松本清張氏の代表作のひとつでもある ゼロの焦点 は、北陸金沢と能登、そして鶴来という街を舞台にした小説であって、今なお色褪せない名作でもあるのです。

 

     

   

     

 

と言うことで、前回の続きである。

 

北陸での初日は、ほぼ鉄道好きのポイントばかりを巡りましたが、翌日は奥様のご意向を尊重しまして、ごく一般の方が好むメジャーなスポットを中心に巡ることにしたのですが、ホテルで早々と朝食を済ませた後は、まずは 鶴来 という街を目指しました。

 

 

 

現在は、北陸鉄道の終点に位置する山あいの少し寂しげな集落で、季節的には雪に覆われる冬が一番似合いそうな印象ですが、当地の氏神様でもある 金劔宮(きんけんぐう) を最初に訪問しました。

 

     

 

お社は街の中心部を抜け、長い長い石段を登った山の中腹にありまして、徒歩であれば途中に 不動の滝 などを眺めながらゆるりと散策を楽しんでも良いのですが…

 

     

 

この日は車でしたので一気に境内に入ることにしました。

 

     

 

 

 

それほど目立って大きな神社では無く、どちらかと申しますとマイナー感は否めないのですが、実は知る人ぞ知る 金運上昇のパワースポット でもありまして、著名な経営者や芸能人なども参拝に訪れるそうです。

 

また、その名の通り 劔(つるぎ) というのは、街の鶴来(つるぎ)に相通じていまして、今回は秋という季節柄ではあるものの、早朝の澄んだ空気も相まって、清々しい新緑と凛とした空間に心が癒された気分になりました…。

 

     

 

 

 

そして、ここから道なりに更に3kmほど進みますと、ほどなく次のスポットに到着するのですが、私達は再び山から街中まで降りましたので、奥様が「道が違うんとちゃう?」と申しましたが…?

 

ここは かあちゃん堪忍! と言うことで少しブレイクタイムですやん!

 

     

 

まあ、せっかく鶴来まで来てるんやさかい、ここはひとつ今は無き北陸鉄道の鶴来~加賀一の宮の廃線跡を少しだけ撮影してもバチは当たりませんね?

 

     

 

     

※中鶴来駅ホーム跡

 

     

 

そして、到着したのが2009年に役目を終えた 加賀一の宮駅

で、現在は綺麗に整備されまして、休憩所やトイレも完備されていますので、観光客のオアシスのような存在になっいました。

 

     

 

※現役当時の加賀一の宮駅↓↓↓ (弊社所蔵)

 

     

 

 

 

さて、その駅名の通り 加賀一の宮 と申しますと、全国に2000社以上ある「白山神社」の総本山であらせられる 白山比め神社 がすぐ近くにあり、もちろんもってして格の高い神社ですので、鶴来まで来てここを外すことは絶対に出来ないのです。

 

また、過去に一度だけ訪問したのは40年年近く前ですから、私としてはずいぶんご無沙汰しておりますし、単に参拝だけが目的でしたら、ほぼバリアフリーで大型バスも駐車できる本殿横の 北参道駐車場 が便利なのです。(40年はここより参拝)

 

※先の金劔宮の前を道なりに進めば、北Pに入ります。

 

     

 

 

 

しかし、何事にも流儀と言いますか、順序というものがありますので、私達ははるか下にある 表参道駐車場 に車を停め、まずは「一の鳥居」をくぐりまして、長く連なる階段を一歩一歩登って行きました!

 

     

 

青々と生い茂る木々のトンネルは空気が澄んでいて、その傍らの用水路を流れる水音が一幅の涼を奏でるコントラストは神秘的でもあって、参拝へ赴く前のプロローグを上手く演出してくれましたので、気分が更に高揚してまいります!

 

二礼二拍手一礼で参拝!

 

     

 

心が洗われるような不思議な体験が出来ました!

 

 

 

さて、参拝を終えて駐車場まで戻って来たのが10時40分…

 

実は、当初の予定では、この日の朝に北陸鉄道を撮影する予定で、白山比め神社を出るのがお昼過ぎ…

その後、国道157号線で峠越えをして、福井の永平寺を経由して帰路につく予定でしたが、前回のブログにあったようにアクシデントで行程を変更したのですが…?

 

神様のお導きなのか? はたまた 人間万事塞翁が馬 なのか?、今この瞬間から粟津公園まで急げば、昨日お休みだった11時30分の列車に間に合いますやん!

 

ってことは、善は急げやんけ!

 

     

 

よっ!我れ~~!

 

     

 

 

 

さて、ここへ来てまたまたいつもの病気の再発と申しましょうか、やはり今日は 鉄分が不足気味 でしたので、奥様はさすがにあきれ返っていたものの、昨日空振りだった「粟津公園」に、♪~はぁ~るばる来たぜもう一度~♪

 

     

 

で、到着するや否や車庫から「尾小屋鉄道」の車両がお目見えしましたので、ギリギリ間に合いました!

 

     

 

もうこんなん、待ちに待った念願の瞬間ですから、血圧200超え+オチッコちびる寸前まで興奮しまくりですので、次回からは紙オムツが必要かも知れませんね?

 

そして、ほどなく出発進行!

 

     

 

     

 

今なお現役で健気に走る古豪の姿は崇高でもあって、通過した後の「残り香」を全身に浴び、至極お腹一杯になった北陸の旅は、これにて無事に終了と相成りました。