今週のキン肉マン。
吸引力を最大限に引き上げた「至高のブラックホール」が発動、ついにダルメシマンを四次元空間に引き込むことに成功したブラックホール。
四次元空間に閉じ込められ、体がちぎられそうな圧力を受けて悶絶するダルメシマンですが無数の小さな綻びを発見します。
あくまでブラックホールが人工的に作り上げた四次元空間。
ブラックホールが傷を負えば四次元空間にも同じ形の傷が付き、脱出口にもなってしまう欠点があるのです。
噛み傷の数だけ脱出口があり、リング上で待ち構えるブラックホールの意表を突くにはどこがベストかダルメシマンは迷いに迷います。
遂に「魂にウォンウォン囁く」アルファベットの「I」に似た傷口からの脱出を決めたダルメシマンですが、それを先読みしたブラックホールの飛びヒザ蹴りがダルメシマンの顔面に炸裂。
そのまま新必殺技「フォーディメンションキル」でダルメシマンを脳天からリングに激突させて失神KO、見事に悪魔超人軍に初勝利をもたらしました。
大歓声の観客と共に正義超人の立場を越えてブラックホールの健闘を讃えるテリーマンとジェロニモ。
目が覚めたダルメシマンは自分の敗北を悟るや完璧超人の掟に従い、杭状に変形したコーナーポストに身を投げて自害を謀ります。
それを察知したブラックホールがダルメシマンを追ってジャンプ。
自害の阻止を願うジェロニモの期待に反して、ブラックホールは刃物化させた「赤き死のマント」で自害直前のダルメシマンを斬首、次回に続く、です。
この対決の見所、舌戦も最高潮。
ダルメシマンが「I」の綻びを選んだのは必然、その理由は形が「犬が大好きでたまらない牛や豚の骨」に似ているからだと得意気に語るブラックホールには大笑いです。
「おまえは確かに名乗るとおりの完璧だ、しかしそれは超人としてじゃねえ、完璧な犬なのだ」と下等超人以下と罵られた仕返しもバッチリ。
また、試合終了後のダルメシマンへの死刑執行は波紋を呼びそうです。
スプリングマンの制止も聞かず、テリーマンたちが勝手に悪魔超人軍に肩入れして裏切られた格好ですが、次回ではテリーマンたちの猛抗議が予想されます。
悪魔超人が勝ち名乗りを挙げるには、対戦相手の命を奪わなくてはならない掟があります。
正義超人に助太刀するための参戦ではない、と言い続けてきた悪魔超人軍にとっては「言いがかり」に過ぎず、一気に険悪化しそうです。