「らっしゃい~ らっしゃい~!」
「安いよ~ 安いよ~!」
威勢の良い掛け声に釣られて見てみると、 タイムセール とやらで今だけ値引きしているそうなので、思わず財布の紐が緩くなったりする…。
はたまた、帰宅途中のスーパーで 半額シール の貼った商品を見つけてしまうと、思わず手に取って得した気分になったりする…。
まあ、これほど物価が上昇しつつある今日において、所得が一向に上がらないため、消費者という多くの民はいつもに増して価格に敏感になっている証拠でもあろう…?
さて、そんな中…
一割引きでも半額でも無くて、 完全無料 と大風呂敷を広げたのが大阪府であって、来年から段階的に 高校授業料の完全無償化 を目指すそうである!
しかし、 やった! 大阪バンザイ! さすがは維新! とは全く思わないのであって、だったら何が不満なのかを個人的な意見として述べてみようと思います。
子育てされた方でしたらお分かりだと思うのですが、子供というもは小さい頃はお金がかからないけれど手間がかかる…
反面、大きくなれば手間がかからないけれどお金がかかるのである!
ですから、親世代の所得が上がらない現状をして、 金銭面を理由に高校進学を断念しないように という今回の政策は大筋ではとても良いことだと思うのですが、公立も私学も含めて全て授業料無料というのが気に食わないのである!
子供=国の宝! これは世界共通で異議なし!
けれど、例えば今まで通りに一部補助ではダメなのでしょうか?
もしもの話し、大阪府には私学の高校しか無い状況で、高額だから行かせられない層が多いんだったら理解できますよ!
でも、仮に金銭的に進学が難しいのであれば 公立という選択肢 があるはずなのに、どうして味噌もクソも私学へ導く必要があるのでしょうか?
無料だから私学へ行く?
行かな損?
高校って損得勘定で選ぶものなのでしょうか?
古い考えかも知れませんが、必死こいて人の二倍も三倍も働いて、食うモノも食わずして旅行や娯楽も封印し、それでも我が子の向学+より良い環境で学ばせるためには 自己犠牲も惜しまない のがそもそも人の親とちゃうんですか?
亀は寝ずに必死こいて歩いたから、呑気に寝ていた兎より先にゴールできたのに、兎が可哀そうだから一緒にお手て繋いでゴールしてあげてって、どこでトチ狂ったらそんな発想が出てくるのでしょうか?
例えば東京~大阪の移動ね…
さすがに歩いて行けとは言わないとしても、資金が無いのであれば 夜行バス という手段があって、これだと8時間もかかって窮屈だけれど、4列シートだったら片道4~5000円程度なんです。
対して、新幹線「のぞみ」ではあれば2時間半で着くし頻繁に出ているし、指定席なら確実に座って行けて三倍以上の16700円かかるけれど、至高の利便性と快適性という付加価値を望むのであれば、割高になってしかりなのです。
しかし、この大阪府の政策を要約すれば、府下の高校生であれば誰でも のぞみ指定席が無料で乗り放題! という感じなんですが、これって誰がどう見てもおかしいですよね?
まあこの際、私学側の経営云々については知りませんし、知ったこっちゃないんで割愛しますけど…
しかし、そもそも我が子により高等で質の高い教育を請けさせたいから、他人さんより高い授業料を払ってでも私学へ行かせていたのに、全てを無料にして誰得?なんでしょうか…?
確かに、高校進学も断念せざるを得ない層も確かに存在するかも知れないけれど、だったら中卒でも安心して働けて、頑張れば将来も安定して生活が出来るように導くことは出来ないのでしょうか?
他方、 親ガチャ という言葉もあって、親が貧困などの理由で子供の力だけでもどうしても進学出来ない方もいらっしゃるようですが…?
例えば働くことを放棄したり、はたまた勝手にくっついて勝手に離れたことで資金に余裕が無いとのたまうシングル親のために、なぜ私達が真面目に働いて納めた大切な税金をくれてやる必要があるのでしょうか? 全て己の得手勝手だから自己責任とちゃうんですか?
兵庫県のどこかの元市長さんね…
子育て支援政策をどんどん出して人気らしいのですが、もちろん従来からある悪しき慣行にメスを入れ、子育て世代を大切にしてきた事実は賞賛に値するのだけれど、 「これで市の人口増えました!」 と豪語するのはおかしいでしょう!
すなわち、そのほぼ全てが近隣都市からの流入であって、トータルとしての人口増には繋がっていないと思うのからなのです。
ですから、仮に人口減少が著しい大阪府において、 授業料無償化 によって他府県から移り住んでくる方が増えたとしても、それは全体をボトムアップしたのでは無くて、単なる 綱引き合戦 に勝っただけであって、違う見方をすればより人口減が加速する自治体も今後は出でくるはずですね?
この政策はいわば 大阪維新の目玉 でもあって、増税をせずにやくりりしますと言うものの、そもそも税というものは広く一般の民のために使うものであって、多少のさじ加減は許容範囲としても、一部特定な層だけに厚く支援するものでは無いと思うのです。
よく言われている道路のラインね…
ほんまに大阪は特に消えているところが多くて、運転していても危険きわまり無いですし…
児童公園も草ぼうぼう…
あと、弊社の近隣にある大和川の土手の道ね…
ここは、ショートカットが出来るので車が多いだけでなく、自転車も結構走っていたりするのですが、そもそも幅員が狭いのと草ぼうぼうなのでとにかく危険きわまりないんです!
※イメージ
だったら、例えば多くの自転車や歩行者が安全に通行できるように簡易な 専用道 をつくってあげるとか、無償化する資金の一部を転用するだけで、より広く一般の民が安全で快適に移動出来るんじゃないかな?
そしてもうひとつ!
保育園無償化とか高校無償化は、それらを持つ世代からすれば諸手を上げて大歓迎なのは当然なんだけれど、それから外れた多くの世代にとっては、 全くアカの他人さんの子供のために延々と税金を払わさせられる ということをお忘れなきよう!
まあね…
でも、まだ何やかんや言うても、何んやかんや言われていても、まだ 大阪維新の方が他よりマシ じゃないかな?
4億円の税金を使い、自分の子供を連れてパリへ観光旅行に行った松川某とかの連中は完全にゴミ以下ですし…
その党の大阪代表の方も頼りボンボンですし、この様ですし…
この地でハコものを作りまくって破綻させてトンズラかました上に、 「大阪にディズニーを!」 と訳のわからんこと言い出す党の面々や…
ジェンダー平等とか何でも反対とか、すぐにデモする党からすれば、まだ次世代への投資やチャレンジ精神が旺盛なのは 大阪維新 であって、個人的にも一定の評価はしているんです!
ただ、返す返すも私達が汗した大切な税ですから、一部特定の層だけに厚く投入する姿勢には、私は断固として反対します。