映画「生きる」
黒澤明監督の1952年(65年前!)製作の作品です。
市役所の市民課長・渡辺がガンで余命わずかだと知って、これまでの無気力な日々を悔いて「何か」を残そうとする物語です。
役所特有の様々な困難と自らの体力の衰えに立ち向かいながら、市民が訴え出ていた清潔で新しい児童公園を作ってこの世を去ります。
渡辺の死後、彼の市役所の同僚は、彼の功績を素直に認めない者や、彼に感銘を受けながら自分達は何もしない者…と渡辺イズムは全く受け継がれません(苦笑)
作品が古いので台詞も聞き取りづらく、登場人物も何歳くらいの設定なのか(総じて老けて見える)、女性は劇中では美人の設定なのか(普通に見える)、まるで分かりません。
登場人物同士の掛け合いから、雰囲気を追っていた感じですね。
60年以上前ですので、役所は紙全盛、職員の周りには積み上げられた書類の束がバリケード状に積み上げられています。
勤め人としては、こうした職場環境にゾッとさせられたのでした(苦笑)