今いるアマチュアの環境で、ベストな状態とは程遠く自信を喪失している選手を素材買いで強引にプロ入りさせてもよい結果は望めません。
下位まで残っていた帝京のエース伊藤は伸び悩みが深刻で他球団は敢えてリストから外していたのでしょう。
高校生の場合、2年生までは上位候補でも、3年生で評価を落とした選手を下位で指名するのは決して「お買い得」ではないのです。
2年までの評価は「このまま順調に行けば」の伸びしろ込みだったりもします。
伊藤選手は横浜入団に前向きなようですが、見切りの早いプロの世界に飛び込めば、それだけ野球人生が縮まるリスクが高くなります。
「2~3年で切ったら帝京の選手を獲れなくなるよ」
そんな冷やかな声が伊藤を回避した他球団スカウトから聞こえてきそうです。