こんにちは。國本です。

 今回は今朝のこんな話題について触れたいと思います。

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A「モモダチモンキッドってメイプル超もみ人の完全上位互換じゃん」

B「完全上位互換じゃなくね?」

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 ということで、「完全上位互換」について触れていきます。筆者はデュエル・マスターズをプレイしていますが、他のカードゲームについても同じ事が言えると思うので是非。

 先に結論からお伝えしておきます。

 完全上位互換の定義が人によって違うので完全上位互換かどうかの議論をすると絶対に意見がわかれます

 その上で、私が考える定義とその定義のメリットデメリット、理由等を出していければと思います。

 話題に入る前に皆さんにここでひとつ質問をしておきます。

 壱万円札(10000円)は、千円札(1000円)の完全上位互換ですか?

 もちろん、今あなたの目の前に2枚のお札がある前提です。

 自分の中での答えを決めておいて下さい。

1.完全上位互換

 まず、自分の考える完全上位互換の定義をここでお話しする前に、あなたの考える完全上位互換の定義はどんなものですか?少し考えてみて下さい。完全上位互換という言葉を知らない方はそのまま読んでいただいて結構です。

 考えましたか?

 結構、曖昧な方が多いんじゃないですか?

 定義を書き出して、その後に様々な組み合わせの互換カードを見せられて全てその定義に当てはめていけますか?

 「こっちにもこういう盤面ではデメリットがあるから完全上位互換じゃない。」

みたいな「例外」はもちろん無しですよ。定義ですからね。その「こういう盤面」も定義して下さい。(フォロワーから「あらゆる盤面」、という言葉を頂きましたがこれは定義可能なのでしょうかね。それって機械でも判別できるんでしょうか。無理ならチューリングテストに使えますね!)

 それでは、私の考える完全上位互換の定義についてお話していこうと思います。

2.筆者の考える完全上位互換
 AがBの完全上位互換かどうかを判断する時

 「カードAとカードBのみを見る」

 これに尽きると思います。

 これだけでは意味がわからないと思うので詳しく説明していきます。

 完全上位互換かどうかの話をする時に、「他のカードは考慮しないもの」として、コスト、パワー等を全て評価していきます。

 例えばどういった評価をしていくのかというと

 パワーは高い方が良い(メリット換算
 コストは低い方が良い(メリット換算
 (まだまだあります)

 何を当たり前のことを、と思った方もいらっしゃると思います。
 でもこれは大事なことで、パワーが高い事をメリットとして扱わないと、

「そもそもパワーが高いから何なの?」

といった事態になります。なので

「パワーが高いことはメリットとして扱う」

と、はじめに定義してしまいます。

 ここで、改めて

「カードAとカードBのみを見る」

 について触れていきます。「カードAとカードBのみ」というのは、「他のカードとの相互作用を一切無視する」という事です。ここはかなり大事な部分で、ここでの定義において他のカードの効果を登場させてはいけません。

 具体的には、(デュエル・マスターズを例に出します)

「3コスト以下ならウォズレックの審問でハンデスされるから」
「ツインパクトならロストマインドで捨てられるから」
「8コスト以上ならミラダンテXIIの効果中でも出るから」

といった要因は全て無視しなければなりません。それを言い始めると「数値が高い方が強そう」なパワーですら

「マリエルの効果で殴れなくなるから」
「パワー高いとスゴ腕プロジューサーがブロックした時に破壊しちゃうから」

といったように、もう言い始めたらキリがありません。さらに「数値が少ない方が手軽に打てるから強い」コストでさえ、

「ガチンコジャッジでめくれたら強いから」
「アタック時にB-我の効果でめくる時高い方が強いから」

とか、もう収集がつきません。1枚1枚全部にこのような特殊な条件をつけていくとそもそも定義が出来ない上、もし定義を行えたとしても、コストですら低い事がメリットになっていないのに「完全上位互換」なんてものが出来るわけがないんです。

 完全上位互換が出来なければ結局何のための定義、何のための「完全上位互換」という言葉なんだ。って話になります。(この終着点は造語とか俗語とか言葉ができた背景とかその辺の話になりそうです。)

 「完全上位互換は存在し得ない派」の人はじゃあ完全上位互換ってカードゲームでそもそも使うべきじゃ無いって話に帰着するはずです。

 あ、定義とかどうでもいいって皆さんは別に「だいたい」で決めちゃって良いですよ。それで良いなら。

 という事で、そのカード2枚のみを見る事についての理由でした。

 で、ここからはカードゲームによってカードを評価する定義が違うと思います。

3.具体例
 ここで初めの質問に戻ります。

 壱万円札(10000円)は千円札(1000円)の完全上位互換かどうか。

 普通に考えたら壱万円札は千円札の上位互換ですが、あなたの中での考えはどうですか?「完全」上位互換ですか?

 先程説明したようにこの2枚以外の要素を追加してみましょう。

 壱万円札非対応の自動販売機で飲み物を買う時、壱万円札は使えますか?この状況下のみ、千円札の方が役に立ちますよね。

 結局、他の要素を追加してしまうと

「いくらでもなんとでも言える」

ということになり、定義する上で「考慮しない」とした方が良いので、「単純に2枚のスペックのみを比較する」という定義に落ち着きました。(自分の中で)

 なので、自分の定義では壱万円札(10000円)は千円札(1000円)の完全上位互換になります。

4.定義のメリットデメリット
 ここでの定義にはもちろんメリットデメリットがあります。

 メリットは

「はじめにすべて定義してしまえば簡単に誰でも(機械でも)判断が出来る」
「新しくカードが出ても2枚のカードの関係は変わらない」

 デメリットは

「使用用途によって分けられるカードも完全上位互換として判断される」

です。例えばスーパー・スパークとホーリー・スパークなんかがそうで、2枚のスペックしか比較していない為アルカキッドのサポートを受けられるホーリー・スパークのメリットを無視しています。

 この辺は多分「え?」となる方もいるとは思いますが、3枚目以降のカードを出すとこうなるのは仕方の無い事で、そうなると結局「完全上位互換は存在しない」に行き着くことになります。

 ほら、最初に言った通り「人によって違う」になったと思いません?

 纏めるのなら自分の中で確固たるものが無ければ「完全上位互換」って下手に使わない方が良いかもしれないね!

って話でした。

 あ、ちなみに「差別化出来ている」というのはここの完全上位互換では扱っていません。なのでここでの定義では「完全下位互換ではあるものの差別化されている」みたいなものもたくさん出るはずです。



 なんかTwitterでフォロワーにとやかく言われてるのでこれ以上言うのもあれなんでこの話ずっと言ってますけど

「自分の中で決まっていればいいんじゃないですかね」

という言葉しかかけてあげられません。ごめんね。。。かわいそうに、、、ゆるしてくれ、、、

2020年3月12日

國本