世の中には、一見では本物と錯覚してしまいそうな ニセモノ やダミーで溢れかえっている…。
ミッキーのニセモノに…
ダミーカメラ…
ただ、滑稽で笑い飛ばせるのらまだ良いとしても、笑うに笑えない事件が過去にあったのをご存知だろうか…?
そう!
お題の 大阪ニセ夜間金庫事件 である。
時は1973年の2月…
場所は、大阪北区梅田にある当時の三和銀行だった。
※1980年頃の三和銀行のキャラクターは、「ワンサくん」という豆知識。
で…
今でもある夜間金庫を、犯人らはそっくりそのままダミーで製作し、その中に溜まった現金をごっそり頂く計画であった。
そしてそして、彼らの計画はこうだ!
元々ある本物の夜間金庫の前に、このような張り紙をしたのである。。
そして、夜間金庫という看板の文字や張り紙など…
当時はパソコンやプリンター、ましてやカッティングシールも無い時代だったので、もっぱら手書きが本職の 看板屋 も捜査の対象となったのである。
すなわち、当時はバリバリの 看板屋だった父 も捜査の対象となり、当日のアリバイを含めて何度か我が家に刑事さんが訪問してこられたのを、幼心にはっきりと覚えている。
とまあ、間抜けは間抜けな事件だったけれど、発想とその製作技術は卓越したものがあっただけに、その犯人らも違った場所でそれを発揮できたのなら、さぞかし儲かっていたのかも知れない…?