今回の選挙で新たに堺市長になられた 永藤英樹氏 は、問題が山積みされている堺市政をどう変えていくのだろうか?
もちろん、政治とカネの問題は御法度だとしても、失礼ながら前市長の「竹山修身氏」の施策は間違っていなかったし、おおむね良い方向へ進んでいたのは事実なので…
大筋ではこれを継承しつつも、新たな 永藤流 を拝見したいところであるが、一市民として市長に直談判したい事柄もあったりするので、このブログで私案を色々と書いてみようと思う…。
と言うことで、第一回目は…
阪堺線への補助金問題 を取り上げてみたい。
堺市内を南北に結ぶ鉄道であって、いわゆるチンチン電車というもので、古くからの歴史もあったりするのだけれど、実はこれに 50億円もの補助金 がつぎ込まれているのだ!
歴史をさかのぼって見ると、大阪の中心部から住吉大社やレジャーランドと化した浜寺を結んでいたことと、当時の堺市の繁華街を縦断していたという路線の地の利もあって、それなりに利益を上げていた企業であった。
※戦前には府下最大だった浜寺海水浴場
しかし、高度経済成長以降は浜寺の斜陽化(海水浴場が埋め立てられてしまった)がはじまり…
住宅も市内の以東(泉北ニュータウン)が開発されたことに加え、旧繁華街の空洞化も重なって旅客が激減したことから、2003年に あびこ道 以南の堺市区間を廃止することが模索されはじめた!
で、これは えらいこっちゃで~! となった堺市は、補助金を積むことで廃止を撤廃してもらい、更に竹山市長時代の2011年から10年間で 50億円の補助金 を献上することで、路線の延命を模索して今日に至るのであった。
まあ、 乗って残そう阪堺線! ってやつですが…?
あのね、地方のローカル線じゃあるまいし、大都市大阪の中心部から政令指定都市の堺を結んでいるのに、旅客が少ないんだったら 廃止 すれば良いんじゃないかな?
路面電車が貴重な存在であることは十分理解はしているけれど、巨額の補助金を投入してまで残すのは筋違いとちゃいますか?
例えばね…
堺から難波方面へ通勤やプライベートで移動する場合、所要10分の南海と40分の阪堺だったら、どちらを利用します?
永藤市長自身は頻繁に阪堺線を利用しますか?
利用するルートを結んでスピードがあるアクセスですか?
と言うか、堺市民である私であっても、ルートから外れていて鈍足な阪堺線は、例え 無料であっても利用しません よ、絶対に!
堺市の補助金で停留所をリニューアルしてもらい、新しい電車を一銭も払わず買ってもらったら阪堺はホクホクでしょうが、この企業がギリギリまで経営を切り詰めて、更に乾いたタオルを絞るところまで努力しているようには見えませんね、私には?
ある方は…
停留所が近い 「利晶の杜」のアクセスは、天王寺から直通する阪堺線の利用をもっとPRすれば?と言いますが、40分も50分もかかって誰が乗るの?
また、阪堺線沿いの旧繁華街が寂れているから、これに補助金を出して再生してとの声もありますが、そんなもん個別の商店街の自助努力と違いますか?
競合する商売相手が居ない時代と変わらない経営だから衰退したのに、かつての栄光を引きずったままだから、例えば活性化のために賃料を下げて店子を増やすという自助努力すら放棄しているから、こうなったんじゃないかな?
全国の商店街が同じような壁にぶち当たってやいませんか?
だとしても、活性化するのに補助金貰って喜ぶのは他らぬ地主だけであって、だったら経営が危ないスーパーなんかも、見境なくどんどん補助金突っ込んだら良いんじゃないかな?
永藤氏のツイッターなどを拝見していますと、 我田引水 な得手勝手なコメントを入れている者が多くて閉口してしまいますが、私の思うところ阪堺線の補助金は他ならぬ血税ですので、一旦精査されることを切にお願いしつつ、互いが腹を割って話し合うことも必要だと思うのです。
加えて、阪堺線の今度のダイヤ改正では 住吉~恵美須町間 が大幅に減便されるようです!
例えば、聖天坂の時刻表を抜粋してみますと?
確かに、あびこ道~天王寺と比較すれば流動は少ないのだけれど、大都市の中心部で24分毎しか電車が来ないのだったら、もはや気軽に使えるアクセスではありませんね?
と言うことは、沿線から増便を求める声が出てることで、二匹目のドジョウ = 大阪市からの補助金 を待っているのではと懐疑的になったりしますよ、誰だって?
大都市部で電車走らせても赤字になる運営しかできないのなら、そんな企業は存在する価値が無いと思うのです。
永藤市長様、よろしくお願いします。








