前回の続きである。
新世界界隈を観察し、そこから恵美須町交差点を渡って堺筋を北上しますと、通称 でんでんタウン という通りがあります。
戦前は神保町と並ぶ古書街として、そして高度経済成長期に入りますと、いわゆる家電小売店がひしめく地域として成長した通りでした。
ですから、当時は新製品が出ますとまずこの地区の店頭に展示されるため、若い頃は 最新のWラジカセ などを求めてよく通ったスポットでもありました。
しかし、あれから40年…
でんでんタウンの南端にあって有名だった、「来た!見た!買うた!」の 喜多商店 はすでに閉業して久しく…
表通りにはあった個人経営の家電量販店は絶滅しているのに併せて、完全にシャッター通りと化していましたので、ほぼ回遊する人も見かけない惨状を目の当たりにしました。
あと、つい最近まで家電量販店を駆逐する勢いがあった アダルトDVD の小売り店も、これほどスマホなどで無料配信が為されますと、わざわざ原版を購入する必要も無くなったことから、ほぼ開店休業状態でした。
ですので、何の発見も無く感動も無い通りを歩いていても仕方無いので、同級生が営んんでいる グリーンマックス日本橋店 を訪問してみました。
でんでんタウンの一本裏の通りにあって、いわゆる鉄道模型を好む層が集うお店ですが、これまた通信販売に押されて最近は全然 儲けが無い… とのことでしたが?
私が見た限りでは、 もう毛が無い の間違いでないでしょうか? (※店長の許可を得て撮影しています。)
さて、グリーンマックスの反対側の路地を入ると、通称 オタロード がありまして、あまり良く分からないんだけれど、それらの層の方々が多く集うスポットなんですが、少なくともここだけは賑わっていると思いきや、これまたほとんど人通りが無いのです!
ぶっちゃけた話し…
これらの地区は、いわゆるインバウンドにはあまり認知されていないのかどうなのか…?
元々がほぼ日本人の観光客らが相手の商売ですので、パラパラと回遊しているものの、景気の影響なのか購買意欲に乏しく、これが街全体の雰囲気を落しているような印象がしました。
調査結果 界隈の状況(午前11時半頃)
客層→→→インバウンド0% 日本人のみ
雰囲気→→→でんでんタエンはシャッター通り
混雑度→→→でんでんタウンはゴースト化 オタロードも人出少なし
購買→→→ほぼ購買が無い印象 ただ回遊している層多し
オタロードを抜けて更に北上しますと、通称 道具屋筋 というスポットがありまして、要は飲食店で使う厨房器具などをメインに扱うお店が固まっているところなんです。
まあ、飲食店の経営者以外はあまり馴染みの無いスポットでもあるのですが、このアーケードを抜けますとお笑いの聖地 なんばグランド花月 がありまして、流石にここまで来ますと日本人観光客も多く、そこそこ混雑していて活気がありました。
幼少期から大阪に住んでいますので、この辺は庭みたいなものですが、隣あわせのスポットであっても活気が有る無しの温度差が激しい印象がしましたが、一旦南海難波駅前まで出てみました。
通称 なんば広場という歩行者天国 に変貌した駅前でして、これは大阪維新の会が率先した事業ですが、確かに歩行者にとって安全な面があるものの、今ひとつ活用方法が定まらないようで、単に広い空間だけで面白味に欠ける感じがしました。
そして、この駅前からご存知 戎橋筋商店街 を北上してみたのですが…?
これまた打って変わって、 押すな押すなの大混雑で てんやわんや状態!
まあ、他府県から来阪した日本人観光客らが必ず求める りくろーおじさん と 551豚まん の両店がほぼ隣接しているスポットですから、長蛇の列がはみ出していましたね!
そして、名物カレーで有名な 自由軒 では、これまた名物女将が客の誘導に当たっていましたので、ようやくコロナ禍が開けて観光客で賑わうゴールデンウイークの姿が見えたような気がしました。
調査結果 界隈の状況(午前12時半頃)
客層→→→インバウンド0% 日本人のみ
雰囲気→→→大阪ミナミといえばココという感じ
混雑度→→→難波駅と戎橋商店街は大混雑
購買→→→単価がいずれも1000円程度なので購買意欲が旺盛
つづく