茹でガエルの法則 のことは皆さんご存知だと思いますが、最初は水に入れたカエルであっても、少しづつ温めていくと気が付かないので、最後は茹でガエルになってしまうというものです。
まあ、これは我々庶民の物価に対する指標と同じでありまして、例えば今まで1個100円だった商品が、今春から110円に値上がりしまっせ! と言われても、まぁこのご時世だから仕方がないかと納得してしまうのと同じなのです。
しかし、ここに来まして大阪の都市部を走る 阪神高速が値上げする という告知を見たのですが、その内容には納得どころか大いに疑問に思うのは私だけでしょうか?
例えば、我が家の近くにある 堺インター からETCで入って、今なら空港線の池田で降りると 普通車なら1060円 で、神戸線の月見山までだと 1320円 なんです。
ところが、どっこい大作!
今年の2024年6月1日からは値上げしまして、池田までは変わらないんですが…
月見山まで乗ると、 一気に約5割の値上げ で1950円に跳ね上がってしまうのです。
阪神高速さんよ!
ほんまに怒るでしかし!
※計算式/1950-1320=630→ 630÷1320=0.477≒5割
まあ、茹でガエルの法則で10%のご負担増を…
ってのならまだ理解できるのですが、こんなもん お前ら一気に熱湯へ入らんかい というくらいのひどい話しですし…
もう、こんなん入ってもうたら 熱~~ぅ熱~~ぅ ってなりますやん!
ところで、この値上げは誰が決めるのかと申しますと、 国土交通省 というところで、昨年には「広く国民から意見を募集…」とありますが、そんなん誰か聞かれましたか?
と言いますか、毎度毎度こんなん反対したところで結果あっての 出来レース ですし、値上げすると更に大阪の経済が回らなくなるので、大阪をこよなく愛していると豪語する 維新の会 のメンバーの誰かが反対意見を出しましたか?
いや、知事も市長も反対せえよ!
ってか、共産も立憲もれいわも知らん顔か?
よっ! 我れ~!
今回は詳しく言いますと、現行の料金体制から特に遠距離利用の値上げに踏み切っていまして、要は32.2kmを超える区間のみに適応されるのですが…
それが全体のわずか1割というのは、これまたガセネタと言いますか、誰が調べたんや?と問い返してやりたいのです。
あまり昔のことをどうのこうのと言いたくはありませんが、私が免許を取った昭和57年頃の阪神高速は、芦屋を境として 東線はどこまで行っても400円 西線は250円 でした。
それが500円になり600円になり700円になり…
10万円、7万円、5万円…?
つまるところ、2012年に ETCの普及に伴う距離別料金 になったころからジリジリと値上げがはじまり、当時は最長区間の上限が900円で、ほぼ同時期の東海道新幹線東京~新大阪が14450円でした。
ところが、30年経った今は阪神高速が1950円になったのに対して、新幹線は16700円…
すなわち、新幹線の値上げ幅は30年で15%なのに、阪神高速は116%と 30年で倍以上 とは、もはややりたい放題と言えませんか?
まあ、やつらの居場所といえば 天下りの巣窟 ですし、もともとコスト意識なんぞはハナから無くて、苦情を言っても馬耳東風ですから痛いことも痒いとこも無く、辛い思いをするのはその他大勢の民ということになりましょう!
反面、貧困とか生活が苦しいとかブツブツ言うてる割に、みんなが新車乗って20年前の車なんか見かけないし…
ええベベ着てるし…
休日のレストランは満席だし…
観光地は車の波で溢れかえっているし…
日々の阪神高速も渋滞だらけですから、 もっと絞ってやれ とでも考えたんじゃないかな?
え?
私ゃ車乗らんから関係ないって?
けど、阪神高速なんて インフラ ですから、民らは値上げしたので下道を走るという選択肢も難しいですし、要は川上産業がこれほどまでに値上げをするというのは、もはや暴挙に近いとも思うのです?
そして、値上げは単なるドライバー個人の負担に留まらず、ひいては輸送コストのアップによって、これまた各々の商品の値上がりとして跳ね返ってくるので、その痛みは全ての大阪府民らにジャブのごとくジワジワと利いてくるのです。