先日、信州方面へ旅行に出かけた際に利用した 軽自動車 スズキ スペーシア について、わずか2日間だけ乗ってみたのですが、大人4人を乗せたドライブフィーリングなどについて感想を書いてみようと思います。

 

※お車に興味の無い方でも、読みやすいように構成しています。

 

 

 

 

まず、レンタカー屋でお借りした「スズキ スペーシアGグレード」というのは、こんな形の車です!

↓↓↓

 

     

 

まあ、言うところの ミニバンタイプの軽四 なのですが、結果としてたいへんレベルの高い個体だと感心しました。

 

 

1.室内空間

 

今回利用したレンタカー屋さんのオススメは、軽四もコンパクトカーも同一料金でしたので、2日で往復1000km近くを走行するのであれば 絶対にコンパクトカーが良い とのことでした。

 

     

 

もちろん、軽自動車と比較して排気量は1.5倍以上ありますので、これなら高速走行もさほど苦にならないのは十二分に理解はしていましたが、実車である トヨタ ヤリス を拝見してみますと…

 

     

 

運転席と助手席はまだ合格点としても、身長171cmの私がベストなドライブポジションに設定しますと、後席は足すら入らないだけでなく、天井も低くて頭が当たるほどの淫靡な空間でしたので、これだと後席のパッセンジャーは楽しいはずが無いのです。

 

ですから、流石にこれでは旅行自体もつまらなくなりますし、よしんば幼稚園児でもブーイングが出るほど閉鎖的な空間だけに、「だめだこりゃ~」 とお断りしたのです。

 

     

 

 

 

 

対するスペーシアと言いますと…

 

     

 

軽自動車と言え大人4人でも余裕のヨッちゃんですし、今回のような1泊2日の旅行でしたら、その荷物類なども十分に積めるスペースがありましたので、迷わずこちらを選択した次第なのです!

 

そう考えますと、下手なコンパクトカーよりもミニバン風の軽自動車の方が確実に ゆったりと移動 できるのであって、これが軽四が売れるひとつの理由だなと、妙に感心した次第でした。

 

 

2.ドライブフィール

 

軽自動車とコンパクトカーでしたら、要は心臓部分のエンジンが1.5倍以上も違うので、当然ながら走りもそれなりに違うのですが、実際にはヤリスの車体重量が940kgで69馬力に対し、スペーシアは850kgで52馬力でした。

 

ただ、スペーシアには簡易な プチハイブリット装置 が付いてますので、これが加速時などに補助(アシスト)をしてくれるため、体感的にはマイルドターボ並みの60馬力程度の印象がありました。

 

     

 

ですから、意外や意外…

大人4人を乗せてエアコンONしても、高速道路の平坦区間であれば、100km/h巡行でも余裕とまでは行かないけれど、それほど無理して走っている感覚はありませんでしたし、普通に会話ができるくらいの静寂性もありました。

 

あと、660ccという小さいエンジンゆえに仕方無いのだけれど、流石に110km/h位までのスピードが限界な感じがしました。

 

 

 

 

スズキ自動車という会社は、元々小さい車を作るのに長けた企業なのですが、過去にはエンジン開発が他社より遅れていた時期もあって、それがトラウマになっているのかどうなのか…?

 

 

   

 

実際には、他社が4ストロークエンジンに移行する中、いつまでも2ストロークだった初代アルトの苦い経験から、近年はエンジンのリファインには余念がなく、この車に搭載されている R06Aエンジン も洗礼されていて、ダイハツのKFエンジンと比較しても、とてもパンチが効いていてとにかくよく回るエンジンでしたし…

 

今や軽自動車などでは常識になっている 電動パワーステアリング も、実はスズキが世界に先駆けてを登場させたのです!

 

     

 

※昭和63年、4代目セルボで電動パワステを搭載しました。

 

 

     

3.車体のしっかり度

 

スズキの車は、他社のそれと比較しますと軽量化が図られているのですが、そのこともあって 車体のペラペラ感 があるような先入観がありました。

 

しかし、実際には個体の高さがあるゆえ、横風の影響は多少ありましたが、大人4人を乗せても 直進安定性 とハンドルの座りはバツグンでした。

 

あと、プラットホームを含めた建て付けがしっかりしているため、ガタガタとした軋(きし)み音は皆無でしたし、路面に吸い付くような走りでしたし、路面凸凹のいなしもしっかりしていました。

 

     

 

 

 

現在、ミニバン風の軽自動車でトップシェアを誇るのは、 ホンダN-BOX という車種で評価が高く、私は実際に乗ったことがないので何とも言えませんが、つまるところこのスペーシアもそれに近い完成度があるのでは?と感じました。

 

     

 

 

 

4.軽四が高速道路を走る時

 

このような、軽自動車でも大柄のミニバンタイプの車は、そもそもエンジンが660ccしか無いので、ターボ車ではないNA(ノーマル・アスピレーション)であれば、合流を含めた 高速走行は危ない という意見が多く見受けられます。

 

しかし、我が国の法定速度を遵守して走行するのであれば、軽自動車はそれほど危険な個体では無いので、それは暴論であると私は切り捨てますね!

 

 

 

 

確かに、今回走行した 中央自動車道 は、そこそこアップダウンもきついため、おのずとスピードはダウンするものなのです。

 

     

 

しかし、個体の特性を熟知し、例えば上り坂にさしかかってからアクセルを踏むのではなく、さしかかる手前で少しアクセルを踏んでおけば、そほど減速せずに走行できますし…

 

合流なんかでも、前と左右を良く確認してアクセルを調整してあげれば、決して危険なんて言葉は出で来ないのです!

 

ぶっちゃけた話し…

この車には クルーズコントロール なんて付いてないので、常に運転に集中しているのです!

 

まあ、逆に考えますとチンパンジーでも運転できる支援システムがある車に乗りますと、どうしても運転に集中するということを放棄しがちになり、よしんばスマホやナビをいじくり倒す輩が現れるのでしょう?

 

     

 

 

 

いつも思うのですが、軽自動車に対して馬力が無いだの走らないと嘆く輩は、普段からロケットか、はたまた大馬力の車に乗っているのでしょうかね?

 

     

 

危険を予知する能力が備わっていないので、常に前しか見ていない 直線番長 であって、とっさの時はその馬力で危険を回避しているたげで、要は運転が下手な奴らでしょう!

 

あと、我が物顔で追い越ししまくる アルファードとかプリウス のドライバーね…

 

こいつらはオツムが猿並みなので、誰がアクセル踏んでも早く走る車なのに、自分が偉いと勘違いしているから、ムチャクチャな追い越しやすり抜けなどをしている場面に良く遭遇しますな!

 

     

 

と言うことで、お話しは大きく脱線していましたが…

 

普段使いで4人がゆったり乗れて、あまり遠出することも無いし、あまり車にお金をかけたくない層の方でしたら、今回のスペーシアのGグレードなら130万円台とリーズナブルなので、案外 ベストバイ と言いますか、車なんてこれで充分じゃない?と言うのが素直な感想でした。