話はこのくらいにして、本題に入る。

焦点は、空室のままである物件は、上記2パターンの手段を取ることにより、借りられるように努力すべきなのか、否か。という疑問である。

社会&経済状況の変化により増え続ける空室を、空室のままにしておくよりも、賃料を下げてでも、あらゆるスペースを使っている状況の方が、誰にとってもハッピーなのではないか?

仮に全国の空室率が30%になったとする。(20年後にこの数字が現実になるという予測もある)

賃貸物件が30%も余っているなら、賃貸暮らしの人全員が30%ずつ広い家に住めるのではないか、と極端だけど考えられないだろうかということ。

もし国民が不動産に使える予算が変わらないと仮定すると、全体の坪単価相場が30%下がることになってしまうし、空室率がゼロというのはすなわち物件が全くもって足りないということになるので、実現するのは困難だが。。

しかし実際のところ、日本の賃貸住宅の平均面積は欧米諸国に比べて圧倒的に小さい。どこのデータだったか忘れたが、アメリカが約110㎡、日本は約40㎡というデータを見たことがある。30%増えたところで日本人がまだまだ狭い家に住んでいることに変わりない。

また、不動産に限らず売れ残り商品は廃棄されたり、安く処分されるのが常であるが、不動産は商品寿命が最も長いのがまたやっかいだ。

対局にある最も商品寿命の短い食品で言えば、コンビニ弁当の廃棄処分などが道徳問題になったりしているが、不動産の場合にはなぜかさほど問題にならない。

商品寿命が長い故に、10年間空室のまま放置してました、なんて事例はよくあるのだが、これって悪なのだろうか。


結論、悪である。

この疑問への結論としては、個人的には「悪である」と言ってしまうことにする。

でもって、この現状を打破するには、空室税なんてのを導入しちゃえばいいじゃないか、と思ってしまう。

例えば2年間以上空室の賃貸物件には課税するとか。

ちなみに香港では空室税を検討しているらしい。バブル対策なんで目的が違うけど。

あと、これだと不動産オーナーにとってネガティブでしかないので、不動産所得税を多少下げたりというバランスは必要かと。

余っている、眠っているスペースをもっと活用できれば、社会にとっては良い影響がたくさんあるはず。

空室は意志を持って埋めましょう!
text=オオサキ

物件探しから引渡しまでの一貫した流れを基本的に全部受け持つR不動産営業スタッフですが、その中でも特に大きいヤマ場がコラム書きだったりします。

ぼくの場合そもそも引き出しが少ないというのがどうしようもない欠点なのですが、毎回必死に絞り出しているのが正直なところで、石油より早く枯渇するのは明白です。

「センスがない」
「わかりずらい」
「この表現、前回も使ったよね?」

なんて温かい指摘も。
そろそろどうにかしなくては!と思った矢先に手に取った一冊を今回紹介したいと思います。
(正直に言うと既に持っていたのですが、放置してましたので、ちゃんと読もうと。。)


その科学が成功を決める/文藝春秋

¥1,700
Amazon.co.jp




一般的な自己啓発書に書かれているノウハウに対して、実際に検証を行い真っ向からぶった切った内容となっています。

またそれだけでなく、更に斬新かつ手軽な手法なんかも事細かに書かれているので、生活に取り入れやすいのもポイントです。

そこで今回は、創造力向上の為のノウハウの部分にフォーカスして紹介しようと思います。


まずは、

集団思考で創造力UP⇛これ間違い

人はアイディアを生むための時間とエネルギーを開放しようとせず、自分の中に閉じ込めてしまうため、1人で考える方が質が高く多い量のアイディアが生まれるそうです。

次に、

リラックスして頭を空にして創造力UP⇛これも間違い

頭を空にするより、数分間意識的に別の思考に集中させると、その間の無意識が独創的思考を生み出しやすいそう。別の思考とは、例えば簡単なパズルを解いたり。


他に、創造力を高めやすいやり方として下記のようなことを挙げてます。
(実験内容は割愛します)


◆代表的なアーティストを少し思い浮かべる

→これは分かる気がします。
暗示効果で独創性が高まるそうですが、レオナルド・ダ・ヴィンチのような超天才だと自分と比べてしまい逆効果になる為、ほどよくセンスの良い人の方が良さそうです


