史上最も暑かった酷暑の2023年夏が過ぎ、ようやく頬撫でる風が心地よく感じ出した10月に入りましたが…。
こうなりますと、そろそろ 衣替えの季節 でございまして、そうなりますと皆さんがタンスを開けることになるんです!
となりますと、色んな不用品が出てきたりするのですが、これに合わせるように 買い取り業者のチラシ が頻繁に入ることになりまして、先日の日曜日なんぞは折込を入れて数社があの手この手で手招きをしていましたが、それらを見つつ老婆心ながら警告を促していこうと思います。
1. きもの買取り
こちらは 某社の広告 でして、中尾彬夫妻をイメージキャラクターにしているため、いかにも信用のおける会社と錯覚するのですが、はたしてそうでしょうか?
まず、着物と言えば今ですと女性が 冠婚葬祭に着ていくもの が一着あるくらいで、華道や茶道で生計を立てているのならまだしも、ごく一般の方が普段着物を着ている訳でも多く所有している訳でも無いと思うのです。
ただ、今の高齢者の親たちの世代(明治~大正時代生まれ)は日常でも着物を着ていた時代でしたし、仮にそれらをて形見として残している家庭があって処分に困っていたとすれば、もしかすると問い合わせをすることもあるでしょうし、子供の七五三の着物なんかも眠っているかも知れませんね?
でも、よほどのことが無い限り 古い着物に値段が付くことは無い のであって、家に上がり込む口実だと思ってください!
と言いますか、逆に貴方が全く赤の他人さんから着古したヨレヨレの着物をあげると言われて、貴方はそれにお金を払ってでも引き取りますか?と言うことなのです!
すなわち、これが最近言われているところの 押し買い というもので、消費者センターなどに苦情が殺到しているようですが、これまたマスコミとしては広告費を払ってくれている顧客でありますから、こうした出来事を一切報道しないという忖度がありますし…
ジャニーズの時にあれほど襟を正しますと謝罪していても、全く中味は忖度まみれの腐ったままで、本当の情報は我々の耳に入ってこないのが今の日本なのです!
ぶっちゃけた話し、業者としては自宅に訪問して玄関さえ開けてくれれば兎にも角にも着物でも何でも良くて、
不用品が銭になりまっせ!
持ち込まんでも自宅に伺いまっせ!
電話しておくんなはれ!
と 疑似エサ広告 を出せば、こちらとしてもラクやし銭になるんやったらと食いつくんですね!
2. 色んな出張買取り業者
まぁ~~~ごきげんさん!
では無くて、まあこれほどまでに手を変え品を変えている業者サイドとしてもよほど儲かるのか? はたまた、古典的な きもの買取り が通用しなくなったのか? 他に日曜日に入ったチラシがコチラなんです!
こちらは 背広買取り チラシでして、スーツと言わずに背広と書かれているところがミソでございまして、明らかに我々60歳代以降の退職者をターゲットにしていますね!
次に、 お人形買取り なんぞもありますが、これもきな臭いですね!
そして、こちらは お裁縫道具買取り とありますが、「お」を付けることであたかも丁寧な対応してまっせの雰囲気を演出していますが、これもきな臭いですし…
レコード買取り って、レコードて今の若い方は見たことすら無いんとちゃいますか?
このようにして見てみますと、若年層を外して 明らかに高齢者を狙った商売 であることはバレバレなんですが、よくよく考えてみてください!
何度も言いますが、着古した着物や背広はたまた汚れた人形や裁縫道具は 誰が欲しいんですか? 需要あります? そんなん売ってる店なんて見たことあります? と言うことなんです。
あとねぇ…
大の大人が電話1本でわざわざ自宅まで赴いてねぇ…
それも時間とガソリン代まで使うてねぇ…
都心部だったらコインパーキングにも停めてねぇ…
その訪問する経費って一件最低でも1万円近くかかるってことを知ってます?
ってことは、逆に言いますと一件で一万円以上の利益を上げなければ、事務所へオメオメと帰りないんですよ!
だったらどうする?
チラシの隅に答えが書いてまっせ!
要は、 奴らは家に上がり込んだら最後、貴金属を出すまで粘りまくる のが戦術なんです!
で、延々と粘りまくられて根負けして貴金属を出そうものなら、これまた 査定しますわ! と言って二束三文で買いたたくのが生業なんです。
ぶっちゃけた話し、 疑似エサ で釣られないように我々客側も防御しなければならないんですが、これまた仮に若い息子さんなんかが同居していて、その方がネットなんぞを駆使して情報を得ようとしても、出てくるのは やらせステマ ばかりで中々その裏側までなかなか知ることが出来ないんです。
※2023年着物買取り業者ランキングやて!
自分とこが高価買取り出来るように見せかけてるけど、アホちゃ~~~う?
ですから、甘い話しには裏がある?と勘ぐってかかるぐらいが丁度良いかと思います。
※買取り業のフランチャイズ
物があふれる時代ゆえに、例えば親族などが他界した場合には膨大な遺品 なんかが残る今日ですが、これをお金を払ってでも処分してくれる 遺品整理業者 はまだ良いとしても、買取り業者となればまた話しは変わってくるのです。
弊社は看板業ですから色んな職種の看板を製作して取付ける訳なのですが、以前にこの 買取り業者の看板 を手掛けたものの、いずれも半年程度で見事に廃業してしまいました。
これまた、ぶっちゃけた話し…
貴金属に限らず色んなモノを買取る業種ですから、バッグにお酒や趣味の釣り道具にカメラに鉄道模型に至るまで、あらゆる分野に相当の知識と価値とおよその価格相場を知っていなければ成り立たない業種なんです。
でも、そんな天才の頭してたらこんな職種に就きませんわな!
で、そこに登場したのが フランチャイズ というシステムで、街中で見かける買取りのお店のほぼ99%が、いわゆるド素人が経営しているお店だと言っても過言ではないのです。
まあ、中には真面に営業している店もあるにはあるのですが、いわゆる 素人が買取り査定金額を出す方法 には裏がありまして、持ち込まれた商品の写真を撮りまくり、それを本部にメールすればすぐさま査定額が返信されるという仕組みなんです。
ですから、飲食店のように設備投資もいらず、カウンターだけ設置できれば小さなスペースでも開店でき、なおかつ在庫も要らないという理想的なフランチャイズですから、これまた銭に目が眩んだ者が飛びつくのです!
しかし、例えば高級なお酒を持ち込んだとしても、価格が付くのはほぼ無いに等しく、よほどの珍品で貴重な掘り出し物以外には査定額が付かないシステムなので、売る方としてもお店で買取る側としてもほぼほぼ旨味は無くて、 儲かるのは本部だけというシステム ですから、素人が開業したところで上手く行くことは極々稀なのです。
ネットが発達した今日において、そのネットの情報に踊らされ、 あっちが安い? こっちが儲かる? 今なら半額? 送料無料? といった言葉で釣られて踊らされ、モノの本質を理解しようとすることを放棄した現在になってきたように思うのです?
弊社でもありますよ!
看板の見積もりを10万円で出せば、 「もっと安くしてや!」 とか 「他社は8万円で言うてるけど?」 とか被せてくる者が居るんですが、そもそも10万円かかるものを二割値引きしろと言うことは、どこかで手抜きするか材質を落すしかないんで誰も得をしないんです!
まあ、いずれにしましても目先の銭に踊らされてばかりいれば、そのうちもハーメルンの笛吹き男が現れて連れていかれるかも知れませんね?