縦割りで販促が回らない・・・。 | DMの診療所 野口恵庸

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 沖縄から戻って来ました。仕事でしたが、楽しい3日間でした。写真は、ビルの谷間にあるプレハブの沖縄そばのお店です。外観からは想像できないレベルの高さです。味はもちろんですが、接客が素晴らしいし、店内は土間になっており雰囲気がいいのです。観光客はいないようで、地元の隠れた名店みたいです。隠れたと言ってもお客さんは多かったですよ。珍しいというか、このお店独自なのかも知れませんが、

沖縄そばにある工夫がされているのです。それが、ビビッと響いてきます。目立たない場所で、一見入りにくい外観で、地元客が一杯。沢山ある沖縄そばの店で、ここが選ばれる理由がありました。


 その後に沖縄では有名な某企業に訪問して色々とお話をさせて頂きました。今の販促では、紙媒体とWEBとの連動は当たり前のことです。が、ここも組織の縦割り弊害で販促部門とWEB部門が別々に動いており連携が薄いという課題をお持ちでした。多いですね、よく聞きます。ついでにシステム部門も別とかで、縦割りの弊害がモロに出ている。悩んでいる担当者も多いと聞きます。


 販促では、会社の全ての部門が一気通貫で価値を共有し、発信しないと勿体ないと思う事が沢山あります。小さなお店で社長が仕入れから製造・販売まで全て行っているのなら別ですが、従業員がそこそこに

おり各部門があるような会社では組織に横ぐしを刺したような販促会議を実施されることはないようです。

 開発部門・仕入れ部門で非常にこだわりのある商品を投入しても販促でその価値をUSPとして活用していない、店頭の販売員は陳列しているだけ。で、POSデータの販売結果だけを重視した判断が下される。

売れない結果を市場環境や経済環境などに求める。勿体ないですね。その商品の価値を販売現場まで一気通貫で共有して顧客に伝えることができれば、1日に1着しか売れなかった服が、5着売れるかも知れません。売上げは、5倍です。


 WEBへの連動も似たような状況の会社が多いような気がします(私の知っている範囲だけですが)。

コミュニケーションの取り方を顧客とだけでなく、社内でもシステム化する必要があるかも知れません。システムと言ってもプログラムを組んで・・・という事でなく、部門を横断した販促会議みたいなものです。そこでは、先ほどと逆に売り場の声として、顧客の動向が示されて商品開発・販促にフイードバックされると思います。経営幹部の全社的な会議でなく、現場担当者の全社的な会議って有効だと思いませんか。


 明日から花のお江戸へ上京します。面白い情報やネタに出会えることを楽しみにしています。