背中に赤い模様が入っている小さな蜘蛛は、本来ならば我が国に存在していなかった 外来種 であり、有毒性があると言われています。
元々は寒さが苦手で越冬するのが困難な種だったものの、年中熱風を放出する自販機の下などで繁殖が確認され、ほどなく我が国を席巻してしまいました。
ところで「外来種」と言われるものは、何も昆虫や植物などに限ったものでは無くて、こと 人間 に関しても同じであって、わが国の色んな業種でも、いわゆる 外国人が多く従事している のも、紛れも無い現実なのですが…
では、なぜそうなってしまったのか? を、私の友人が勤務する職場の実態から、紐解いてみようと思います。
彼が勤務しているのは、南米の大きな河川と同じ名称の会社のようで、主に倉庫から商品を梱包して発送する業務に 派遣社員 として従事しているようです。
働きだしたのは5~6年前だったでしょうか…?
その頃は頻繁に募集がかかっていたそうで、彼もそのひとりとして加わったのですが、内容は完璧なまでに マニュアル化 されていて、要は特別な知識や技能が無くても、誰でもこなせる業務なのだそうです。
あと、年齢構成は主に20歳~50歳代だそうで、週一勤務の人も居れば週五の人も居るようで、個々の事情で希望はまま聞いてくれるそうです。
がしかし…
業種が業種だけに繁忙期はもちろんあって、特にお盆や年末になると出荷が多くなるので、そんな時には 出勤日を多くしてほしいとか残業してほしい と依頼が来るのですが、その大半は首を縦に振らないそうなのです。
例えばね…
年齢が50とか60とかであって、体力的にもどうにもならないんだったら分かるんですが、これが20とか30であっても大半が断るんだそうです!
そこで、くだんの彼がその何人かに事情を聴いてみますと、 「月に10万円ほど稼げたら、そこまでして必死こいて働きたくない…」 という回答が全てでした。
すなわち、20~30歳代の若者全てとは決して申しませんが、思うに彼らはご両親が健在であることに加え、食事も寝るところも無料なので、自分のお小遣いとして10万円もあれば、そこそこ楽しく暮らせると言うのです!
たま~に服買ったり、パチンコして息抜きしたりだったら10万円もあれば余裕のよっちゃん?
私達の世代より 物欲 と申しましょうか、今の若い世代には 欲が無い 傾向は確かにある気がしますし、そもそも生まれた時から食うことには困らなかったであろうし、冷暖房も携帯電話もあったし、マイカーで送り迎えなんかしてもらっていたのなら、あえて望むモノは少ないのかも知れませんね?
あるラジオ番組で言っていました…
50歳代のメインパーソナリティーの方が、放送前に必ず自販機で1本150円のお茶を買ってくるという会話の中で…
ひとりのアシスタントが、「150円なんて勿体ない、私なんか100円均一のお茶しか買わないよ~!」と返しましたが…
もうひとりの最年少のアシスタントは、「私は家からお茶持ってきます…」と、更に被せていましたね!
そう考えますと、今の若い世代は お金を使わない生活 をしているのは確かですし、育った時代がデフレだったことも影響しているのか、かなりの節約生活が定番になってしまっているとも読めるのです。
話しを戻すとして、企業からすると依頼すれば応えてくれる者の方が可愛いのであって、そんな中で台頭してきたのが 外国人労働者 でした!
すなわち、マニュアルさえ外国語で記せば、そもそも他人と会話しての作業ではありませんし、要は要領さえ得て業務をこなしてくれれば誰でも良いというのは、企業として当然のことなのでしょう。
※イメージ
まあ、そもそも背負うモノが全く違うのであって、三食寝間付き無料の働かない日本人と比較して、 日本で稼ごう! という使命感のようなものを帯びた彼らと互角に戦う以前に、すでに気迫からボロ負けなのです。
残業なんて喜んで~! 休日出勤、毎度あり~!
おまけに、個々の出荷個数が日々掲示されているそうなのですが、各々の部門での トップ3は毎日外国人 で占められているらしく、そもそも働く姿勢から彼らに大きく水を開けられている現状が垣間見えるのです。
もちろん、誰が悪いわけでは無いのですが、実際問題としてここ1~2年の間に意に沿わない日本人が駆逐され、その大半が外国人に取って代わられたことだけは紛れも無い事実なのです。
イチ企業のイチ現場の出来事なのですが、こうして見てみますと、世界のトップクラスを走っていると自負している我が国ですが、実はその屋台骨を支えているのはその国の民では無いのであって、それ以外の勢力にその大半の職種が駆逐されつつあるのです。
つづく