最近では「お茶の間」という言葉は死語になってしまい、一家団欒でテレビ番組を観ることも皆無になって久しくなりました。
そう考えると、今と私の幼少期の頃とは真逆の感もあるのですが、特に当時の「土曜日の夜」と言えば、オバケ番組 8時だよ全員集合 があるので、その時間になると全国の子供達がテレビに噛り付いていたのである!
※私の頃は志村以前の「荒井注」の時代。
で、この番組に続いて観ていたのが「キーハンター」であって、当時としては大人向けのストーリーだったけれど、それでも背伸びをして画面に観入ってた時代がありました…。
ただ、当時の我が家にはテレビが1台しか無くて、土曜日のゴールデンタイムを子供に独占させていた代償として、その前後の19時台と22時以降は、両親にチャンネルの優先権があったのです。
なので、その時間帯には全く面白くも無かった ナツメロ特集 や時代劇なんかを両親は好んでたけれど、土曜日は19時30分になると必ず 部長刑事 という関西ローカル番組を観ていましたね!
もちろん、こちらとしてはドラマの内容なんかはひとつも覚えていないのですが、だったら何が印象だったかと言いますと、幼い頃の私のトラウマになったこのオープニングのシーンでした。
以下、Wi-Fiのある環境でお願いします。
https://www.youtube.com/watch?v=xkJ7LsXBLGU
調べてみますと、冒頭の一部分は「ショスタコーヴィチ作曲の交響曲第5番」のコピーのようだけれど…
https://www.youtube.com/watch?v=d_ZLitfxmqA
何と言いますか、このメロディーラインと描写は幼心に恐怖を与えるもので、当時は 妖怪人間ベム のオープニングと同等の恐さがあって、反射的に目を反らすようになってしまいましたね!
ただ、当時は1958年のテレビ黎明期から続く長寿番組であったことと、花盛りだった 刑事ドラマ の中では、恐らく唯一本物の「大阪府警」が撮影に協力したことから、このオープニングに登場するのは、全て実機であると言います。
※上の画像は水上警察艇の「よどがわ」
現役艇は、かわち、こんごう、いこま、かつらぎ等の名称である。
それと、前述のように「刑事ドラマ」が全盛期の時代であったものの、俗に言う「太陽にほえろ」や「Gメン75」の全国ネット番組と違ってメジャーな役者は登場していなかったし、派手なアクションシーンも皆無でした。
なので、逆に大人には観やすい番組だった反面、子供心としては物足りなかったと言いますか、元々のストーリーは地元大阪市内を舞台にしているようで屋外でのロケシーンも少なく、セット内内のシーンがほとんどだった記憶がありますが…
30分の一話完結の内容だったようなので、子供達の間では、「太陽にほえろ」などの1時間番組の他の刑事よりも、大阪府警の 部長刑事の方が優秀である という都市伝説も実際にありましたね…(笑)
さて、最後にお題の アナゴさん なのですが、もちろんサザエさんに登場するアナゴさんであって、だったら何がどう関係しているのかと申しますと…?
実は、どんな刑事ドラマでも自分のお気に入りの刑事さんが居たりするのですが、「部長刑事」をほとんど観ていなかった私にも、お気に入りではなくて気になる刑事さんがいらっしゃいました。
この方ですね ↓↓↓
部長刑事定番のセット丸出しの中で演じる左端の俳優さんで、当時はもちろん名前なんか知るよしもありませんでしたが…?
拡大してみますと、どうもサザエさんに登場する アナゴさん に酷似されていると申しましょうか、この方がモデルなんじゃないかと当時は本気で思っていましたし、私はこの方だけを目で追っていました。
で、今は便利な世の中ですので調べてみますと…
既に他界されたようなのですが、部長刑事の針井警部補役の 波田久夫 さんという方でして…
この他にも時代劇などに多数出演されていたようですが、失礼ながら見た目が個性的な印象でしたので、今でも私の心に残っている俳優さんの1人だと申しておきましょう。











