プロの名だたるスラッガーでも苦戦する低反発球。
今後も投高打低が続くとなると、よほどの逸材でない限り野手の1位入札はかなり危険な賭けになるでしょう。
鳥谷のようにプロでも上位の守備力とタフさでチームに貢献できる、打てなくてもスタメンから外しにくいタイプの選手なら構いません。
守備から入って、打撃は後から付いてくればいいわけです。
ただ、阪神が1位候補に挙げている慶大の伊藤外野手ですが、彼が期待されているのはポスト金本の中軸打者。
野手では貴重な上位候補かもしれませんが、守備走塁に特徴がなく、本塁打を量産するタイプでもないようです。
打てなければ即二軍、メジャーのスカウトを唸らせるような打撃がないと厳しいでしょう。
外国人では補強できない捕手や内野手のキーマン獲得なら、エース候補と天秤にかける価値もあります。
なかなか正捕手が育たない日ハムが、即戦力投手に脇目も振らず大野を単独で1位指名したのも大英断でした。
また、2009年から荻野、伊志嶺と2年連続でスピード感ある即戦力外野手を1位指名したロッテは異例中の異例。
確かにリードオフマンも外国人では補強しづらいポイントではあります。
荻野の負傷は気になりますが、菊池を回避、斎藤をクジで外したことを悔やむファンは少ないと思います。
慶大の伊藤もプロで3割20発の成績を残せるスラッガーならよいのですが、それを求めるには余りに酷な環境です。