ドラマ「MADDER その事件、ワタシが犯人です」
五十城さん演じる仲野茜は劇中のとある人物の「追体験」による妄想で、五十城さんの本当の配役は依原湊で黒川悠と浦田遼子の実の娘でした。
これまでの五十城さん演じる仲野茜はフェイクだったので、江藤新が好きになったのは五十城さんではなく水野響心さんの姿をした仲野茜だった訳です。
刑事の森野が出頭してきた謎の女(五十城さん)に「君は…誰なんですか?」と尋ねたシーンが個人的には物語のピークでした。
最終回では依原(五十城さん)が母親の浦田遼子を不慮の事故で死なせてしまい、その罪を黒川が被った真相が明かされますが、ありきたりな展開をミステリー仕立てにして最後まで引っ張ったのは(ドラマをあまり見ない自分が言うのも何ですが)流石だと思いました。
黒川の行動は「ガリレオ 容疑者Xの献身」の堤真一さん演じる石神を彷彿とさせました。
何故か刑務所の中で黒川と依原(五十城さん)がすれ違い、黒川が絶命した浦田遼子との再会シーンを思い出して泣き崩れ、依原も泣き顔を見せて物語は終わります。
依原は実は笑い泣きしていて、自分を庇って罪を犯した黒川、その黒川に心酔してクラスメイト数名を殺害した仲野(水野響心)を嘲っていた…というブラックなオチが来なくてよかったです。
五十城さんのミステリアスな雰囲気を活かすなら、泣き顔を見せてから少し間を置いて無表情になるのも不気味でよかったかも…と思ったりしました。