近年は大手企業の工場などでも、広く一般に公開することが多くなってきているけれど、私事ながら昨日の日曜日に マリンフェスタ神戸 というイベントに参加してきました。
ただ、名称だけで判断すると、海洋版のモーターショーのような印象がですが、実は 海上自衛隊基地 の一般公開であって、俗に言う 軍事マニア(ミリタリーファン) ではないけれど、向学のためにと訪問した次第…。
(ちなみに、入場無料です!)
さて、通称「阪基/はんき」という名の基地で、もちろん神戸にあるのだけれど、最寄り駅は阪神青木(おおぎ)駅と言うので、ここから徒歩で会場に向かいます。
ところで、一般企業ならいざ知らず、通常なら絶対入れない施設なのですが、この日はにこやかな隊員さんらが迎えてくださいました…。
ただ、自衛隊の基地と言うからにはモノモノしい雰囲気かと思えば、意外にそうでも無く、ごくごく普通の企業のような雰囲気でしたね!
快晴で、しかも日差しが穏やかな日でしたので、老若男女の大勢の来場者でごった返していましたが、湾内に係留されている船舶を見てみることにします…。
こちらは、 掃海艇 と言って、機雷を除去する専門の船ですが、実は先の大戦で我が国は沿岸に「機雷」ばら撒かれた経験もあってか、今ではその技術が世界のトップクラスだそうで…?
そして、クジラのように海面に半身を見せるのが、 潜水艦 ですね!
それにしても、一種独特の異質感は半端ないです!
で、こちらは 練習艦 やまゆき という船で、今回の展示船の中では、一番大きな船でしたが、もちろん自由に見学できるので桟橋を渡りますと、若い隊員さんらが敬礼で迎えてくださいました。
そして船首には大砲と言うんですか…?
正確には「速射砲」と言うらしいのですが、要はこれで敵を撃滅する道具でして、やはりこれを目の前にしますと、ちびってしまいますね!
ただ、中には高齢の軍事マニアらが隊員らにあれこれと質問していましたが、すでに兵隊として先の大戦に参加された方々は、ここには皆無であるはずなのに、何か自慢気に知識をひけらかしてましたね…?
で、船尾には 旭日旗(きょくじつき) が掲げてあって、黒がねの塊に圧倒された空間に居たこともあってか、これを見た瞬間に再び全身に 寒イボ(鳥肌) が…(汗)
余談なのですが、実は私の母方の祖父も当時は海軍に属していて作戦にも参加し、父方の祖母の弟(大叔父)は、戦艦大和と共に 沖縄海上特攻 に参加したそうです。
もちろん、共に帰還されたのですが、特に大叔父は不沈艦と言われた 駆逐艦 雪風 の乗組員でしたので、無事に帰れた訳であって、そう考えると私のどこかに海軍のDNAがあるのかも知れず、どことなくテンションが高めなのは、そのためかも知れません…?
で、午後からは交通船に乗船し、10分ほど湾内をクルーズしてきました。(乗船は事前の抽選です)
このブログにいつも登場する、親戚の中学生の男の子です!
ただ、陸地から見るのと、海上から見るのとは大違い!
寒イボ全開!
ヨ~ソロ~! 全速前進!
こんなん、かっこええに決まってますやん!
さて、帰路に着く前にイベント広場を覗いてみますと、ちょうどAKBのようなアイドルさんらが歌っていて、必死で声援を送るファンらと共に盛り上がっていました!
後で調べてみますと、 神戸(コウベ)リーズ というユニットのようで、一見とても微笑ましい雰囲気なのですが…?
もちろん、彼女達はここへ来て歌えと言われたから歌っているだけなのですが、背景の自衛隊艦船とのミスマッチは、いかんともし難く、あくまで個人的な意見なのですが、自衛隊ならもっと 硬派 なイメージがあってしかりで、逆に言うと 軍艦マーチ なんかをどんどん流しても良いかと思いましたね…?
しからば、実際に災害派遣に赴かれた隊員らの講演があっても良いかと…?
図らずも、左寄りの声が大きくなり、時として世論が間違った方向に進んでいることもあってか、とりあえず批判を受けないイベントにしようとしていて、できるだけ 軍事色を払拭 する雰囲気が充満していましたが、そもそも間違いかと…?
国防という命をかけた任務に就いているその施設なのだから、もっと張りつめた空気を出して当然ですし、もっと愛国心を鼓舞する場面も大いに期待していただけに、少しのガッかり感があったのが、素直な感想でした!
まあ、こんな平和ボケとも言える雰囲気が日常茶飯事な国で、なおかつ国防の最前線ですら八方美人を装っているとしたのなら、どこかの国の将軍様から見ると、 こんな国はイチコロで倒せる と思うのかも知れませんね…(苦笑)