惜しくも日本一は逃しましたが、パ・リーグ優勝を果たした日ハム。
6年目のエース吉川がリーグMVPに選出されるなど優勝の余韻が残る一方で、吉井、福良、清水の3コーチが退団、内野の要・田中賢介のメジャー挑戦と来季の戦いに暗雲が立ち込めてきました。
投手起用を巡って栗山監督と確執のあった吉井投手コーチを解任したのは、中日の「権藤切り」と全く一緒ですね。
増井、宮西ら中継ぎ投手の登板過多を危惧した吉井投手コーチの進言が無視されたり、ファームでも打ち込まれていた斎藤を日本シリーズに登板させるドラマチック演出に拘ったり…
勝てば官軍、それでも実務派のコーチ陣から見た内情は「マジかよ…」の連続だったようですね。
打の中田は素材が本物なので、打てなくても4番に起用し続ける「ドラマチック演出」にも応えてくれますが、投の斎藤は甲子園での活躍がなければプロでは並の投手。
ファンも斎藤の実力には懐疑的でチームを牽引できる素材ではありません。
日ハムナインは栗山監督を特等席で感涙させるために野球をしているわけではないので、決め付けでの選手起用がエスカレートすれば内部崩壊しかねない危険さを孕んでいます。
エース吉川の低迷は予見できるので、中継ぎの酷使がどう影響するか、来年は栗山監督の真価が問われるシーズンになりそうです。