映画「レインツリーの国」
原作未読ですが、映画館での予告編が気になって観てきました。
あくまで耳に障害を持つひとみ(西内まりあ)がメインで、伸(玉森裕太)はひとみの心情を引き出す役回りです。
ですので、伸のキャラがブレブレでよく分かりません(苦笑)
恋愛偏差値が低いと言われながら、ひとみの一方的なお別れメッセージに「心が泣いている」と全面的に許しちゃったりします。
ひとみを実家の美容院に呼んで、母親にカットをお願いしたりと攻めて攻めて攻めまくります。
伸は「ひとみから離れない」が決まっているキャラですので、とにかくイケイケです。
一方、ひとみは心の動きが丁寧に描かれていますね。
ブログ「レインツリーの国」は彼女が自由でいられる場所ですが、実生活では偏見や孤独に耐えながら旅行会社で働いています。
周囲の苛々を敏感に感じる彼女ならではの言葉はストレートに胸に刺さります。
街中でガラの悪いカップルに突き飛ばされたときの、心ない者への諦めと「言い触らさないで!」という叫びが印象的でした。
ひとみの本当のゴールは伸と結ばれる事ではなくて、仮に彼と一緒になれなくても次の出会いを探しに行く自信が持てるかだと感じました。
エンドロールで自信を持って笑顔で仕事をする彼女の姿を見たかったですね。
平日20:05の部、推定観客数10人でした。