映画「太陽」
新人類ノクス、旧人類キュリオとの狭間で揺れる人々を描いたSF作品で「どこかで見たような…」が多く散りばめられています。
ノクスに憧れる主人公の鉄彦(神木隆之介)は、機械の体になりたがっていた「銀河鉄道999」の鉄郎のオマージュでしょうか…?
幼なじみの結(門脇麦)がノクスへの転換手術を経て人格が変わってしまい、鉄彦は自分が自分であることの大切さを思い知ります。
「まんま鉄郎やん…」
鉄彦に思い直させる「人体サンプル」になった、もう1人の主人公・結の扱いは酷いですね。
父の想いの隠ったマフラーを「もう持ってるから」とジェスチャーで断るシーンがありましたが、ノクス化して人の気持ちが分からなくなったんですね…
ノクスの駐在員・森繁(古川雄輝)はエリート然としていますが実は熱い人物で、鉄彦に夢を語り人の道を諭す、友人であり兄でもあるキャラクター。
鉄彦が叔父の克哉を殺そうとナタを構えると「いけない!」と右手を太陽に焼かれながら延ばす姿は胸を打ちます。
あの騒動の中で森繁が生きていたのはビックリですが、切断した左手は元に戻せても太陽に焼かれた紫の火傷は消せないノクスの医学は謎ですね。
友情で結ばれた鉄彦と森繁がオンボロ車で2人旅するエンディングにホッとさせられます。
平日18:00の部、推定観客数10名でした。