昨日に発生した 大阪地震 は、徐々に様々な被害が噴出していて、再び来るかも知れない余震にも気が離せない…。
ところで、今回の地震の最大の特徴は、都市部の通勤時間に発生したことであって、だからこそ 満員電車の車内に長時間閉じ込められた 方も多かったのではないだろうか?
閉じ込めらた側からすれば、「なぜ? もっと早く対応できなかったのか?」との疑問が出るのは理解できるけれど、鉄道側としても そう簡単には外に出せない 理由もあるのだ!
まず、地震などの異常が発生した場合、列車は直ちに停車すると規定されている。
そして、その内容は、指令室から無線などで乗務員に伝えられるという仕組みになっているが、だからと言って、むやみに外へ出せない理由は、過去の 三河島事故 が教訓となっているからだ!
すなわち、事故で大破した列車の乗務員が、自らの判断で乗客を線路へ降ろさせたところへ、反対列車が突っ込んできた歴史があるので、まずは全ての列車が停まった事実を確認してからでないと、外へは出れないのだ!
ただ、今回の場合は 震度4~6程度の強い地震 であって、すぐに列車を動かせないのは、誰がどう考えても判断できるはずなのに、それを各々の列車に指示する 指令員の対応の遅さ は、返す返すも残念を通り越して情けなく思うのだ!
乗客のことは何ひとつ頭に無く、常に上司の顔色ばかりを伺いながら、何ひとつ決定できない、指示できない集団なので、「全ての責任は私がとる!」といったリーダーシップが育たない土壌なのかも知れない…?
ラッシュ時に長時間列車を止めると、車内はどんな状況になるのだろうか?
今回は、たまたま通電されていたから空調は動いていたけれど、もしも真夏に停電したとしたのなら、一刻を争う事態になりかねないし、身動きすらできない狭い空間で、1~2時間もその場に居れと言われれば、もはや この世の拷問 に他ならない!
おまけに、「北陸トンネル事故」を教訓とせず、今回は湖西線のトンネル内で長時間停車させていたけれど、もしも余震が襲ってきたら、誰がどう責任をとる心算だったのだろうか…?
例えばの話し…
今回のような大きな地震等が発生したとするのなら、まずは駅に停車中の列車は全ての客を降ろし…
もしも、駅と駅の途中で立ち往生している列車があるのなら、全ての列車が停車しているのが確認できれば、ただちに…
ところてん方式で、少しづつ列車を進める方法も検討されてよかろう?
閉塞信号は生きているし、踏切なども正常なはずなので、目視で壊滅的な被害があった場合を除いては、最寄り駅まで5~10km/hの超スローモーで走ることができると、規定を変えることはできないのだろうか?
有事の際は、とにかく乗客を水とトイレのある場所に避難する、させるのが筋ではないだろうか?
また、今回は他の私鉄に対して、JRの運行再開が遅かったように思う。
これは、福知山線脱線事故以降に相次ぐ不祥事があって、毎度毎度謝罪をしているので、企業的に びびりまくっている からでもある。
なので、もしも線路などに亀裂があって、それを見逃して事故でもされたらと考えたのであろうが、あろうことか肝心の 保線担当社員 を駅の案内に回したため遅れたと、今日の朝刊に載っていたけれど…
一朝有事の時に、歩兵を後ろに回してどうして戦う?
もう末期症状ですか、この企業?
例えば、「特急はるか」や「関空快速」のような、他線を跨ぐ列車は一旦運休させ、各々の線区で独立して点検させ、安全が確認できれば走らせれば良い!
阪和線なら、天王寺~鳳まででも…
関西線なら、久宝寺まででもOKじゃないかな?
都心部から放射状に点検して、折返し渡り線のある駅なら、途中まででも動かせば、それだけ助かる方々が大勢居ると思うし、あれほどの 帰宅難民 も出なかったんじゃないかな?
線路が4本ある複々線の草津~西明石もそうであって、4本とも全部点検しようとするから時間がかかるので、だったらとりあえず内側線の2本だけ点検し、快速は運休しても仕方ないから、普通列車だけでも10分ヘッドで運行できなかったのだろうか?
もちろん、そのための仮想ダイヤ(仮の運行表)も引いておく必要があるかも知れませんけど…?
電気、水道、ガス、道路らと並んで、鉄道は私達のライフラインのひとつとなっているのも事実!
なので、 止め続けてはダメなんですよ!
安全第一はもちろん当然だけれど、石橋を叩いて叩いて叩きまくって渡るような企業体質は、私個人的にはどうかと思ういましたが、皆さんはどうお考えでしょうか…?