劇場版サイボーグ009超銀河伝説。
この作品の存在は徳間書店のロマンアルバムやケイブンシャの大百科で知っていましたが、実際に観るのは初めてでした。
自分としてはサイボーグ009のアニメ作品は1979年版がスタンダードになっているので、その流れを汲むこの劇場版は気になる作品ではありました。
ギルモア博士の声がボヤッキーみたいだったり、異星人の少年の声がのび太くんだったりで時代を感じさせます。
異星人の少年が乗ってきた宇宙船でジョーたちサイボーグ戦士たちが宇宙を旅しますが、銀河鉄道999テイストな松本零士的サイボーグ009も当時のアニメ業界のトレンドを伺わせます。
ジョーが女王タマラに求愛されて「心配した通りになった」と002と004が顔を見合わせたり、宇宙船の操縦では005が意外な活躍をしたり、004は自爆しても奇跡的に元の人間の体で復活したり、ジョーが004の復活を願ってもタマラの復活を願わなかったのを003が尋ねたり。
ジョーはタマラに一方的に好意を寄せられていただけなのに003からそんな質問をされても「分からない」としか答えられないでしょう(苦笑)
懐かしくも新しい不思議な感覚を与えてくれるサイボーグ009超銀河伝説でした。