開催があと11ヶ月を切った 大阪・関西万博 は、先のブログでも申し上げたように、会場の建設工事の遅れが深刻化していますが、もしも開催されたとしても、これまた 会場へのアクセスが誠に不便 なのです。

 

まあ、公式HPではこんな案内をしていますがね…

 

     

 

 

 

しかし、地元の大阪近郊から訪れるのなら、 会場直結の中央線に乗る という方法がベストなんだけれど、これまた本町駅などでの乗換えが複雑怪奇ですので、他府県から来られる方にオスメできるアクセスではないのです。

 

どれだけアクセスが不便なのかはコチラ→

 

 

 

 

そこで、伊丹空港や新大阪駅、はたまた大阪駅に降りた客をスムーズに運ぶため、 シャトルバス を走らせるそうですが、そのためにはバスの増車とドライバーの確保が必須なのです。

 

 

 

まあ、このようなイベントは 短期間だけの需要 ですから、その時に大量の労働力が必要なので、過日より大阪シティバスではあらゆる手段を持って、ドライバーの募集をかけているんです。

 

     

 

しかし、先月の時点で180人の募集枠に応募したのはたったの80人って…

はたしてこんな状況で大丈夫なん?と思ってしまいましたが、その詳細を見てみますと、契約社員は 1日5時間程度で時給2000円 ということでした。

 

 

     

 

 

もうね…

例えば遠方から万博輸送に携わりたいという志がある者でも、 働き方改革 の縛りがあるので例えば週4日で出勤したとしても給与は20万円に届かないだけでなく、地方から来ても家賃なんかも全て自腹ですし、年金やら健康保険も自腹ではまともな生活が営めませんから、そら誰も応募しませんよ!

 

 

 

     

 

加えて大型二種免許も要りまんねんで!

 

それと、あくまで表向きは実働5時間なんだけれど、出庫前の点検や清掃なんかには賃金が付かないとすれば、ええ歳こいた大人が一日7時間働いて貰う賃金としてはお話しにならないのです!

 

 

     

     

戦争での戦術もそうなんだけれど、どんなに精鋭な兵隊が揃っていたとしても、肝心の 兵站(へいたん)=アクセス をないがしろにすれば勝ち目がないのと同じように、この募集内容でドライバーが集まると考えた者らが輸送の指揮をとるのなら、 大阪関西万博のバス輸送は100%頓挫 するでしょう!

 

     

 

 

 

 

だったら、関西全域をあげての万博なので、近隣のバス会社に頭を垂れてお願いし、ドライバー込みでバスを走らせるのが正攻法と思いきや、どうやら既に妙な足枷をつくってしまっているのです。

 

     

 

これは、弊社のパートナーでもある某バス会社の方から得た情報なのですが、その会社は万博周辺の舞洲などに路線を持つ会社で、かつ隣接する舞洲に車庫があるので地の利として絶対有利なはずなのに、万博から一度も依頼の打診が無いだけでなく…

 

 

あろうことか 桜島駅、舞洲、夢洲(万博会場)にはEVバス以外は乗入れ禁止 と決められていると言うのです!(シャトルのみ)

 

 

 

 

 

 

これ誰が決めたん?

 

お前か!

 

     

 

お前か!

 

     

 

それともお前か!

 

     

 

 

 

 

ちゃ~~~そ!

ちゃ~~~そ我!

 

     

 

おまけに、まだ海のものとも山のものとも分からないEVバスは、この方々の団体が愛して止まない 中国製 で、しかも某企業を経由して輸入しているようですから、彼らお得意の「お友達のみ優遇作戦」ではないでしょうか?

 

※実際このEVバスの整備に当たっている方の証言では、安全装置などがチープ過ぎて、ほぼ使い物にならない代物だそうです?

 

 

 

 

あと、今回 大阪シティーバスがEVバスを100台発注 したのですが、そのお代は万博建設費にぶち込んでいるので、シティーバスは実質無料でEVバスが貰えたということですから、もはや人が素手で猛獣と戦うがごとく、最初から勝負が決まってやしませんか?

 

つまるところ、在阪の大手バス会社でそれを所有している所は皆無に等しいので、これすなわち他を全て排除し、一部の企業のみ 濡れ手に粟のシナリオが出来上がった万博 であるのなら、その心根が垣間見えた瞬間に、私なら訪問しようとは思いませんね!

 

     

 

本来ならね…

一世一代の大イベントだから、大阪に限らず関西広域の様々な企業が手を携え、手を取り合って団結して成功させるのが筋とちゃいますかね?

 

まあ、どちらにしても開催は間違いないようですが、開催前からアクセス輸送が頓挫することは目に見えているので、くれぐれも 史上最悪の万博 という汚名だけは付かないように願うばかりです。