前回の続きである。

 

大混雑していた戎橋筋商店街から南海通りを抜けまして、昭和の名建築?と言われる「味園(みその)ビル」を過ぎたところにありますのが、ご存知 黒門市場 で御座います!

 

     

※まもなく閉業すると噂の味園ビル

 

 

 

この市場は元々、付近の飲食店などに食材を卸す商店が密集した市場でしたが、近年のインバウンド増加に伴って 店頭でライブ販売 する方向に舵を切り、それが大盛況となったことでも知られています。

 

     

 

     

 

ただ、コロナ禍の真っただ中だった時期には、肝心のインバウンドが来なくなったため閉業する店が続出したものの、これまた今になって再び息を吹き返してきたのです!

 

     

 

 

ですから、こちらも戎橋筋同様に 押すな押すなの大混雑 でしたが、御多分に漏れず通行人のほぼ全てがインバウンドという有様でした。

 

 

 

 

まあ、人類なんてみんな同じ思考であって、俗に言う 旅の恥はかきすて ならぬ、せっかく日本まで来たのだから何か美味しいものでも食べたいという心理が働いていることと、やはり海産物などの鮮度はバツグンですから、当然財布の紐も緩みがちなのです。

 

     

 

     

 

しかし、やはりと申しましょうか、15000円する蟹足や10000円のトロの切身なんて価格は タカスギ~!タカスギ~!

 

     

 

 

 

つまるところ、我々庶民がおいそれと手が出せないのが本音でして単に見てるだけで通り過ぎましたが、もはや雰囲気的には大阪の黒門では無くて 東南アジアの市場か屋台 に居るような感じがしました。

 

あと、隣接する堺筋には観光バス専用の駐車場スペースが多く、素人考えながら 「ここで降りて好きなものを食べてきてください…」 と案内されたのなら、自然とここに足が向くようになっているのかも知れませんね?

 

 

調査結果上差し 界隈の状況(午前13時半頃)

客層→→→インバウンド95% 

雰囲気→→→台湾や東南アジアの市場のよう

混雑度→→→大混雑 

購買→→→インバウンド相手のため価格が異様に高いものの、購買意欲は旺盛

 

 

 

 

さて、ここからは、本日のメインディッシュである 道頓堀 へ足を踏み入れてみましょう!

 

京都の「着だおれ」、神戸の「履きだおれ」、そしてご存知 食いだおれの街 イコールこの界隈のことを指すのですが、この空間だけを切り取ってみますと、 やはりコロナ禍前に戻っているのでは? という印象でした。

 

      

 

もう人が多すぎて前に進めない状況を久しぶりに味わいましたが、大阪の観光スポットで言えばトップオブクイーン的な存在ですから、インバウンドも日本人観光客も味噌も糞も まとめ洗い状態 でした!

 

     

 

まあ、他府県から来られたとしても、たこ焼きにお好み焼き、ラーメンにうどんに串カツはもちろん、食べたいものは何でも揃いますし、言っても黒門市場のよりも安い価格帯ですので、みなさん財布の紐がユルユルの状況でした。

 

    

 

加えて、 グリコの看板 を背に記念写真を撮る人も多く、柔らかな日差しの下でそれぞれがそれぞれの思い出を育んでいる微笑ましい光景を多く見かけましたね!

 

 

     

 

調査結果上差し 界隈の状況(午前14時頃)

客層→→→インバウンド30%  日本人観光客70%

雰囲気→→→食い倒れの街と言えばココです

混雑度→→→大混雑 

購買→→→単価が1000円~2000円程度のため購買意欲は旺盛

 

 

 

ただ、ここに居ても人酔いするほど混雑していましたので足早に退散し、少し癒しを求めるため 法善寺さん に詣でることにしました。

 

     

 

何度も訪問している趣のあるスポットで、都会の喧騒に隣接しているものの、この空間だけはいつ来ても凛とした空気が張り詰めているのと、言ってもそれほど観光客の姿も少なかったので、ゆるりと参らせて頂きました。

 

      

     

 

お不動さんに「いつもおおきに…」と感謝すれば、お不動さんも「こっちこそおおきにやで…」と返されたような気がします…。

 

互いが支えあい、そして助け合うという思いやりの気持ちをお裾分け頂いたようで気分が和み、たった半日という 大阪ミナミの現地ルポ でしたが、最後はやはりここで締めくくって正解でした。

 

 

 

ただ、やはり現実的な事を申しますと、混雑しているスポットはごくごくほんの一部の0.001%に過ぎないため、景気全体を牽引できるほどの影響力はまだまだありませんし、そもそも インバウンドをアテにしていてインバウンドに媚びている 現状を見ますと、やはり我が国の国力が落ちたのでは?というのが素直な感想でした。

 

かつては、 内需拡大政策 をとった頃には、まだまだ団塊の世代が現役だったこともあり、国力そのものが旺盛であったため、この地域も休日となれば地元民(大阪近隣に住む人)だけで埋め尽くされていた時代もあったのです。

 

     

 

 

ただ、SNSの発達により、それまで 観光地と言えるスポットが無かった大阪 に於いて、各々が各々の価値で来阪して楽しむという行動がメジャーになったことと、 USJに来たついでに観光も という若年層が増えたこともあって、遠方からの観光客がどんどん増え、その波及効果の恩恵に預かっているのがこの界隈でもあるのです。

 

まあ、不景気だ貧困だと暗いニュースばかりが踊る今日ですが、こうしてGWのミナミの混雑を見てみますと、それは表向きのポーズであって、 実際は遊ぶお金はしっかり持っている ようですから、まだまだこの国も捨てたももんではありませんね…?

 

現場からは以上です。

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