阪神は加冶屋、岩田、片山、遠藤、高濱の5選手と来季の契約を結ばないと発表しました。
ベテランの加冶屋が良かったのは昨年の前半戦までだったので戦力外も止むなしですが、二軍で順調に育っていると思われた岩田、遠藤の戦力外には驚きました。
阪神の編成の判断はシビアながらも的確なので、二軍成績が良くても一軍では通用しないとの考えなのでしょう。
岩田は大学時代に受けた左肘のトミージョン手術を乗り越えて今年から本格的に投げ始めた訳ですが、故障が完治して投げられるようになってから実力を見極める「中途半端なままでは放り出さない」阪神のスタンスにはドラフトで指名した側のポリシーを感じました。
岩田と同じ境遇の大卒左腕の伊藤稜も二軍戦で登板が可能になる来年が勝負の年になるでしょう。
遠藤は高卒野手を二軍で育てていく成功過程にある選手だと思っていましたが、現在の姿がプロ入り時に期待された強肩強打のショートとは違ってきているのは確かでした。
遠藤の戦力外には同期入団の西純、井上、藤田らも危機感を抱くでしょうし、加冶屋の戦力外には今季リリーフで精彩を欠いた岩貞、浜地あたりもヒヤリとした筈です。
岩田の戦力外には前述の伊藤稜はもちろん、二軍で低迷している若手投手に衝撃を与えたと思います。
これから戦力外通告の第二弾があると思いますが、阪神がどこまで踏み込んで大ナタを振るうのか非常に気になります。