今ほど情報が発達していなかった昭和の頃…。

 

突如として学校内で噂か広がり、どうやら 1999年の7の月に空から恐怖の大王が降りてくる と言うので、子供も大人も含めた国民が一瞬で恐怖に陥れられたのである。

 

     

 

これは、16世紀にフランス居た ノストラダムス という方の予言集を解釈したものですが、先の大戦で原爆を投下された我が国において、第三次世界大戦が勃発すれば各国の破壊兵器がさく裂し、それによって人類が滅びるのではないかと拡大解釈したのも仕方の無いことでした。

 

     

 

 

 

当時小学生だった私達の1999年というと35歳…。

もうみんな結婚してるんかな?

もしかして子供も産まれてるんかな?

だったら幼子と共に命果てるのは嫌やな?

長生きしたいよな?

 

     

 

なんて口々に思いを語っていましたが、当時の流行曲に、 ♪噂を信じちゃいけないよ♪ と歌詞があったように、いざ蓋を開けてみると1999年7の月には何事も無かったことは周知の事実でありましょう。

 

     

 

 

 

 

 

さて、噂が噂をよんで拡散されていく早さは、これだけ情報が発達した今日と昭和とでは比べるに値しないスピードですが、過日取引先のバス会社の社長さんから、 7月5日に日本で大地震が起こるよ! との噂を耳にしましたが…

 

これこれ! 社長~さん、それはワテにとっては寝耳に水でっせ!

 

     

 

 

これは、どうやら過去に東日本大震災を的中させたらしい漫画家さんが、その後の2025年7月にはそれを上回る災難があると予言していて、それがSNSなどを通じて一瞬で世界中に知れ渡ってしまったからでした。

 

     

 

そして、それに敏感に察知したのは主に東南アジア方面の方々であって、 今日本へ行くと危ないよ! と拡散したことで、日本への旅行のキャンセルが続出し、それが更に拡大解釈され一部の航空便ではすでに運航中止に追い込まれてしまいました。

 

 

 

 

これね…  誠に厄介と申しますか、言ったもん勝ちのようなところがあるんですよね。

 

予言者や霊能者、はたまた占い師なんぞという括り者は、誠にタチが悪い申しましょうか、過去に今は亡き 上岡龍太郎大先生 がおっしゃっていたように、来年再来年の運勢がわかるのに、どうして明日いや1分後の行動が予想できないんですかね?

と、突っ込んでひと悶着あったことは有名ですね。

 

     

 

 

 

彼の方は夢でそのような現象を見たと申しているようですが、居酒屋の片隅でオヤジ連中がグチのひとつとしてこぼしているのなら良しとしても、人を不安に陥れるような情報を、それなりの立場にある者がペラペラ喋るということに、もはや人間性を疑いますね?

 

 

 

まあ、当たるも八卦当たらぬも八卦とか、信じる者ほ救われるなんて言いますけれど、ほぼコントのように扱われる イタコ芸の尊師 をはじめ…

 

     

 

     

 

 

 

ズバリ言うわよの婆に至っては、2005年頃に次期首相は誰かとの問いに、 100%武部幹事長 と断言したものの見事に外れましたね!

 

     

 

すなわちこれは、盲目に情報を発信し続けていた中で、たまたま100万分の一の確率のまぐれでそれが当たっだけであって、それがたまたま発信力のある方の影響で拡散され、今に至っていると思うのです。

 

 

 

しかし、現実問題として7月5日の件が拡散されたことで、バス会社や宿泊業界を含めた インバウンドで儲けている業種 は、顔面蒼白のてんやわんや師匠でありまして、本来なら濡れ手に粟シーズンに入るばずなのに、肝心要の彼らが来ないとなれば、特に万博というイベントを開催している大阪では死活問題だと言うのです。

 

     

 

けど、ぶっちゃけた話し奴らが来ようが来まいが…

「ほぉ~でっかぁ~!」 

「ワシらの業界にはな~んも関係あれへん!」

「痛いことも痒いこともおまへんわ!」

と、私達の業界からすると萬田銀次郎風に返しておきましょう。

 

     

 

 

 

 

しかし、地震大国と言われる我が国では、いつどこで大震災が発生してもおかしくないですし、下手すりゃ 台湾有事 が勃発するかも知れないのは現実問題として避けては通れないですし、ある意味で覚悟も必要だと思います。

 

すなわち、昔と違ってギスギスした日々を過ごしているにも関わらず、 歩きスマホやながらスマホ が多すぎるし、どこか呑気で危機感の欠片もない平和ボケした民に対して、

逆の見方をすればこれは 備えあれば憂いなし という警鐘を鳴らしているのかも知れず、そうなりますと少しは見方も変わってくるのです。

 

     

 

 

 

かつての 豊川信金事件 にはじまり…

(※噂がどのように伝わるかを詳しく解説しています)

↓↓↓

 

 

 

この間も、トイレットベペーパーの品薄が拡散されたかと思いきや、今度は 国が推奨したコロナワクチンは感染を防ぐ効果が無かった という情報が、それを推奨した連中らの口から出るとは本末転倒であって、もはや何を信じれば良いのかわからない世の中になってしまったのです。

 

     

 

 

と言うことで、7月5日を過敏に反応するも良し!

気にしないのも良しとしますが、答えとしては99.999%そのようなことが起こらないと、今度は私が予言しておきまきましょう!

 

ただ、これの怖い所はわが国でも噂デマを信用する者が増えてしまうと、ややもすると ハーメルンの笛吹き になってしまわないか?と危惧するのです。

 

     

 

みんなが発信力の強いものに賛同し、それに巻かれて感化され次々と後を付いて行く…。

 

すなわち、大勢の民が間違った方向に動き出し、それがうねりとなって世論の大勢を占めてしまうと、取り返しのつかない方向に行ってしまうのです。

 

くわばら、くわばら…