看板屋のブログと称しているのに、ほとんどそれに関連する記事をアップしない変わった看板屋ですが、ここで弊社が製作させて頂いた いろんな看板工程 を紹介しようと思います。

 

 

 

と言いましても、弊社の規模は個人店に毛の生えたようなもので、ロードサイド大型店のような看板は製作出来ませんが、 小さな看板でもコツコツと をモットーに営んでいるのです!

 

     

 

 

 

 

1. 薬屋さんの看板(恵我ノ荘駅前/ツダ薬品店さん)

 

このブログをよく読んで頂いている読者の方から、店頭に新しい看板を取り付けたいので相談にのってほしいとお電話を頂きました。

 

ですので、さっそく現地を訪問してみますと、店頭にのぼりがあるもののメインとなる看板が見当たらず、この店の特徴が全く前面に出ていない印象でした。

 

     

 

そこでオーナーさんのご希望を聞きますと、薬を気軽に購入できるドラッグストアなどと比較して、 当店はお客様個々に合った薬を提案しているのが特徴です とのことでしたので、これを前面に出した看板をご提案しました。

 

 

 

さて、ご注文をいただいたものの、お客様からすればどんなデザインにすれば良いのか不明でしたので、とりあえず たたき台になるイメージ を作ってみました。

 

こちらは、ごく一般的なの直線的なもので…

 

     

 

こちらは少し躍動感のあるイメージ…

 

     

 

また、いずれも薬品店ですので派手な色は使わず、緑または青の背景てまとめてみました。

 

 

 

 

さて、後日オーナーさんから、直線的で青のイメージが良いとの返答がありましたので、これを更に煮詰めていきまして…

 

     

 

最終的に C案に近いイメージで決定 しましたので、後日取付工事に伺いました。

 

 

 

施工の様子です。

 

     

 

高さなどの位置を確認していただき…

 

     

 

サクサクと施工すれば完成でございます。

 

     

 

オーナーさんもたいへんお気に召したようで、こちらとしては感謝感激雨あられでございますが、このお店では本当に親切丁寧にお薬をご提案いただけますので、お近くの方は是非訪問してみてください。

 

 

 

2. シャッターの文字入れ

 

いわゆる看板の意匠面は、ここ30年ほど前からカッティングシールが台頭したため、それまでのペイントからシールになって久しく、現在はほぼ99.9%がシールで出来ているのです!

 

ただ、シャッターなどの凸凹した面にはシールが剥離することもあるので、ごく稀に ペイントの依頼 があるのですが、先日はそれに番号を入れてほしいとのご依頼がありました。

 

で、いきなり施工の様子です。

 

     

 

番号の原寸原稿は、打ち合わせた書体と大きさ実物大しにたもので、これをシャッターに転写して下書きをした後、本番のペイント作業に入ります。

 

     

 

ぶっちゃけた話し、たいへん根気のいる作業と技術を伴いますが、先に申したように30年以上前でしたら大阪ですと100人を超えるペイント職人が居たものの、現在では5人居るか居ないかの状態でして、かく言う私もそれに長けた職人ではありませんが、まま数字だけでしたら何とか仕上げることが出来るのです!

 

     

 

と言うことで、1~6までと「駐車禁止」2箇所で一日を要しました。

 

 

 

3.クルーザー(船体)の文字入れ

 

文字のあるところ看板屋あり!

と言うのは大袈裟ですが、先日ご来店いただいたお客様は、クルーザー(スポーツボート)の船体側面に、社名を入れてほしいとのご依頼でした。

 

まあ、普通の看板と違って、船にはいきなり海水が掛かりますわな!

 

     

 

海水が掛かる高州園cm↓

 

おまけに、炎天下でも放置プレーが常ですわな!

 

ですから、通常看板に使うシールを使用しますと劣化が早いので、最上級品を使用するのですが…

 

ほどなく社名デザインが完成しましたので、しからば現地は何処?と問いますと、何と和歌山県の加茂郷というところでした。

 

 

 

施工の様子です。

 

     

 

オーナーさんが、あらかじめ船体の塩分を除去していただいたので、ほどなく下地となる黒のシールを貼りまして…

 

     

 

次に、その上からシルバーヘアラインの屋外用シールを重ねて貼り付けます。

 

     

 

まあ、一発勝負と申しましょうか、失敗すればまた大阪まで戻らないといけないし、かと言って余分に製作すれば赤字になりますから、緊張しまくりましたです、ハイッ!

 

     

 

しかし、無事に完成したあと 「めちゃくちゃええ感じやんか!」 とお客様からお褒めの言葉をいただい時は、ほっと胸をなでおろせました。

 

 

 

4.駐車場の看板

 

20台ほど収容できる 月ぎめ駐車場 が弊社の近くでOPENするようでしたので、そのオーナーさんが看板設置のご相談に来店されました。

 

まあ、一般に言うところの 募集看板と警告看板がセットで必要 な訳でして、細かい文言や寸法、取付位置を現地で打ち合わせた後に施工に伺いしました。

 

 

 

まずは、メインとなる二本足の自立看板の工事は、よくコインパーキングで見かけるようなものと同じで、これは敷地内に穴を掘ってコンクリートで固めるのです。

 

     

 

まずはアスファルトに切目を入れて。バリバリ(はつり機)で固い部分を砕いていきます…

 

     

 

まあ、15cmもハツれば土が見えてきますので、あとは手作業で掘り続けていきます。

 

     

 

しかし、4月とはいうたまたま暑い日でしたので、このような根気のいる体力仕事は、還暦ジジイにとっては 辛いんじゃ~横山!

 

     

 

     

 

さて、穴が掘れますとポールを差し込みまして、ここに生コンを投入しますと完成でございます。

 

     

 

     

 

 

 

 

あと、契約者以外の駐車があった場合の対処法として、 防犯カメラ看板 を追加で掲示してほしいとのことでしたので、既存のポールに抱かせることにしました。

 

     

 

これは Uバンド という金具を用いるのですが、道路標識を固定する金具と同じで、ボルトナットで締め上げれば完成でございます。

 

     

 

と言うことで、 餅は餅屋 ではないんだけれど、たかが看板と申せどその種類や工法は多岐に渡っていて、一朝一夕ではそのノウハウが身に付かない業界でもあるのですが、それが私の生きる道ですから進むしかありませね!

 

この度は、ご注文ありがとうございました。