映画「メアリと魔女の花」
スタジオジブリ育ちのスタッフによる作品で、エンドロールに宮崎氏、高畑氏、鈴木氏への「感謝」の文字は清々しいですね。
ネット上では「ジブリ作品と勘違いする」との声もあるようですが、あのエンドロールを見たら大人しくなる気がします。
さて本題ですが、登場人物を極力絞った少人数制で、実質2対2(メアリとピーター、マダムとドクター)だったのは寂しいですね。
魔法大学にあれだけ生徒がいて全てモブキャラ、マダムとドクターに手を貸すような意地悪な優等生も出てきません。
そして魔法を習得した彼らは何処でその力を発揮するのでしょうか…?(汗)
壮大なようで狭くて薄い魔法の世界という気がしました。
演出上では魔法大学は雲の上にありますが、メアリたちが住む世界とは違う、異次元の世界があるのかもしれませんね。
全ての人間が全魔法を使える世界を夢見たマダムとドクターですが、強力な力を誰もが持つようになるのは、非常に危険な気がしますが…(苦笑)
魔法大学サイドに設定(フォロー)が不足している気がしました。
奥行きはなくても、最近ジブリ本家がやらない「正統派の冒険モノ」、そんな作品でした。
但し、変身魔法の実験失敗でのメルトダウンは、福島原発をなぞるような映像で娯楽作品としてはブラックでミスマッチした。
平日18:00の部、推定観客数40人でした。