前回の続きである。

 

時は2022年9月24日、北海道に上陸して2日目の様子をご紹介していこうと思います。

 

さて、前日はあれこれと30000歩近くを歩き回り、這う這うの体で夜22時頃に就寝したのですが、翌日は早くも4時半に起床して徒歩で札幌駅へ向かいました。

 

     

 

時刻は5時38分って…

 

     

 

もうね、

ほとんど誰も歩いていない早朝の通りを、札幌駅までトボトボと15分かけて歩くのですから、もはやこんなのは観光旅行ではなくて 荒行か行軍 がと言われるほど過酷なのですが、実は札幌駅を6時に出発する列車を撮影したいという子供さんに同行したからでした。

 

 

 

実のところ、この9月末に引退するという 281系気動車 や、国鉄型の古い183系が札幌駅を出発するのが6時台ですので、いわば 鉄道好き にとってはこの瞬間がゴールデンタイムという訳なのです!

 

281系は、6時00分発の特急北斗で函館へ…

 

     

 

国鉄型183系は、6時56分発の特急オホーツクで網走へ…

 

     

 

     

 

7時30分発の特急宗谷は稚内へ…

 

     

 

そして、各主要都市へ散った特急のトリとして登場するのは、7時56分発山線回り 臨時特急ニセコ号 であって、これが到着する頃には札幌駅の賑わいは最高潮に達するのでした!

 

     

 

 

 

 

さて、時計はすでに8時を少し回ったところですが、ここから先は子供さんと別行動をとり、遅くに宿を出てきた奥様と合流することにしました。

 

まあ、昨日は子供さんと終始同行したこともあり、札幌近郊の路線図は頭に叩き込んでおきましたし、同行する奥様だけを終始 放置プレー にする訳にもまいりませんから、ここはひとつ平等を念頭に入れ、今日は奥様を優先的に エスコート させていただくことにしました。

 

ただ、いかんせん子供さんとお昼に再び札幌駅で集合することにしましたので、許される時間は半日という制約と、言ってもそれほど札幌近郊には詳しくありませんので、ここからだと一番手軽であろう 小樽の街 にお連れすることにしました。

 

 

 

 

 

札幌から快速電車に30分ほど乗車しますと小樽駅に着きまして、そこからですと 赤レンガ倉庫 なんかが有名なスポットは百も承知なのですが、いかんせん本格的に散策しますと半日では済まないんですね!

 

     

 

ですから、ひとつ手前の 南小樽駅 で下車しまして…

 

     

 

ここから10分ほど歩きますと、まずは オルゴール堂 というお店に到着しましたので、この周辺をそぞろ歩きしてみようと思います。

 

     

 

 

 

 

小樽という街は、北海道で早くに発展した都市の代表なのですが、関西で言うところの 神戸 に似た雰囲気がありまして、要は洋館の古い建物なんかが多く残っているんです。

 

で、こちらの館内はと申しますと…

 

     

 

もう、こんなん女性が狂喜乱舞して喜ぶスポットに間違いないのであって、ランプに照らされてキラキラと輝くオルゴールの数々が幻想的な音を奏で、そしてギシギシ軋む木製の床は、あたかも昭和初期にタイムスリップしたかのようですから、見ているだけで心が癒されるのです!

 

     

 

     

 

     

 

 

 

更に、ここから小樽方面に2~3分ほど歩きますと、今度は ガラス細工 のお店も点在していましたよ!

 

     

 

     

 

     

 

つまるところ、こちらは幻想的な空間が連続するスポットですから、あまつさえ財布のヒモが緩くなるのは 観光地アルアル なのですが、もしも彼女とデートで訪れたとするのなら、ここで告白すればバッチリ行くんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

さて、足早に巡った小樽の街ですが、予定通りお昼に札幌駅で子供さんと合流したものの、すごい混雑でしたのでここをパスし、ひとつ先の 苗穂駅 で下車して昼食をとり、近隣の サッポロビール園 の前を通り…

 

     

 

更に30~40分ほど歩いて、今度は北海道大学内にある クラーク像 を目指すことにしました。

 

 

 

 

        

 

一般的に認知されている クラーク像 と言えば、上にある画像だと思いきや、北海道大学の敷地内に鎮座するそれは、首から上の小さな銅像でしてたので、一瞬ハナ肇さんかと…?

