先日…

10年以上前に他界した祖母の遺品を整理していますと、恐らく昭和40年代後半~50年頃の 古いスーパーのチラシ が出てきましたので、皆さまにご覧いただきながら、当時の時代背景なども考察したてまいりたいと思います。

 

と言うことで、場所は大阪は岸和田市という狭義に限定されるのですが、私が幼少の頃には駅近くに ニチイ(後のSATY)とイズミヤ の大型スーパーが各々あっただけで、住宅街には 公設市場 に毛が生えたような小さなスーパーが点在していました。

 

         

 

で…

一番近くにあったのが、八百屋に毛が生えたような スーパー平安(ひらやす)、須田徳治さんが経営されていた スダトク 、そして少し離れて 東英センター がありましたが、まずはこの東英センターのチラシ裏面からご紹介しましょう!

 

         

 

もちろん、スーパー自体は現存はしていませんが、子供の頃はマークが筆記体のXだと思っていたのですが、今こうしてみてみますと Toei Center の略だったのですね…(汗)

 

 

 

さて、上段右より玉子150円にトウフ60円…

物価の優等生と言われて久しい「玉子」ですが、40年くらい前も今も、これらはあまり価格が変わっていないようですね!

 

※20個150円とありますが、当時は普通で10個で120~130円ほどで、1個売りが20~30円ほどでした。

 

         

 

下段は、これまたうどん35円に、バターロール130円、牛乳1L200円とありますが、下手すりゃ今の方が安いんとちゃいますか?

 

特に、麺類やパンは後に大量生産が効くようになりましたから当然なのですが、こと茹で面(うどん、そば)に関しては、当時は各々が地元の製麺所から仕入れていまして、ガラスケースに入った対面販売でしたから…

 

          

 

もちろん高くて当然でしたが、お味は今より数倍美味しかったと証言しておきます。

 

 

 

         

 

さてさて、いよいよチラシの表面に入るのですが、25日の特売目玉がいきなり 婦人ゴム付きスカート って、笑わせようとしてるんちゃいます?

 

 

 

 

で、26日…

ここで初めて 牛肉 の文字が出てきましたね!

 

実は、当時は牛肉の流通が今ほど盛んでは無かったので、小さなスーパーではほとんど特売されなかった時代でして、後にダイエーが大量流通を最初に手掛けたのですが、牛肉が食卓に上がることは稀でしたし、年に数回する「すき焼き」ですら、ほとんど肉が入っていませんでした。

 

         

 

まあ、こうして今見てみますと正直「何が特売やねん?」と、突っ込みどころが満載のチラシなのですが、逆に言うと 激安とか爆安 なんかの造語はもっと後の時代に生まれたものですし、ディスカウントストアなんかも皆無でしたから、あまり刺激の無い穏やかな時代だったことが、このチラシから読み取れると思うのです。

 

 

         

 

下段右端…

シッカロール168円とは 天花粉 のことですね!

 

ぶっちゃけた話し…

当時の子供の夏の風呂上りには、必ず全身に天花粉を塗るのが常識という時代でしたから、私も幼少期には飴食い競争まるだしの容姿に日々されていましたね(笑)

 

         

 

 

 

あと、当時目新しかったスプレー式の殺虫剤ね…

 

         

 

これも、ハエや蚊を殺す効果があるのだから、だったら全身にこれを吹き付けて肌に擦り込めば 蚊が寄ってこない という、訳の分からない理由から、夏になると寝る前に腕とか足にスプレーして擦ってました(汗)

 

 

 

 

あともうひとつ…

 

和泉大宮駅上り(東側)に 大宮センター というスーパーもかつて存在していましたので、併せてチラシを載せておきましょう!

 

         

 

 

         

 

中身はほぼ同じですね!

 

がしかし、スーパで 嫁入り布団特売 て…

 

「ここで嫁入り道具の一部を買うんか~い!」と、突っ込ませてもらいましょう。

 

         

 

 

 

さて、単にスーパーのチラシと分類するのなら、現在のフルカラーで写真の入った色とりどりの方が見やすいのですが、当時は各々が手書きで作製した味のあるチラシが大半でした。

 

もちろん、見るより読んで理解しなければならない厄介なチラシでしたが、各々が特徴のある字体で、各々に味のあるチラシが多かった時代でしたね!