◆型破り・独創的なアートの前で考える

→視覚的な暗示効果で脳が刺激されるとのこと。なるほど。


◆テーブルを手前に引く

→ムムム?な内容です。
人はある物を好きになると自分の方に引き寄せようとするらしく、この動きを利用することで脳のが目の前の物事をプラスの感情として錯覚し、結果創造力UPに影響するとか。


◆寝転がる

→これはリラックス効果とは少し違うみたいです
立った状態だと、青斑核と呼ばれる脳の小さな部位が刺激されることで、創造性や柔軟性に関わる脳の働きを減少させるノルアドレナリンが分泌されるが、寝転がることでそれが抑制できるということみたい。



と幾つか紹介させて頂きましたが、その中でもR不動産として「これは!」という実験結果があったので、ちょっとリキを入れて紹介しようと思います。


これです。これ。

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緑の持つ威力ってやっぱり凄いらしいんです。


例えば、こんな効果が実際に

・病院の窓から木が見える場合は入院患者の回復率が高い
・刑務所の窓から畑や森が見える場合は、囚人たちが病気になる率が低い
・緑の区域ではコンクリートばかりの区域より盗難が46%、暴力事件が52%少ない

などなど。


そして何より、緑は人を創造的にするらしく。

実際の職場に8ヶ月花や観葉植物を置かれていると、男性から出されるアイディアが15%増加、女性は問題への対応が以前より柔軟になったり、緑に囲まれた庭で遊ぶ子供は何もない空き地で遊ぶ子供より遊び方に工夫を凝らすという実験結果も。

じゃあこれ、ナゼなのかって話なんですけども。

本書によると、

「原始時代の人びとにとって、豊かに繁る木や草は、近くに豊かな食物がある証拠であり、次にいつどこで食べ物を口にできるかという心配から開放されることを意味した。その安堵の気分が今でも緑を見ると甦り、人をやさしく幸せな気分にし、創造力を高めるのだという。」

つまり、緑が豊か=精神的に豊か=創造力豊か ってこと。

これは早速、我が環境にも取り入れなくてはなりません。


とは言っても、DMXのオフィスは環境植物が多い方なのですが、デスクに向き合う状態だとそれらに背を向ける状態になってしまうので、あくまでデスクワークの視界上になくてはならないのです。

ということで、デスクの端に置いてみました。

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しめて400円也。

これで、創造力が上がったことを切に願います。



というわけで、いかがですか?緑アリ物件。

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text=hase

前回までのあらすじはこちらを。

そして早速、パソコンを開いて物件を探して見ることにした。

「福岡 中古 不動産」、こんな感じで検索。

トップページにはよく聞く名のいわゆる大手の不動産検索サイトがズラリ、取り敢えず1番上にあったところで物件を検索して見ることにした。

エリアは福岡市の割りと中心部沿線、広さはまぁ将来的に家族が増えることも考えて70平米以上は欲しいけど、場所が良ければ多少狭くても仕方ないので一応60平米以上。

「で・・・うちの予算(価格)の目安っていくらなの?」(妻)

「・・・。」(私)

お金の算段。そうそうやっぱり何と言ってもこれが一番の問題かも知れない。

そもそも自分はローンでいくら借りれるのか(返済能力があるのか)がわからないし、自分が欲しい物件がいくらくらいの相場なのかもわからない。もしかすると、この両者には相当なズレがある可能性だってあるんですよね。

「「買える」と「買いたい」は違うんだよ。Hくん。」

不動産の師匠が言ってた言葉が、今、初めて頭の中でリピートしています。

あなたの予算はいくらなの。その予算で買える物件ってどのくらいの広さ?グレード?中心部じゃ希望の条件は無理?じゃあ何を優先して探す?・・・・・・・・、降り注ぐ問いかけの声。

資金計画が大事です。

あ~よく見てたこの文言ってこういうことなのですね。買えない(借りれない)価格の物件いくら見ても仕方ないんですよね。

資金計画と条件の優先順位、これは探し始める上で重要なポイントになりそうなことはわかってきたんですけど。

と言うか諸々を精査する上でも、現段階だとやっぱり情報が足りませんよねぇ。
リアルに物件も見ないと程度がわからないし・・・。(続く)