 

     

 

 

ではなくて、これはクラーク氏には間違いないのですが、何かココってがっかり観光地とちゃうの?と思いました。

 

     

 

 

 

 

 

さて、すでに昨日からJR北海道の車両を撮りまくっている子供さんですが、どうやらもう飽きてしまったようなので、午後からは3人揃って 札幌市内をプチ観光 することにしました。

 

で、次に目指すのは 1972年札幌冬季五輪 が開催された 大倉山ジャンプ競技場 なのですが、今私達が居る札幌駅の北側からですと、まずは駅まで歩いて地下鉄に乗り、更に大通駅で乗り換えて円山公園前駅で下車し、そこから1時間に1本のバスに乗り継ぐしかアクセスが無いのです。

 

     

 

 

しかし、距離にしてわずか7kmほどなのに、公共交通機関の地下鉄とバスを使うと上手く乗り継げたとしても1時間近くかかりそうですし、そもそも昨日の三笠市でえらい目に遭っていますから、ここは再び タクシー をチョイスすることで、わずか20分ほどで到着しました。

 

 

 

 

私が小学校3年生の頃でしたか…

笠谷選手のジャンプ を、テレビで生で観ていたのですが、確かこの会場で 日の丸飛行隊 という造語が出来たんじゃないかな?

 

     

 

で、その笠谷選手らが日の丸を背負い、雪の空に舞ったその会場がここ大倉山でして、もう感極まると申しましょうか?

かねてから一度は訪問したいと懇願していた場所なので、図らずも興奮しまくって、オチッコちびりそうになってしまいました!

 

     

 

 

 

 

昭和の時代に入って札幌市が急激に発展したため、その象徴のひとつとしてどうしても 札幌五輪 を開催したいという熱意が戦前からあったようですが、事は何でもそうは簡単に行くはずもなくて、長くて険しい道のりがあったことも初めて知りました。

 

     

 

 

そして、私の心を打った当時の 町村知事 の言葉には…

 

     

 

もう、こんなん読んでる途中から涙チョチョ切れですやん!

 

 

 

 

さて、実際のスキージャンプ台までは、別料金を払えばリフトで案内してくれるそうなので、童心に返って山上付近まで登り…

 

     

 

上からの降ろしてみますと、 「よう、こんな所から飛べるな?」 という感想しかありませんでした!

 

     

 

そして、この五輪のテーマソングとも言える 虹と雪のバラード は、今でも多くに人達の心に残る名曲であって、私もお気に入りの一曲なのですが、その記念碑も見ることが出来ました!

 

 

     

 

 

 

 

 

さて、本日のメインディッシュとも言える 大倉山 を訪問することが出来たので、個人的には至福のひと時を堪能できた訳なのですが、先に述べたようにバスは1時間に1本しか来ないので、再びここからタクシーで最寄りの円山公園前駅へ…

 

     

 

 

そこから3駅目の大通りまで地下鉄で移動して地上にあがりますと、そこはご存知札幌を代表するメインストリートでありまして…

 

     

 

 

 

その傍らに がっかり観光地 の代表格とも言われる 札幌時計台 がありました。

 

     

 

ただ、世間で言うほどのガッカリ感はあまり感じず、そこそこ誇らしげな建物でしたが、その斜向かいにあったのが、奥様が愛して止まない 雪印パーラ というお店なのです!

 

     

 

 

 

 

一時は不祥事があって、その名を奈落の底に落してしまいましたが、それでも北海道イコール雪印というのが長らく定番であったことと、失礼ながら 腐っても鯛 のごとく、そのブランドには絶大な支持者が今も多く居るのです。

 

     

 

さて、こちらはいわゆる観光客向けに パフェに特化したお店 のようですが、私はお子ちゃまではありませんでのでパスしましたが、奥様はチョコパ(1100円)をペロリと完食し、至極ご満悦のご様子でした。

 

     

 

 

 

それと、こちらの 雪印パーラー では、昭和天皇がお召し上がりになられた スノーロイヤル という商品もありまして、もちろんめちゃくちゃ高価なアイスなのですが、まあ騙されたと思って一度食べてみられることを強くオススメします。

 

     

 

 

 

 

レディーボーデンとかサーティワンとかも美味しいのは美味しいんだけど、全く異次元の食べ物と申しましょうか、 映画テルマエ・ロマエ のシーンで阿部寛さんが初めてフルーツ牛乳を飲んだ時の驚きを、遥かに凌駕したトップオブクイーンなお味だとお伝えしておきましょう。

 

 

     

 

ですから、もしもこの世にさよならする時が来て、 「貴方は最期に何を食べたいですか?」 と問われれば、私は迷わず スノーロイヤル と答えますね!

いやはや、こんな美味しいものと出会えた札幌の街でした…

 

つづく