映画「64ロクヨン~後編」
組織間の激しい対立が三上(佐藤浩市)を通して描かれた前編から一転して、後編は三上のスタンドプレーが目立つ「刑事ドラマ」にシフトしてしまいました。
秋川(瑛太)は犬猿の仲だった三上を信用して記者仲間を抑えるようになり、前編での三上の忍耐が報われる仕様になっています。
三上は警察内部、対犯人で独断で動き回って「刑事」として(無断復職?)ロクヨン事件を解決してしまいます。
堪え忍んだ主人公の面目躍如ですが、カッコ良すぎて「これでいいの…?」な気もいたします(苦笑)
ロクヨンで娘を殺された雨宮(永瀬正敏)の、耳を頼りに一軒ずつ電話をかけて犯人を探しあてた執念にはゾッとさせられました。
雨宮は単なる復讐鬼ではなく、自分の正義が何をもたらすのか分かっていて、犯人の娘の心を傷付ける辛さに涙したりもします。
ロクヨン事件の犯人は「小さな棺」に反応して墓穴を掘りましたが、ロクヨンの死体遺棄現場に行っても無意味(=拐われた娘は殺害されている)と考えるのが妥当なような…?
平日13:25の部、推定観客数50人でした。