時代は変わるのか変えていくのか | DMの診療所 野口恵庸

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某商工会議所での販促セミナー

 数年前に某商工会議所にて販促セミナーを行っている私です。この頃は、どうやって市場に受け入れられるのか、というような受動的な感じだった。今は、メディアの多様化・コミュニケーションの変化など様々な要因が背景となり「市場をどう動かすか」という能動的なマーケティングの話になっている。(すべてのセミナーではないですが・・・)


 考えてみるとマーケティングの4Pなんて半世紀前の作れば売れる時代の理論。プロダクトアウトの発想には適しているけど、マーケットインの発想に適しているとは思えない。古いものを否定するつもりはない。ただ、技術の進歩でマーケティングの感性が変わっているのだ。


 変わって欲しくないのは、コミュニケーションのあり方だ。ビジネスでもプライベートでもメールのやり取りばかりという方(特に若い人)が増えてきた。少なくとも販促に係っている人は、直接人と係るべきだ。そこで出る雑多な情報が、時に化学変化を起こして新しい情報となることがあるのだ。


 「古いですよぉ」という声も聞こえて来そうだが、技術の進歩で変わっていく中、自分が変えて行くものをしっかりと考えたいものだ。例えば、ビックデータのエビデンスは凄まじいが、見えない顧客はどうしようもない。解決する方法は、インサイトの視点でデータを組み合わせる事と自分の足で調査する、現場スタッフと色々と話すことしかない。

 データ分析にしろ仮説は「結果予測」ではなく、マーケテイング・インテリジェンスの考えでブレイクスルーを含んだ提案性のある仮説からスタートして、分析により再構築することが大切だと思う。


 益々、加速して変わる時代の中で、せめて自分の意思で変えて行くものが何かを見極め・行動する、

そういう人を目指して行きたいものだ。その方が、絶対に楽しいに決まっている!!