弊社が所有している 軽トラック は、すでに20年近く前の型であって、人間に例えるととっくに平均寿命を超えていると思う?

 

     

 

しかし、親から モノを大切に使う よう躾けられたためなのか、先月再び車検を通したものの、車屋さんですら 「もう買い替え時でっせ!」 と宥(なだ)められたのですが、いかんせん新車だとゆうに100万円を超えてしまうので、もはや資金が無いのである!

 

 

 

さて、その資金に乏しい 小規模事業者 に追い打ちをかけるべく登場したのが悪名高き インボイス制度 でありまして、今秋から始動したのは周知の事実でありましょう!

 

     

 

ぶっちゃけた話し…

会社員でしたら何も変わりませんし、何も気にならないでしょう…

 

 

 

しかし、これまで年間売上が1000万円以下の小規模な事業者は  免税事業者 として消費税の納付を免除されてきたんですね!

ところが、 インボイス=適格請求書発行事業者 として登録しますと、これからは課税事業者にならなくてはならないのです。

 

     

 

 

 

例えばの話し…

年間売り上げが500万円(一ヶ月換算で40万円)の個人店があったとして、仕入れや家賃などの経費を差し引いて半分が利益と仮定した場合、実際手元に入る 年収は250万円程度 であって、そこから更に年金や健康保険費も払っているのが現状なんですね!

 

     

 

まあ、これではまず贅沢は出来ませんし、日々カツカツで生活しているのが現状なんですが…💦

 

これが、インボイス制度に登録したとすれば、 更に年間数十万円を税金として国に納めなさい ということなのです。

 

 

 

どうですか! みなさん! 

 

     

 

     

 

 

まあ、人それぞれ考えがあるのは百も承知ですが、かの堀江氏を含めた方々が そもそも客から消費税を預かっているのだから払うのは当たり前 と主張していますが、世の中はそう簡単なものばかりでは無いと返してやりましょう!

 

     

 

これを弊社に置き換えた場合…

例えば1万円で看板を受注しますと、消費税として1000円加算して合計11000円になるのですが、まともにその額を払う方が全員とは限らず、少数(3割くらい)は値切ってくるのです!

消費税どころか、9000円に負けといてやとか…💦

 

じゃあ、値切られたからといって商品渡さずにお引き取り願ったらええやんと言われても、看板なんて一品ものですから他に転用すら出来ないので、ゴミ箱行きイコール大損となるのです。

 

 

 

 

あと、大手の建設会社の下請けとして作業した場合、総工費が50万円+税であったとしても、 現場協力費とか安全対策費 の名目で 2割以上の値引き をかましてくるのが実態なのです。 (※費用は名目で実際は何の対策もしていない)

 

     

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じゃあ~… そんな時はどうするかと税務署に問うてみますと、 「相手にきっちり請求してください」 としか返答しないんですね…

 

まあ、税務署員や堀江氏の考える知恵と言うか知識はそんな所でして、スーパーで100円の玉子を買ってレジで108円払う人ばかりと思っているのでしょうが、全てが 1+1=2 にはならないのが世の常で御座います。

 

ましてや、相手に 「ちゃんと消費税払えわんかい! よっ!わぁ~れぇ~」 なんて元請けに言おうものなら次からは絶対に仕事が貰えないので、結局は下々が泣き寝入りをしなければならない現実をもっと見てほしいと思うのです。

 

     

 

要は、ひとつ100円のリンゴがひと盛り(5個)500円では無くて450円で売っているように、この国では 古来からある商習慣 というのがあって、ある程度まとまったり高額になったりすると、お気持ちで値引きしたりとか、オマケが貰えたりするのが続いているのです。

 

     

 

もっとわかりやすく言えば、税務署員や堀江氏らは、例えば新車を購入するためディーラーに赴いたとして、メーカーの希望小売価格そのままで新車を購入するんですね?

はたまた、新築の一戸建てを購入する時、業者の言われるままの価格で、ハイそうですかと了承する方々ですね? と言うことなんです。

 

オマケが貰えたからまたそのお店に行くとか? 値引き幅の大きい店を選ぶとか… そんな感じとちゃいます? 知らんけど…

 

     

 

 

あと、この制度が複雑すぎるし実際めんどうなので、60歳以上の同業者が今年度に多く廃業するのも現実なのです。

 

     

 

ただでさえ後継者の居ないこの業界で、かつ職人が全く足らない現状をして、その技術を持った方々が泣く泣く廃業の道を選択させられているのは、他でもないインボイス制度にあるのです。

 

 

 

それと、一番恐いのはインボイス制度を機会に 業者を選別する動き が如実に表れておりまして、例えば建設会社が100万円で看板を受注し、それを弊社が80万円で請け負った場合、建設会社の利益は20万円ですので、単純に 2万円の税金 を納めれば良い訳です。

 

     

 

けれど、もし下請けがインボイスに登録していない会社だとすれば、その請求書は紙くず同然なので、総工費100万円分の税額10万円の税金を納めなければならなくなるため、イコール登録していない業者に仕事を回さなくなるので、かつての 踏み絵 のように、登録しないと死活問題になってしまうのです!

 

     

 

     

あとね…

色々書きたいんだけれど、弊社も払っている 家賃 なんですが、相手が個人でインボイスに登録していないので 経費として認められない し、それまで材料の支払い(振込手数料)が先方負担だったのを、これを機に一律廃止(こちらで負担)してしまったりと、この制度が抱える問題点がどんどん噴出してくるのです。

 

 

 

 

ほんまに言うところの個人と言いますか 零細企業 の割合は全体の40%程度らしいのですが、要は下々の民に重税を課すことで税収はアップしますが、これを 弱いものいじめ と言わずに何と言うのでしょうか?

 

🎵 強きを助け~弱きを挫く~ 🎵 タケチャンマンのようになるのが、この国が目指す方向なのでしょうか?

 

     

 

過日、 大企業が過去最高益 との報道もありましたが、コロナ禍の影響もあって下々に活力が無くなり、下々が更に財布の紐を固く閉じれば絶対景気なんて回復どころか、この国はどんどん衰退してしまいまっせ!

 

ってか、ほんまに一部しか回っていなくて、仕事が激減しているとういのを肌で感じている今日なのです。

 

 

 

笑うてまっせ、この人…

 

     

 

あっ!間違えた💦 この人…

 

     

 

何が嬉しいのか知りませんが…

私としてはこの制度のおかげで、あと数年間は今の軽トラックとお付き合いしていかなければなりませんね!

 

辛いのぉ~!