映画「俺はまだ本気出してないだけ」
原作未見、公開時にうっかり見逃してしまった映画です。
シヅオ役の堤真一さんが「ダメな大人」を見事に演じているのにビックリしました。
途方もない「マンガ家になる」夢のオチが一体どうなるのか、最後まで目が離せなかったですね。
「無謀すぎる」と思いきや佳作を取ってしまい、理解のあった担当(濱田岳)の辞めた編集部に露骨に煙たがられても、メゲずに新担当(AKB指原)とタッグを組むラスト。
今後デビューできるか「?」ですが、シヅオの本気を小バカにするのかスゴいと感じるのかで周囲が二分しているのが面白いですね。
金髪で無口な青年(山田孝之)はシヅオをどう思ってるのか、ず~っと気になっていましたが、いつしかなついて笑顔を見せるようになったのが印象的でした。
シヅオの良く出来た一人娘・鈴子(橋本愛)のバイト先には正直驚きました。
ニートの父親が客、高校生の娘が風俗嬢で店内ニアミスの気まずさ。
シズオは戸惑いつつも怒鳴ったりせず「あのバイトは辞めなさい」と言うシーンは、父娘らしくなかった二人の関係を修復する第一歩になったと思います。
シズオに「マンガは趣味でやれ」と反対していた父親(石橋蓮司)が、シズオのマンガ「人生300年」をこっそり見て感涙するシーン(熱烈なファン誕生?)も良かったですね。