9日に現役ドラフトが行われますが、各球団が現役ドラフトに出せる選手には様々な制約があり、①FA権の保有者と行使経験者は対象外、②複数年契約の選手は対象外、③年俸5000万円未満の選手が対象だが各球団1人までなら年俸5000万円以上1億円未満の選手を出して可、④育成契約の選手は対象外、⑤今オフにトレードで獲得した選手や育成から支配下に契約し直した選手は対象外、⑥外国人枠の選手は対象外…といった具合です。
①は選手会都合、②は選手会と球団都合、③は球団都合、④と⑤は即戦力にならないレベルの選手を除外する為、のように映りました。
①と②は選手会の幹部メンバーが自分達は対象にならないように小細工した姑息さが伺えますし、②と③は最低1人は獲得義務のある球団が使う見込みのない選手に無駄金を払わずに済む工夫でしょうか。
③は選手会と球団の折り合いが付かずに折衷案にした中途半端さが伺えます。
この現役ドラフトはFAの人的補償と違ってリリースしたい選手を球団側が決められるので、プロテクトリストの不備で思いがけない選手を獲られるリスクはありません。
現役ドラフトは12球団が戦力外一歩手前の選手を出し合う闇鍋合同トレードみたいになりそうですが、12球団が最低2名の計24名を現役ドラフトに出しても、12球団とも獲得義務のある1名しか獲らずに12名しか移籍しない(残った12名は他球団からも不要と判断される)可能性があります。
9日の現役ドラフトは果たしてどうなるのか、展開が予測できないだけに注目ですね。