阪神は23日の中日とのオープン戦に9対6で勝ちましたが、打線が4番森下の初回3ランを皮切りに18安打と活発だった反面、先発候補の才木が2回を4安打4失点、伊藤将が3回を6安打2失点と結構打たれました。
打線は腰の張りから復帰した森下がフルスイングの一発で健在ぶりをアピール、開幕一軍入りを狙う高寺は1番センター抜擢に応えて2安打2打点、8番右翼の豊田も2安打と控え組の活躍もありました。
高寺は本職の内野(高校時代は三塁手、プロで始めた二遊間も不安定)では一軍での出番はないので、好打者ぶりを活かせるように外野を本格的にやらせた方が良いと思いました。
阪神はオープン戦で前年二軍の選手が活躍しても結局は一軍で使わないパターン(結局は打てないレギュラーを使う)が多かったのですが、高寺は実力的に一軍で試せるレベルにあるのでは…と思います。
豊田は藤川監督が右の代打を期待していたのでオープン戦での結果が開幕一軍に直結しそうです。
問題は投手陣ですが、才木は岡田顧問が懸念した通りフォークがボールからボールになって打者に振ってもらえず、直球が高めに浮く状態で昨年後半からの不調から抜け出せておらず、伊藤将は球威不足と制球の甘さが改善されないままでした。
才木は打たれながら粘る投球で何とか通用しそうですが、伊藤将は開幕ローテ入りは難しそうです。
この日は実戦デビューの新外国人デュプランディエが最速154キロで1回無失点デビューをしたのが朗報で、昨年のエース才木に依存しすぎた先発陣には必要な戦力になっていきそうです。
翌24日には新人左腕の伊原が先発予定ですが、伊藤将の不調、左手手術の高橋の出遅れで空きそうな先発の座に入るアピールを期待したいです。